【 保護犬:ハッチ日記 】

成犬の保護犬、里親日記

手塚治虫キャラクター全員集合クロスステッチ

2023-06-30 | 手塚治虫先生に関連した事物
少しづつ取り組んでいた
“ 手塚治虫キャラクター全員集合クロスステッチ ”が
ようやく完成しました!↓


よく頑張った!私!(笑)

参考にしたのは以前にも紹介した本です。
「手塚治虫キャラクターのクロスステッチBООK」大図まこと

この本の図案を参考にしながら
18カウントのクロスステッチ用の刺繍布に
刺繍をしていきました。
(本では14カウントの布を使用されていました)

使用した糸はDCM刺繡糸25番。
糸は2本取りです。
(本ではコスモ25番刺繍糸、3本取り)

刺繍の途中経過の写真です。↓


いろんな進め方がありますが
大きな図案なので、刺しはじめは中央からに
しました。刺し間違えを防いでバランスがとり
やすいような気がしましたが、
刺繍をする順序
これは人それぞれの方法で良いと思います。


大きな作品なので刺繍枠を移動させながら
刺していきました。↓


こうして刺し進めて
出来上がったのが、こちら!↓


自分でアレンジしたところもあるので
それも含めながら
手塚治虫作品のキャラクター(作品)紹介を
したいと思います。

まずは中央に立っているのが
ご存じ、『鉄腕アトム』のアトムです。
存在感ありまくりです(笑)

アトムを見ているだけで元気になれるパワーが
あるから不思議です。さすが十万馬力、科学の子!

続いて、左上の黄色い鳥です。(その後、時計回りで)

・火の鳥……手塚治虫氏が自身のライフワークとして描き続けた
    大作であり名作、『火の鳥』。
    “マンガの神”と称される手塚先生の凄さを見せつけられる
    作品です。想像力、漫画の構成、作品どうしがリンクして
    いくさまは、何度読んでも素晴らしい!の、一言です。
    

続いて、黒いコートを着た男性です。     
・ブラック・ジャック…「医者はなんのためにあるのだ」という
    深いテーマが根底に描かれる作品の主人公。
    手塚先生が医療に携わっていたからこそ描ける作品で
    あり、傑作漫画です。
    2023年は連載50周年。【ブラック・ジャック展】も
    開催されるそうなのでさらに注目です!

ブラックジャックの下にいる可愛い女の子
・ピノコ… 同じく【ブラック・ジャック】より。
    切除した畸形嚢腫(きけいのうしゅ)から再生手術を
    して生まれた人造人間。本当なら18歳。
    ブラックジャックの手術助手としても活躍します。
    「アッチョンブリケ」などピノコ語も可愛いのです。


続いて、青色の一角獣
・ユニコ… 『ユニコ』より、主人公ユニコーンの男の子。
    人々に幸せをもたらしながら旅をしていくユニコ。
    ただ、色々な場所をさまよいその度に
    前の記憶をすべて失ってしまう、という
    なんとも切ない側面も持つのです。
    でもユニコの優しさ、可愛らしさは不滅です!

左隣の白いライオン
・レオ… 『ジャングル大帝』より。ジャングルの王、パンジャの息子。
    人間に育てられた過去があるけれど、成長していく
    につれたくましくなり、ジャングルの王になります。
    レオの子ども2匹は「寝る」、「起きる」を反対から読んで
    「ルネ」、「ルッキオ」という名前です。
    (名付け親はレオの友達、オウムのココです)


 ※ 本の図案では、レオの左側にヒョウタンツギがいるのですが、
 私はアレンジして、“手塚先生”と“玉サブロー”にしました。
 図案がないので自分で考えて刺繍しました。

・手塚治虫先生…全員集合の中にいてほしい!との思いから。
    スペースがないので“虫”という漢字を手塚先生に見立てて
    います。無理やり感はありますが
    キャラクターたちを見守る手塚先生がいてほしいとの
    気持ちで刺繍しました。

・玉サブロー…『七色いんこ』よりパントマイムのできる犬、
    玉サブローです。
    七色いんこに劣らず芝居上手!
    しなやかさと丸み、可愛らしさが魅力的です。
    七色いんこのメガネ(変装マスク)を手に持って
    いるように刺繍しました。


