毎日が山のこと

最近の山歩きの記録はもちろん、作ってみた山行プラン、過去の山歩きの記録も順次掲載中です。

43年前の蝶ヶ岳と穂高岳の写真発見(1979年8月)

2022-09-15 10:32:46 | 山日記

(写真を追加して投稿しなおしています。)

1978年の夏に表銀座から槍ヶ岳、1979年の夏には蝶ヶ岳から奥穂高岳に登ったことは地図に記録が残っているのでまちがいないのに、長いこと写真が行方不明だった。

見つからなかったのは、そのときポジフィルムを使ってみて、それをしまい込んですっかり忘れていたからだった。

それを見つけ出してみたものの、40年をこえる空白はフィルムを確実に劣化させていた。

スキャンしてみたものの、35mmの小さなフィルムだし、劣化による変色補正をしてみたら、雑音がでて画面はひどいものだった。

そこでその当時つかったスライド映写機で投影しておいてそれをカメラで写してみた。そのうえで、写真ソフトで変色補正をかけてみた。このほうがまだましだった。

まず状態が比較的よさそうな1979年のほう。

これは1079年8月に蝶ヶ岳山荘のそばから穂高岳と上高地をバックに写したもの。

光の加減を見ると蝶ヶ岳に到着直後にとったもののようだ。

この日穂高駅からタクシーで三俣登山口に向かったものの、途中道路工事があってずいぶん手前から歩かされた。

蝶ヶ岳山荘到着は4時をまわっていたと思う。

それもあるけど、フィルムに限りがあるので1日目はほとんど写していなかった。

投射された画面を映しているので中心と周辺でかなり明るさが違ってしまう。

それでもまあ見られる方だろう。

これはその時の相棒Tさん。5年下の同僚だ。

曇り空で、日が西にまわっていて山は逆光気味。もともとそれほどいい写真ではないのにさらに劣化している。

朝日を浴びた槍、穂高の写真が一枚もない。

ということは翌朝は天気がよくなかったのだろう。わざわざアップダウンの激しいコースで槍や穂高のモルゲンロートを期待していったのに残念な結果だった。

2日目は蝶ヶ岳から横尾にくだり、その後涸沢から白出のコルにある穂高岳山荘をめざす。

涸沢から白出のコルをみあげた写真。稜線には雲がついている。

これは奥穂高岳の山頂。

山頂の祠が今のものよりかなり小さいと感じたが、写真を見比べたら変わりはなかった。

山頂はかなり混雑していたんだね。

周囲の山々を写した写真がない。ということは山頂付近はずっとガスの中だったのだろう。

Tさんとは、1978年に表銀座から槍ヶ岳もいっしょに登ったほかほかの山にもいっしょに登った。

これは奥穂高岳から前穂高岳へとむかう釣尾根をバックに。前穂高岳のピークがこんなに立派に見えていたんだ。

すっかり忘れていた。

岳沢の岩場で上高地を見下ろしながら休憩。

岳沢の上部はほんとうに急傾斜で石を落とさないように気を付けながら下ったのを思い出す。

谷底にも雲がある。この日の天候をあらわして.いる。

いやあ、すっかり忘れていたけど、写真見るといろいろ思い出すなぁ。

それに若くて結構スリムだったんだ。髪の毛もちゃんとあるし(笑)

次は1978年のものをデジタル化して保存してみようかな。

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荒船不動から荒船山へ(2021年5月2日)

2022-09-08 13:54:33 | 山日記

先日テレビの山番組で秋の荒船山が紹介されていた。

私たちも同じコースを去年の5月2日に歩いていてすでに投稿してあったのだが、少し手を加えて投稿しなおす。

同行の顔触れは妻を含めてちょくちょく出かけている仲間だ。信越道を下仁田ICでおりて国道254を内山峠へとむかう。山は新緑が日を浴びてかがやいている。

新緑は内山峠へのぼる途中が一番きれいだった。山の斜面にはヤマザクラも咲いていた。

内山トンネルを抜けるとすぐに旧内山峠に登る道をわける。その先にある内山大橋を渡り切ったところに左下にくだる道があって、これが荒船不動への道だ。道は舗装されているが、車一台がやっとの細い道。対向車が来たらどうすると少しどきどきする。

