フォトブック(4)
おても大明神〜狐の嫁入り神隠し
「おてもやん」のモデルと言われる富永チモ、実像は掴み辛い。他にもモデルとなった人はいるのか？…この歌に「嫁入りしたこたしたバッテン」とあり、これに狐の世界を割り込ませる。混沌のコンが聞こえる。歴史の音だった。虚構に迫る起爆剤となる。
夢現(ゆめうつつ)こと坂本真里とは劇団を立ち上げて40年になった。ゆめかうつつかまぼろしか？それを描いて40年という訳だ。はっきり言おう。ここの大明神は天皇を祀ることはしない。民衆の、貧困の、…名もなき貧しく美しく！それは「清く正しく美しく」をモットーとする宝塚少女歌劇団の裏返しなのだろう。
フォトブック(3)おても大明神〜火の国 女傑篇
永田イネ(おてもやんの歌を作った)と三浦じん(料亭の女将)には共通項がある。肥後の猛女か？イネさんは芸者から一座の座長として全国のお座敷で活躍した。じんさんは女将に止まらず政治経済を操る。親分❗️である。男尊女卑の時代に生きた女たちがいた。熊本名物「おてもやん」の秘話、そこに不思議と疑問を投げかけると女たちの強さが浮かぶ。
フォトブック(2)
おても大明神〜キッズ子狐
「子狐コンコン」が無邪気に割り込む一場。人を騙すことも化けることもしない。在るだけで和むのは子どもだからだろうか？大人が忘れたことを呼び覚ましてくれる。それは何？…未知や未来が在る。不安と希望が胸いっぱいに広がる。
フォトブック(1)
おても大明神〜赤色時代
人の感情や時代を色に例える。その切り口で記憶や想像力を貼り合わせると発見がある。表現する衝動に駆り立てられる。その色は赤色である。燃える。
(撮影／中村マサ)
公演が終わったあくる日と今日、山鹿ー阿蘇を東京の坂上夫妻と巡る。今日の草千里は零度。中岳は警戒レベル2だった。すっかり冬！チラリと粉雪が落ちていた。火山灰だったのか？飛蚊症か？…熊本観光はチラチラする。
坂上君とは40年の付き合い。都市伝説(極私的)を共有しており、喋りが止まらない。いずれ虚実入り乱れ夢桟敷の演劇が一人歩きする予感あり。