続いて、左隣にはお馴染みの女の子です。
・メルモ… 『ふしぎなメルモ』です。赤色と青色のキャンデーで
    年齢を自在にあやつることができる女の子。
    お母さんを交通事故で亡くし、もらったミラクルキャンデーで
    変身をしながらさまざまな困難を乗り越えていくという
    メルモちゃんなのです。

上にいきます。学生服を着た男の子。
・写楽保介(しゃらくほうすけ)…『三つ目がとおる』の主人公です。
     三つ目族の子孫。おでこにバンソウコウを貼っていますが
     この下には第三の目があり、これが恐ろしい超能力を発揮
     するのです。普段の可愛らしさとのギャップに驚きます。


そして、いよいよ最後は男装のヒロイン
・サファイア…『リボンの騎士』の主人公。
     王子として育てられるのですが、本当は女の子。
     王国の大臣たちが女の子であることを暴こうとする
     ため、リボンの騎士へと変装して正義の剣をふるいます。
     サファイアのモデルは、元宝塚歌劇団の娘役
     淡島千景(あわしまちかげ)さんだそうです。
     2023年は『リボンの騎士』連載70周年です!

長くなりましたが、以上で終わりです。
改めて、手塚先生が描いたキャラクターは本当に魅力的だなぁ!と。
そして手塚先生の漫画家としての凄さ、を感じました。
いつまでも手塚先生は“マンガの神様”ですね。

長々とお付き合いいただきありがとうございました。
お疲れ様でした!

(おまけ)ピノコのブローチも作ってみました。↓

ピノコ、可愛い!

梅雨の晴れ間の散歩

2023-06-28 | 保護犬ハッチ
ハッチの散歩は1日3回。
(雨の日は行きたがらず2回になることも)

梅雨の晴れ間の散歩は
かなり蒸し暑いけれど
それでも元気に歩くハッチです!↓


時間があったので
夫も一緒に散歩に行くということで
ゆっくり散歩をしてきました。

ハッチも嬉しそう。

ぼくは歩くぞ~!の、ハッチ。↓


ハッチと一緒に梅雨の晴れ間の散歩を
楽しんできました。

ハッチは元気にしています!

7年ぶりの重連運転が実施されます!

2023-06-25 | 博物館 明治村
蒸気機関車が好きな方に朗報です。

( ↑ 明治村にて国内最古の動くSL,12号)

オーバーホール(大規模修理)を終えて
約3年8ヶ月ぶりに戻ってきた12号につづき、

今度は9号もオーバーホールすることに
決まったそうです。約2年間かけて修理されます。

それにともなって
特別イベントを実施されるとのニュースが!

2023年7月2日(日)
愛知県犬山市の【明治村】にて
特別企画として、約7年ぶりとなる
重連運転(じゅうれんうんてん)が実施されます!

重連運転(じゅうれんうんてん)とは
機関車を2両以上連結して運転することです。



普段は機関車が1両で引っ張って動くところを
この特別企画では2両で引っ張って動く姿が
見られるということです。

つまり、
12号と9号の両方の蒸気機関車が連結して、同時に
動くのです!なんとも豪華ですよね~!

この重連運転は7月2日(日)のみの特別企画です。
発車時間も決まっていて、3回だけ!↓

(明治村SL乗車乗り場)
名古屋駅発 13:15、 13:50、 14:25


都合の合う方、重連運転を見たい!という方、
当日を楽しんできて下さいね。
(私は残念ながら行くことが出来ませんが…)


12号と9号が同時に動くなんて、
煙がモクモクの倍だから凄い迫力だろうなぁ!

京都大学【 楽友会館 】が印象的でした!

2023-06-24 | 建物巡り
少し前の話になりますが
京都大学へ行ってきました。

京都大学に入るには、
学力では狭き門。
難関大学としても有名です。
が、しかし
見学だけなら出入り自由。

大学構内には貴重な建物も満載で
一般見学者用に散策マップも作成されているほどです。

そんな中でも印象に残る建物の一つが
【 楽友会館(らくゆうかいかん) 】です。↓


大学の建物らしくない
可愛くて
インパクトのある外観です。


Yの字型の柱です。
両腕を上げて屋根を支えているみたいです(笑)
面白いし不思議な構造です。

そして、↓ この三角のアーチといえば…

尖頭(せんとう)アーチ!

そうです。この設計は
分離派建築会の森田慶一。

京都大学、農学部正門・門衛所を設計した
尖頭アーチの森田慶一なのです!