荒船不動の近くに駐車スペースがあるのだが、よくわからないので沢の近くのスペースに留めて出発した。

駐車スペースはそこからすぐ上にあったのだが、すぐ近くだし、じゃまにならない場所だったのでそのまま登り始めた。

10台以上は止められそうな立派な駐車場だった。そこから少し登ったところが荒船不動だった。

ちょうどツツジが花ざかり。ちょうちんなども飾られてお祭りでもやったのだろうか。

荒船不動というだけに主神は不動明王だろうが、そとにもお不動様の石像があった。

そこからは星尾峠にむけてゆるやかな山道がつづく。古くからある道らしく歩きやすい。カラマツの新芽が出始めていて明るい緑が青空に映える。

ふと見ると木の幹に大きな爪痕が。クマでしょうかね。

でもそれにしては大きすぎるかも。樹液でも取ったあとかもしれない。

黄金色の秋のカラマツ林も素敵だけど、芽吹き始めの明るいカラマツ林もなかなかのもの。道はゆるやかだし、いうことはありません。

カラマツの落ち葉の中に一輪のピンクの花。

早春の雰囲気ただよう明るいく開けた沢を登っていきます。

急なのぼりなどないまま星尾峠に到着。さすがにこのあたりから樹木にはまだ葉がついていない。

峠道はここから南牧村の星尾の集落へとつづくが、荒船山にむかう私たちは左に折れて登っていく。その先に荒船山の最高点、経塚山が三角形の姿を見せていた。

フデリンドウのかたまり。

峠から溶岩台地に上に出るために少し急な上りが続く。まあゆっくり行くことにしよう。

やがて行く手が平らに開けてきた。溶岩台地の上に出たようだ。そこからまずは最高点の経塚山にむかう。ここも少し急な登りだが、そんなに長く続くわけではない。

山頂の祠の前で記念撮影。

「荒船山」の山名板は柱からはずれて下においてあったが、番組で見た時もやはり下においてあった。

今度は有名な艫岩をめざして平らな山上台地を歩く。木々はほとんど芽吹いていないか、わずかに緑がかっているだけで、まだ冬の装いだ。

台地の中央付近に2本の針葉樹がたっていた。

大地はほとんど落葉樹で覆われている中でこの2本だけが針葉樹であり常緑樹だ。そのためか、木の根方には祠が祀られていた。

艫岩付近にある休憩舎。何人かの登山者が中で休んでいた。少し風が冷たい。

艫岩の大展望。正面の浅間山は少し雲をかぶっていた。

その手前には内山牧場や神津牧場がある高原が広がっている。

季節によってはこういう高原をのんびり歩くのもいいかもしれないと思う。

休憩舎は薄暗いので外で昼食休憩にした。風が冷たいので1枚羽織る。

以前来た時には気がつかなかったが、台地の北東端に続く道があったので行ってみたらここも大展望だった。

下仁田の方角が見渡せ、その先に妙義山も見えている。

右手の方を見ると西洋の古い城塞を思わせる巨大な岩山が見える。毛無岩だ。

ここにははるか昔に、というのはおおげさだが、2003年の冬に一人で登ったことがある。

下りは登ってきた道をそのまま下った。

下ってくるとふたたびカラマツの新緑の道になった。妻はそれを気持ちよさそうになんども見あげていた。

少しはなれたところだが、わずかばかりのピンクのツツジが咲いていた。このコースではあまりツツジには出会えなかった。

荒船不動に戻り、行きには素通りしたので少しゆっくりと見物させてもらった。

さて、ちょうどいい季節と思って行ってみたのだが、欲をいえばあと1週間後、連休明けあたりが最高だったかもしれない。

それにしてもこのコースは比較的短い割には歩きやすい道でのんびり歩けるいいコースだった。

季節をかえてまた歩いてみたい。

 

 

 

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新潟の大源太山(2015年9月21日)

2022-09-08 10:34:35 | 山日記

夏らしい天候があまりないまま9月になってしまった。

9月は季節の変わり目で長雨の季節なので過去の記録をみてもほかの月に比べあまり山に山に行っていない。

磐梯山に登ったことは以前に投稿してあるが、今回は7年前に新潟の大源太山のことを記録しておこう。

磐梯山(2018年9月12日) - 毎日が山のこと

大源太山は上越国境の清水峠の北にある1598mの山で、上越のマッターホルンとも呼ばれているらしい。

同じ名前の山が平標山の南、群馬県側にもあってこちらの方が高いのだが、三国山へとつながる稜線上のピークなので、山としての存在感は新潟の山の方があって、登りがいがある。

 

地図の登山口の近くの林道がカーブしている地点に車をとめた。

傾斜はゆるく余裕のある駐車スペースだった。

 

しばらく林道の延長線を歩いて行くと登山口があった。登山届けの箱もある。

 

少し歩くといきなり渡渉だった。ロープが渡してあるので不安なく渡れるが、靴は濡れる。

 

沢に沿った道を奥へと歩いていく。

豪雪地帯らしく樹木が根元から大きくたわんでいた。

 

二回目の渡渉地点。ここにもロープが渡してある。

 

その奥から道は尾根へとあがっていた。

しばらく急な登りが続いた。

 

