Time flies

写真で綴る日々の出来事

明治百年の児童史 下巻

2019-10-14 12:10:30 | 日記
50年以上前に発行された「明治百年の児童史」下巻も明治時代からスタート

右側のページは昭和30年当時の小学2年生の絵日記の紹介
2年生とは思えない上手な絵と日記が素晴らしい…


左側のページでは戦後の少年少女雑誌として、少年サンデー、キング、マガジン、冒険王などが紹介されている
昭和32年から昭和42年当時の雑誌で、この時代の雑誌類はオークションで最低でも1000円ぐらいしてたと思う
冒険王は、特集記事の内容にもよるけど5000円を超えるものが沢山あったはず
俺も少年キング表紙の黄金バットと冒険王の魔人バンダーが気になる
う~ん読みたいなw



少年倶楽部の漫画は「のらくろ軍曹」「冒険だん吉」小学生の頃に学校の図書館かどこかで読んだ憶えがある
ここで紹介されている漫画の発行時期は昭和9年と10年となっているけど、すでに俺の知ってるのらくろの顔だ…

戦時中の雑誌は「週刊少国民」で昭和19年発行のもの
表紙から戦時中であることが伝わってくる…

この分厚い2巻からなる「明治百年の児童史」本当に買ってよかった
戦時中、戦後の写真や記事は涙なしには読めない
十五夜お月さんの歌詞も、改めて読むと本当に切ない…

今回はさらっと読んでみただけなので、いつかじっくりと読み直したいと思う
懐かしい画像と興味深い文章を読んでいると色んな光景が浮かんでくる…

そして、この本の出版された昭和43年当時、すでに、児童が体を使う遊戯が減り
二次元のTVを見る事が中心になり、スポーツもブラウン管で見るスポーツに代わりつつある事
受験戦争、習い事ばかりで児童の時間がない…核家族化による家庭の崩壊、公害が酷く自然が失われてゆく…
など、今でも議論されている問題に50年前から警鐘を鳴らしていたのが凄い



この本の著者 唐澤 富太郎先生の仕事は本当に素晴らしいと思う、感動しました
明治百年の児童史は復刊もされているようなので、興味のある人は探してみてね
コメント
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