京都大学創立25周年記念の同窓会館として
大正14年(1925)に建てられました。

壁面に刻まれた文字が何とも可愛らしい!


こちらには
大正十四年と刻まれています。↓


出入口の上には
「 樂友會館 (らくゆうかいかん)」と記されています。
この小さな照明も可愛らしい!


こうやって外観を見ると建物内がさらに気になる
ところなのですが…

残念ながら新型コロナの影響により
建物内の見学は出来ず。

建物の中に珍しい照明があると
ガイドマップに書いてあっただけに、残念。

以前は建物内でレストランも営業されていて、
一般の人も利用することができたそうです。
ポタージュスープが美味しいと評判だったようで、
大きな有頭海老フライも人気があったそうです。
タルタルソースも美味しかったのだとか。

再営業されるなら、絶対に行ってみたい!


建物は
登録有形文化財に指定されています。


京都大学【 楽友会館 】
建物の中に入ることは出来ませんでしたが
強く印象に残った建物でした。

(おまけ)
せっかくなので京都大学の学食に行ってみました!
 京都大学北部構内、北部食堂 ↓


有頭海老フライは食べることが出来ませんでしたが
白身魚フライがありました!
夏のさっぱり豚汁も気になります。
(自分で食べたい物を選択してトレーに乗せ、会計します)


ジャーン!京都大学の学食です。

なんちゃって京大生の気分でいただきました(笑)
美味しかったです!ごちそうさまでした。

ハッチと公園へ散歩

2023-06-21 | 保護犬ハッチ
ハッチを車に乗せて公園へ散歩に行ってきました。

天気は曇り
公園には遊ぶ人もいないし、
他に犬を散歩させている人もいないし、
風も吹いていて散歩にはもってこい!の状態です。

早速、ハッチと一緒に公園を歩きます。
ハッチの歩く気満々!の、この顔 ↓


ハッチとシロツメクサ ↓


「ハッチ、可愛いね~!」と褒めながら
写真を撮っていると……


可愛いポーズをとってくれました!↓

ハッチ、10才10ケ月とは思えないほどの
あどけない表情です。
あぁ可愛いぃぃ~!!(笑)


私たちはハッチの子犬の頃を知りません。
(当時推定5才の頃、里親としてハッチを迎え入れました)

だから余計に
ふっと見せるハッチのあどけない表情から
子犬の頃の姿を想像するのですが…

「絶対、可愛いっ!!」
これしか出てこないのです(笑)


子犬の頃を知らなくても
今では私たちが十分に
ハッチの可愛さ、良さを知っているから
それでいいのだと思っています。


いろんな表情を見せてくれるハッチ。↑


アレルギーもあるけれど
ハッチは可愛くてとっても良い子です。


一緒に暮らすのが当たり前になって
そばにいるのが当然になって
大切な存在になっているハッチ。


これからも一緒に過ごしていこうね。


ハッチは元気にしています!

湯川秀樹『旅人』回想録で記された風景を巡ってみた

2023-06-17 | 建物巡り
先日、京都大学にて【 湯川記念館 】を見学し、
湯川秀樹博士の読書の世界に浸(ひた)ってきました。
(難しい物理学の話は理解できないですが…)

その続きです。

せっかくここまで来たのだから、湯川博士が
自身の回想録として書かれた本
『旅人』で記された風景を巡ってみよう!と
思い至り、
京都大学周辺を歩きながら見てきました。

まずは、湯川記念館すぐそばの建物です。
【旧農学部附属演習林事務室】(登録有形文化財)


農学部キャンパスにある建物なので
当時、この建物の近くに数匹、山羊(やぎ)がいたそうです。

湯川博士が取り組んでいた研究が、エネルギーという
悪魔のように難しいものだったので
山羊が出す悲鳴のような鳴き声さえも
悪魔のあざけりのように聞こえた、と書かれています。

( 建物の説明板 )↓

昭和6年(1931年)建築。


今では山羊の姿は見えず、ひっそりとしていました。
緑に囲まれて避暑地に来たような雰囲気です。
大学の中とはいえ、京都の街中にこんな素敵な建物が
建っていたとは……驚きました!