ねじれてしまったのか変形したブナの木があった。

雪で一度折れてしまったのだろうか。

 

その後も急登が続いた。

標高1200mあたりから少し傾斜がゆるくなる。

 

9月下旬。もう秋だ。

 

尾根が緩やかになるとともに高木が少なくなり周囲の展望も開けてきた。

 

前方には大源太山の雄姿をみあげる。なかなか立派な姿だ。

 

北隣にある大栗の頭も立派な山だ。

 

登山口へのアプローチの谷。ゴルフ場が斜面を削って痛々しい。

そのうちつぶれて自然に戻ることを願う(笑)。

 

山頂を望遠レンズでねらうと大源太山の北西壁がせまってなかなかの迫力。

マッターホルンの名に恥じない姿!

疲れてきた足にふたたび力が湧いてくる。

 

広角で撮るとずいぶん感じが違ってしまう。

しばらくは尾根歩きになりそうだが、最後の詰めはきつそうだ。

 

雪国の山ならではの露出した岩肌。雪崩のせいでこうなるらしい。

 

少し雲があがってきた。そろそろ最後の詰めが近い。

樹木はなくなり道には岩が露出している。

 

急登の岩場があった。ロープが設置されている。

足場はしっかりしているので不安は感じない。

疲れの出た足にはこたえるが、変化があったほうが気分はいい。

 

岩尾根をがんばって登る。

 

見下ろすと岩尾根に雲がからみはじめていた。

9月とはいえ、まだまだ夏なのだ。

 

ようやく1598mの山頂に。

360度の展望が得られる山なのだろうが、残念ながら雲が上がるほうが早かった。

 

巻機山や越後三山などをながめたかったんだけどなぁ。

休憩していると羽蟻が群がってきておちおち食事もできなかった。

 

標高はそれほどないのだが、短い距離で一気に登る感じでなかなか歩きごたえのある山だった。

特に尾根に出てからは、雪国の山らしく、樹木がないので見晴らしがいい。

 

私の悪い癖なのだが、一人で登るとついつい休憩を省略してがんばりすぎてしまい、後半には足がつってしまう。

今回も急な尾根道を気分よく下っていたら、途中から足がつりはじめてしまった。

 

もう70歳に近いころだったので、年相応にのんびる歩けばいいものをと後悔したものの、その後も同じことを繰り返している。

 

下山後車を途中途中でとめて振り返る。やっぱり見上げた姿も立派だ。

もう少し秋が深まったころ、空気が乾いて見通しの良い日にまた登ってみたい山だった。

 

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野呂川から間ノ岳・北岳へ(2017年7月31日~8月2日)

