切羽詰まった12月になってようやく今年度の千年の学校が始まった
担当部署も役所に戻され練りに練っての開校ということだろう
きょうは学長の町長は見えられないので代理のあいさつ 学生証交付
これまでの経過 これからの運営 スケジュールなどの説明があった
受講生は26名だったが その後熊倉功夫名誉学長の基調講演の時には3倍くらいになった
熊倉氏は静岡文化芸術大学の学長で和食文化国民会議の会長として和食の世界文化遺産登録の立役者
この日の演題も「和食と郷土食」と題して話された
伝統食文化はグルメだけではなく和の食べ方にもある
箸 茶碗の文化は唇の触れるものは他人と共有することがないが
契りを結ぶために杯を交わす作法など式三献は宴会の原点
参加者が順次まわし飲むことによって 共通の恩恵にあずかろうとする思想が働いていた
木の椀を使うのは熱いものが伝わりにくく口をつけて汁を飲むことができる
器を手に持って食事をするが韓国は食器が金属なので下に置き匙で食べる
日本人は食事で すする音も寛容だが外国では音を出さずに食べる
今の若者は西洋文化からか音を立てずに食べるようになった また ご飯だけ食べて
次におかず一つを食べ終わってから 次のおかずを食べる子どももいる
ご飯とおかずを口の中で味付けして食べる 口中調味をしなくなった
地域に密着した文化が地球を持続させる 自然とネイチャーは違う
日本の自然には霊が宿る いたるところに八百万神がいる
ハレの席には神がいる 桜は神の木である
桜のさの字は神のことで くらは座のことである
桜の木の下で豊作を祈願したのが、お花見のルーツ 飲食は神とともにある
正月の雑煮は 酒の肴だ 門松は寄りしろ
新しい年の気を頂くのが正月の儀式 お年玉は大人がもらうが良い
中国から栄西禅師が石臼を持ち込み穀物が粉になるようになった
その後に発展した 豆腐や湯葉 ソバなどの麺類は禅僧文化
大正の終わりごろになってちゃぶ台が普及したそれまでは箱膳だった
ほかにも地域の伝統的な食べ物をパワーポイントで紹介してくれた
質疑応答の時間もあったが
話に圧倒されたのか誰も質問する人はいなかった
その夜のI堀さんと和文化の食事会その時に気がついた
和の文化は箸にあるといったでは寿司など手で食べるものはどうなのか
寿司は箸でも食べるとしても おにぎりは手で食べる
このことを質疑の時に気付き質問すればよかったと思っても後の祭り
ちなみに熊倉功夫氏は29日19時30分BSプレミアムで
樹木希林と東福寺からの番組に出演するので楽しみだ