この建物の設計者は大倉三郎。
武田五一(たけだ ごいち)の門下生の一人で、
京都帝国大学工学部建築学科の第一期卒業生なのだとか。


建物の中も見学してみたかったのですが、
残念ながらここは一般入場不可でした。


ここに数匹、山羊がいたんだなぁと思いながら
建物をあとにしました。

次に紹介する場所は本の中に記されていなかったと思いますが、
農学部の表門なので
湯川博士がここを通ることもあったのではないかな、と。

【農学部表門・門衛所】(登録有形文化財)

大正13年(1924年)建築。

設計は、分離派建築会の森田慶一。
東京帝国大学を卒業後、警視庁技師になったけれど
武田五一に招(まね)かれ京都大学助教授として勤めることに。

↑ 通用口(つうようぐち)の尖頭アーチ(せんとうアーチ)
(左側の小さな門の上部が三角になっている形のこと)
これが分離派建築の特徴らしいです。

門衛所もあります。
尖頭アーチとか、建築好きな人が見ると「おっ!」と思えるような
場所でした。

続いて、吉田キャンパスの本部構内へ。
これが有名な京都大学のシンボル!

【 時計台 】です。↓(前に植わっているクスノキは2代目)

京都帝国大学工学部建築学科初代教授・武田五一(たけだ ごいち)
による設計で、大正14年(1925年)に建てられました。

現在は【百周年時計台記念館】という建物名になっています。


当時、この建物の中には法学部などの教室もあったのだとか。
湯川博士が欠かさずに聴講したという
西田幾多郎(にしだ きたろう)先生の講義は、
大きな教室にたくさんの学生が詰めかけたそうです。

西田幾多郎といえば、銀閣寺から若王子神社までの
疎水(そすい)沿いの小径(こみち)を
思索しながら歩いていたことから、
その小径が「哲学の道」と呼ばれるようになったという
影響力が凄まじい哲学者です(笑)

続いて、
時計台を正面から見て左手側に建っているのが
【 旧石油化学教室本館 】

京都大学の中でも一番古い建物です!
(明治村で見るような雰囲気の外観です)

湯川博士はこの建物の中で
物理や数学の勉強に励まれたそうです。

他にも朝永振一郎(ともながしんいちろう)、福井謙一 (ふくいけんいち)
といったノーベル賞受賞者がここで勉強したということで
別名、「ノーベル賞の館」とも呼ばれているそうです。


明治22年(1889年)竣工。
実はこの建物、第三高等学校の頃の建物です。

京都大学の創立が明治30年なので
大学の歴史よりさらに古いという建物なのです。
やっぱり「ノーベル賞の館」は別格ですね!

そして、
【 本部構内正門 】(登録有形文化財)

本部構内の内側から見た門 ↑

門を出て、東一条通りをはさんで
さらに白い門が見えます。↓
【 総合人間学部正門 】(登録有形文化財)

湯川博士も本の中で
本部構内正門を出るとすぐ目の前に
白い門が見える、というようなことを書いています。

そして、正門のすぐそばに建っているのが
【 総合人間学部門衛所 】(登録有形文化財)

キャンパスが広いので
いろんな場所に門があり、門衛所があります。

それにしても登録有形文化財、多いですね!

大学とは離れますが、東一条通りを進むと見えるのが
吉田神社です。↓

湯川博士は学生時代に吉田山に登ったりもしていて
馴染みの深い場所でもあります。

話はそれますが、
吉田神社で毎年2月に行われる節分行事は有名で
お祭りの期間は京都大学の前にも屋台がずらっと並ぶそうです。

そして最後は、何と言ってもここです。↓
荒神橋(こうじんばし)です。

橋の向こうに見える小高い山が吉田山です。
京都大学がある方向です。

湯川博士は、この荒神橋を渡って学校へ通っていました。

荒神橋と彫られています。

隣側には、かなの崩し文字で「くわうしんはし」と
彫られています。読めそうで読めない文字でした。

湯川博士の通学路であった荒神橋を渡ってみます。。

北を見ると川の上流にある京都の山々が見えます。

鴨川沿いに建物は建っていますが、
当時とそう変わることがない景色を見ることができました。

奥に見えるのが比叡山(ひえいざん)です。↓

湯川博士は比叡山も色んなルートから登ったそうです。

南を見ると東山などが見えます。
こうして見てみると
京都の町が山に囲まれた盆地だということがよく分かります。

湯川博士はこの荒神橋の景色を眺めながら通学し、
青春時代を過ごされたのです。

橋を渡り終わってこちら側にも「荒神橋」と。↓

大正三年と彫られています。


鴨川の歩道から荒神橋を見るとこんなふうでした。↓


こうして、湯川博士『旅人』の回想録に出てくる風景を
少しだけではありますが巡ってみました。
面白かった~!

