
到着
山の中の町に居酒屋ができたと知った
地域の庚申講があるのを忘れて 夕方出かけた
暗い町では明かりがついていればすぐわかる
店の名前もしらべずに出かけた
予想した付近の店に入った 美容院だった
明るい先生は丁寧に目的の店を教えてくれた
すぐ近くに店はあった 洋酒が並ぶ都会風の店だった
客はいなく照明は暗い 同じように店の人も暗く感じた
持ってきたメニュー表はホテルの引き出しに入っている
分厚い英語の本なようなものに貼り付けてあった
ビールと料理3品 写真は照明の下まで運んで撮った
その写真は操作ミスでフォーマットしてしまった
ヒラメのカルパッチョも椎茸チーズ焼きも美味しかったが
ソーセージと煮豆は香辛料が良く効いていた
食べるのは早い30分もしないで店を出た
家に帰り 小腹を満たしていると電話が来た
それで庚申講を忘れていた事に気づいた
忘却曲線と保持曲線がだんだん遠くに反り出した
君の名の忘却とは忘れ去ること 私も忘れたことを忘れて
店を早く切り上げたのは庚申講があったからだと良く解釈した