ショット

見えないものを見る 感じたことを写真と文章でつづる暮らしと自然のフォト日記

色はにほへ都

2012-06-18 17:34:21 | セミナー


昔の面影が残る街道のはずれに 島田市の博物館はある
そこの講座を受講した1回目は先月で海野光弘版画の話だった

2回目は「色はにほへ都」という演題で日本文化を語源から探る話があった
講師は静岡大学人文社会科学部客員教授 平野雅彦氏

ものは物質と考えがちだが 目に見えないものもある
形にならない気配や存在 「ものものしい」「ものかなしい」

など 目に見える物質ではない「もの」には宿命的な気配が漂っている
一方「こと」には「ことば」「ことわざ」「ことだま」「ことわり」

「こと」を「もの」よりも行為をイメージする単語ととらえがちだが
本来「こと」が「もの」で「もの」が「こと」だ

古の時代には「事」は「言」でもあった 
「こと」は「もの」から「こと」を作りだしていた

また 「去る」は「来ること」で同じ 「影」は「光」だとか
道は人が歩くものではない 太陽が移動するカレンダー

「あきらめる」は 「明らかにすること」などさっぱり分からなくなった
また若者が使う「ぜんぜんOKです」は昔に戻っただけで正しい言葉づかい

講義を聞いて「ぜんぜんわかった」と言いたかったが
現代のいい方で 「ぜんぜんわからなかった」

平野氏は鉄腕アトムのコレクションを博物館に寄贈した人で
博物館ではそれを展示している興味のある人には魅力だろう

氏は 手塚治虫直筆の手紙も近々寄贈するという
私はサンキュー手塚の年賀状なら持っているが・・