皆さん読み疲れたことと思います。
本当にお疲れ様でした!

最後まで読んで下さった方、これであなたも
“湯川博士マニア”の仲間入り!ですね(笑)

【 湯川記念館 】@京都大学

2023-06-13 | 建物巡り
先日、京都大学へ行ってきました。

吉田キャンパス本部構内正門 ↓

京都大学は日本で2番目に創立された大学です。
歴史があり、
この正門からして登録有形文化財です。
明治26年(1893年)、第三高等中学校正門として建設された後、
現在は京都大学の正門として利用されている門です。

先日観光してきた明治村を彷彿(ほうふつ)させます。

京都大学では散策マップも出ているほど
大学構内は見どころ満載、
貴重な建物が目白押し。

もちろん建物見学は楽しみなのですが
今回、京都大学での一番の目的は
ずばり、
【 湯川記念館 】見学です。

本部構内から速足で歩いて15分ほどして
見えてきたのが、
吉田キャンパス北部構内にある
「基礎物理学研究所」です。↓


この建物の中にある旧所長室が
「湯川記念室」として保存されているのです。

建物を正面から ↓


余談ですが、京都大学のキャンパスは本当に広く、
海外からの学生や客人も多いため各建物には
必ず番号が付いています。↓


建物の前に銅像が見えました。↓

近寄って見てみると、
湯川秀樹(ゆかわひでき)博士!↓


日本人で最初にノーベル賞(物理学賞)を
受賞された湯川博士です。

銅像の隣には説明板 ↓


湯川博士の銅像を後ろから 。
京都大学のキャンパスを見守っています。


そしてこの建物が
「基礎物理学研究所」(湯川記念館)です。
昭和27年(1952年)、湯川博士がノーベル賞(物理学)を
受賞した記念に建てられた研究施設です。


建物に入る手前の壁には
【 湯川記念館 】の文字。↓


【湯川記念館】では事前予約をすれば
一般見学が可能となっています。

2021年7月から常設展示として公開されているのが
『湯川秀樹と読書 ~ノーベル賞物理学者の原点 ~』

この展示を見学するべく、事前予約をしました。

見学開始時間になると担当の職員さんが出迎えてくれて
簡単な施設の紹介や見学の順序、
見学の際の注意事項を説明してくれて
後は自分の好きなペースで見学をしていきます。
(見学時間は1時間)

記念室前の廊下スペース
ここから常設展示が始まります。↓


私はもうこの展示ケースから釘付けです(笑)
湯川秀樹博士が書かれた
『旅人 ~ ある物理学者の回想』朝日新聞社(初版)
(他に角川文庫、角川ソフィア文庫、講談社からも出版)

展示ケースの中には、
この『旅人』で書かれていた博士が読まれた本が
実際に展示されているのです!

湯川博士が祖父から教わった「論語」「孟子」「中庸」「大学」、
幼少期に読んだという赤い鳥社の「赤い鳥」
さらに、
17歳の時に使用した、ダフの教科書や
シューレーディンガー「波動力学論文集」
(開いた本の隙間から赤い表紙が少しだけ見えました)
他にも、
マックス・プランク「原子力学の諸問題」や
博士がアメリカ滞在中に購入されたという
ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」等々。

湯川博士の読書歴を辿(たど)っていくことができるのです。

湯川博士の紹介パネルも ↓


展示ケースの中には本だけでなく
博士が使用していた印鑑や旅行かばん、
飾っていたという菊花石(きっかせき)、
さらには博士が詠まれた短歌なども展示されていました。

続いて湯川記念室に入ります。


本、本、本!です。

湯川博士が亡くなられたあと、
自宅書斎に遺された蔵書を
ご家族の意向により寄贈されたのだそうです。

本棚の中には日本の歴史に関するものから
アインシュタイン博士の本など研究に関わる書籍、
李白と杜甫など中国の書もあれば
夏目漱石、森鴎外、石川啄木などの本、

中でも目についたのが
核兵器のない世界へ、など
平和についての本が並んでいたことです。

湯川博士が研究者の責任として
核兵器の問題に向き合ってこられたのだ、と
いうことが垣間(かいま)見えました。


↑ 右側にある展示ケースの中には
湯川博士の直筆メモが展示されていました。

・「自己ノ全力ヲ自己二最モ必要ナル事柄二集中セヨ」
  (自己の全力を自己に最も必要なる事柄に集中せよ)

