
大間といえばこの辺りでは山の中の寸又峡を想像してしまうが それではない
青森県むつ半島の先端の町だ そこの漁港に水揚げされるマグロは
太平洋を泳いで日本海の魚を食べて育ったものだ
おいしいと評判になり かなり高値で取引される
同じマグロでも北海道や隣の漁港に水揚げされると安くなるというから
消費者のブランド志向を上手に操り好評だ
当たり外れはあるようだが 焼津の魚屋で100グラム3000円で販売していた
年末はそれが飛ぶように売れたという
うまいものなら金に糸目はつけないグルメが多いのだろう
家で食べるのももったいない と思い
どうせ食べるならと 焼津グランドホテルで試食した
ランチタイム 大きなガラスの窓際一番の富士山ビュースポットに席を取った
マグロは少しだけだったが存在感はあった
まぶしいばかりの色艶 箸を取らずに写真を撮った
口にした テレビのレポーターだったら うん~んと舌鼓を打ち
しばらく無言 そして我を取り戻したかのように
「とろけるような脂の甘味が軽やかで くどくなく意外とさっぱりしている」と
でも言うのだろう 後味が良く 食べた後の満足感がある
正月の餅を食い過ぎたお腹はこの位がちょうど良い
食後はホテルの入浴も楽しみ 近場で過ごすリゾートを満喫してしまった