・「明日カラ夕食後モ学校二イルコト」
  (明日から夕食後も学校にいること)

・「新シキ時代ノ代表者トナレ」
  (新しき時代の代表者となれ)

博士の内に秘めた希望や焦り、研究への熱い思いが
伝わってきます。

さらに奥の部屋へ入ります。


当時の所長室が展示室になっています。↓


壁には黒板があり、数式が書かれていました。↓

私は物理に詳しくないので、この数式も秘密の暗号か
魔法の呪文のようにしか見えず……
(湯川博士、ごめんなさい)

湯川博士の書 ↓

「学而不厭(がくじふえん)」
論語の一節で、学んでも学んでも決して厭(いや)になることがない
という意味です。

こちらも湯川博士の書 ↓

「学問は大いなる蓄積である」

さらに、この部屋の展示ケースの中には
日本人初の受賞となったノーベル賞のメダルがありました。
もちろんメダルはレプリカですが、輝いていました!
賞状も飾られていて
湯川博士が継続して研究した結果の栄えある象徴として
鎮座していました。(写真は控えました)

そしてこちらの本棚は…↓

有朋堂文庫です。
平安時代から江戸時代までの古典文学を網羅(もうら)
した古典大全集です。
全巻揃っているそうで、専用の棚に収められて貫禄があります。

湯川博士が使用していた所長室の机です。↓

湯川博士は亡くなられる3週間前まで
この所長室に来られていたそうです。


取り組みたい課題がまだまだ残っていたのではないかと推測されます。

当時の所長室の見取り図が描かれた説明書 ↓


そして壁側には本、本、本!

改めて、湯川博士の読書量は凄かったのですね…!


こちらはノーベル賞の受賞につながった論文です。


当時の部屋の様子を伝える写真 ↓


部屋には空調が完備されていました。

湿度計も配置されて、丁寧に保存されていることが伺えます。


こうして約1時間、たっぷりと
湯川博士の世界に浸ってきました。楽しかった~!

湯川博士、
そして湯川記念館の職員の方々、ありがとうございました!

所長室近くの階段 ↓


建物入口、正面の壁には像が飾られていました ↓

「親子像」菊池一雄 氏(東京藝術大学教授)

湯川博士のノーベル賞受賞にあたって寄贈されたそうで、
この親子像が“中間子論を形象化したものだ”
ともいわれているそうです。
芸術家の発想は素晴らしいですね!

(おまけ)湯川記念館の中には
「パナソニック国際交流ホール」がありました。↓

惜しまれて放送終了となった
ラジオ番組【メロディアス・ライブラリー】の
スポンサー、パナソニックです。

ちなみに、【メロディアス・ライブラリー】では
2009年3月15日、湯川秀樹『旅人』の本が紹介されました。

あと、もっと詳しく【湯川記念館】を知りたい方はこちらをどうぞ!
(クリックすると「ザッツ・京大」へ移動します)

ハッチの日 (5年5ヶ月経過)

2023-06-08 | 保護犬ハッチ
今日8日はハッチの日!
ハッチが我が家に来てから5年5ヶ月が経過しました。

アレルギーは良くなったと思うと
引っ掻いて又、ひどくなったりと
未だ一進一退。

出来るだけ身体に負担が掛からないよう
薬を減らしながら様子をみていますが、
その日の気温や湿度、風の強さをはじめ
花粉、排気ガスや
畑や田んぼの除草剤、農薬など
目には見えない影響もあるようです。

そんなアレルギーの悩みはあるものの、

当の本人、ハッチはといえば…
お気に入りのロープで遊ぶのが大好き。↓


(毎日の日課)ロープ遊び

ロープを捕まえて
ガジガジ、ガジガジ…


……からの、
スイッチ入って
ロープを口からぶん投げてからの


狭い廊下を猛ダッシュ!

(写真がブレるほどの激しさ!です(笑)

ぼくはまだまだ遊ぶぞ、のハッチです ↓


8月には推定11才のお誕生日を迎えます。
人間年齢にすると60歳になるそうです。
いつまでもやんちゃ坊主のように見えるけれど
確実に歳を重ねています。

ハッチと長く一緒に過ごすために、
できることを続けていこうと思います。

ハッチ、5年5ヶ月経過おめでとう!

ハッチと畑を散歩

2023-06-06 | 保護犬ハッチ
先日、ハッチを車に乗せて
レンコン畑を散歩してきました。


ゆっくりと畑の周りを歩きながら
散歩をします。
周囲の匂いを確認しながら歩くハッチです。


小さなレンコンの葉っぱ ↓


この小さな葉っぱもぐんぐん成長して
夏ごろには大きな葉っぱになっていることでしょう。
畑の近くの田んぼではケリ(チドリ科の鳥)が
けたたましく鳴いていました。

そんなケリの鳴き声にも動じず
匂いのチェックにいそしむハッチ ↓


匂いだけじゃなく
しっかりと周りの観察もしています。
ハッチは散歩中も一生懸命です。


レンコン畑を通り過ぎ、さらに歩き続けると
今度は麦畑! ↓


麦の実った穂が立派に育っていて
見ていると嬉しくなります。

ハッチもじっと見ています。↓


車も通らず、人混みもないので
ハッチと一緒にのんびりと散歩を楽しんできました。
ハッチは元気です!

明治村「時間旅行クーポン」

2023-06-01 | 博物館 明治村
名鉄(めいてつ)電車が企画している
【 明治村 時間旅行きっぷ 】
これを購入して4月、5月と2回にわたって
明治村を見学してきました。

見学した記事は書きましたが
(書いていない建物が他にもあるけれど)
今回は、
「時間旅行クーポン」について。

「時間旅行クーポン」というのは、
明治村内でグルメやお土産と引換できるクーポンで、
(12個ある中から一つ選択)
時間旅行きっぷの特典として付いてくるものです。

2回利用したので、その紹介です。

4月に行った時には「帝国ホテル」ライト館で利用。
ライト館の素晴らしさに感動したので
即決で、喫茶室にて珈琲と引換えました。 ↓


ティーカップはライト設計のものではありませんが、
帝国ホテル、ライト館という素晴らしい建物の中で
いただく珈琲は気分が上がります!

2階にある喫茶室からの外の眺め ↓
(この窓枠も可愛らしい!)


フランク・ロイド・ライトが設計した
六角形の背もたれ椅子 ↓
ピーコックチェアと呼ばれています。
(喫茶室にあるのはレプリカのよう)


ピーコックチェアとよばれる由来は、
帝国ホテルにあった宴会場「孔雀の間」(ピーコックルーム)に
置かれていた椅子だからです。
「孔雀の間」(ピーコックルーム)の天井には
幾何学模様の孔雀が描かれていたそうです。

建物内にはピーコックチェアが展示 ↓
(これもレプリカかな?)

六角形の背もたれの形が、座った人の
後ろ姿を綺麗に見せるのだそうです。
そんなところにまで配慮していたとは…さすが、ライト!

フランク・ロイド・ライトの
建物だけでなく、装飾品から家具にいたるまで自ら設計する
凄まじいまでのこだわり!

こちらは八角形のテーブル


そして何度見ても
神々しささえ感じる建物内部 ↓

建物のどこをを見ていても
感嘆の声しか出てこない。

この芸術作品ともいえる建物が
全て壊されなくて本当に良かった。

1回目、4月に行った見学でした。
明治156年(2023年4月11日)



続いて5月に行った時には
大井牛肉店で牛鍋を食べたので、
お土産の中から選択しました。
「明治村バタークッキー(中)」と引換えました。↓


家に帰ってから
箱を開けると中はこんなふうでした。


バタークッキーをお皿に取り出してみました。

とってもシンプルなクッキーです。
味は、森永クッキー「チョイス」をちょっと固くしたような感じ(笑)
お土産に良いですね。

バタークッキーを入れてもらったレジ袋(笑)


2回目、5月に行った見学でした。
明治156年(2023年5月11日)


以上、明治村「 時間旅行クーポン」の報告でした。

時間旅行クーポンで引換えできるのは他にも
7月23日までの期限付きで、
「謎解きアトラクション」のコースも選択できるようです。

詳しくは「時間旅行きっぷ」 ↓
明治村 時間旅行きっぷ
( ↑ ここをクリックすると名鉄電車の案内へ移動します)

( おまけ )明治村ノベルティも特典としてもらえます。

呉服座(くれはざ)の建物紹介です。

 ↑ 裏面
ノベルティはこの呉服座(くれはざ)だけのようです。
色んな建物紹介の種類があると面白いのになぁ!