2022-09-02 20:30:59 | 山日記

山仲間のM氏から誘われて出かけた間ノ岳と北岳の縦走のことを記録しておきたい。

私は、若い頃に職場の仲間と白根三山を縦走している。

その時は広河原から入って奈良田におりた。

しかし、初日は強い雨になってしまったので、八本歯のコルから北岳稜線小屋に直行して北岳の山頂を踏みそびれている。

だから喜んで参加させてもらった。

コースは野呂川から両股小屋泊まり。2日目は仙塩尾根経由で間ノ岳へ登り北岳山荘泊まり。

3日目に北岳山頂をこえて広河原に降る計画だ。

広河原から北沢峠行きのバスにのり、野呂川出会いで下車。

ここから林道を2時間20分あるいて両股小屋へと向う。

バスは満員だったが、出会いで降りたのはわれわれ3人だけだった。

降りる時バスの運転士さんが、最近小屋まであいだでクマが出没しているから気をつけるようにいわれた。

「脅かさないでよ」といったら、「いやいやほんとだから」と返された。

12時45分、両股小屋にむかって出発。クマが出ないことを願いつつ一方で出会ってみたいとも思う。

立派な林道をゆっくりと奥へとむかった。

見通しがいいのでクマが出ても遠いうちに気がつくだろう。

谷底から見上げる山の大きさに南アルプスの奥深くを歩いていることを実感する。

奥になって山が迫ってくると野呂川の流れが少しづつ近づいてきた。

すきとおった綺麗な流れが、ところによって青みがかってうつくしい。

下流部と違ってこのあたりでは流れもそれほど急ではないし、谷底も少し広がっている。

道が白い綿毛でおおわれていた。柳絮と呼ばれる柳の種を含んだ穂綿だ。

15時5分、予定通り両股小屋に到着。こじんまりとしたかわいい小屋だ。

着くなり、管理人さんが「クマに会いませんでしたか」といった。

つい先日も小屋のすぐそばにあらわれたそうだ。いや無事でなにより。

まずは小屋の前のベンチで山奥の空気をあじわった。

急なはしごをのぼった2階が寝室。真ん中開いている出入口を囲むように寝るように作られていた。

さて第2日。8月1日だ。

小屋を5時15分ころに出発。まずは仙塩尾根の野呂川乗越へと登る。

この日は、私はからだが重くて調子がでなかった。

最後尾を遅れ気味に登っていった。

45分ほどで300m登り、乗越に到着。標高は2315m。樹林の中の狭い尾根で見通しはない。

深い樹林の仙塩尾根を南へ、三峰岳(みぶだけ)をめざして登り始める。

長い長い見通しのない尾根道を黙々と歩く。あいかわらず調子がでない。

2時間半ほど歩くと樹林帯を抜けてようやく視界が開けてきた。

伊那谷側の展望。遠くにうっすらと中央アルプスの連なりが見えていた。

このあたりから高山の花々が姿を見せ始めて、写真もたくさん撮ったが、記録写真的に撮ったものばかりなので割愛する。

すでに森林限界をこえていて、野呂川の谷を見下ろせるポイントがあった。

奥に見えているのは甲斐駒ヶ岳だろう。

ミヤマダイコンソウ。

前方には塩見岳。私はまだ登っていない。そしてその奥には荒川三山の悪沢岳。

北を振り返ると仙丈ヶ岳がずっしりと存在感を示していた。

三峰岳への最後の登り。右へ向かえば熊ノ平小屋を経て塩見岳へ向かう。

9時50分、2999mの三峰岳山頂に到着。

少し時間をとった休憩。休んでいると岩陰からオコジョが顔をだした。

あわててカメラを手にしようとしたが、たちまち姿を消し、その後を姿を見せてくれなかった。

三峰岳は仙丈ヶ岳から塩見岳、荒川三山、赤石岳と連なる主稜線のピークだが、すぐそばにある間ノ岳の圧倒的な存在によって、山頂からなだれ落ちる尾根の先端の小さなピークにすぎないように見えてしまう。

高さだけならあの剣岳と同じなんだけどなぁ。

それにしてもこれからここを登るのか、と少々へこんでしまう。

相変わらず調子があがらないので仲間には先に行ってもらい、自分のペースで登った。

高度があがってきて稜線のむこうに北岳が頭を見せ始めた。

イワギキョウ。足元には次々と小さな花があらわれて励ましてくれる。

もうまもなくと上を見上げると仲間のO氏が岩に腰をおろして私を待っていてくれた。

11時10分、ようやく長い登りを終えて日本第3位のピーク、間ノ岳山頂に到着した。

すでに東側からガスがあがっていて展望はなくなっていた。

しばらく休憩して花などを写真に撮っていたが、ガスが濃くなって雨粒が混じってきた。

急いで北岳山荘へと下り始める。

途中少し雨にうたれたが直ぐに小止みになった。

14時28分、北岳山荘に到着。

また雨になってしまったので夕食まで小屋の中で横になって休息した。

第3日、8月2日はいいお天気だった。

5時前に起きだして日の出を見る。

北岳の八本歯のコルの近くから日が登り、北岳のシルエットが大きい。

間ノ岳とのあいだにある中白根山が赤く染まっていた。

下界は雲海におおわれ、日の出と共に朱に染まってきた。

富士山に少し雲がかかっていたのが残念だった。

30分ほどたって北岳全体に日があたってきた。

初の北岳山頂に期待が高まった。

小屋を出て稜線に出ると北岳のシルエットの向こうに仙丈ヶ岳。ほれぼれする姿だ。

日が少し高くなって雲海が白くかがやく。その向こうに富士山。たなびいていた薄い雲が消えてきた。

岩稜の尾根道にはたくさんの花々。ウスユキソウの仲間もあった。ヨツバシオガマやキバナシオガマなども咲いていた。

あぶない岩場にはしっかりした階段が設置されている。

6時40分、八本歯のコルへとの別れる吊尾根分岐に到着。

ミヤマオダマキが朝日をあびている。

いよいよ山頂も近い。でも山が大きいので見た目より時間がかかった。

7時5分、待望の北岳山頂に到着。しばし記念写真を撮りまくる。

ピークにはかなりの人、おそらく30人くらいがいた。

この日も夏らしくすぐに雲があがりはじめあたりはガスが流れはじめた。

この山行計画をたてたMさんは、下山の途中で小太郎山に寄るために山頂から一人で先行した。

Oさんと私はのんびりと自分のペースでくだる。

やがて肩の小屋が見えてきた。

チシマギキョウ。

肩の小屋の少し先の広場で休憩していると小屋の人たちが出てきて作業を始めた。

ヘリが荷物を積んで到着するので少し離れてくださいといわれた。

しばらく様子をみているとヘリが荷物をぶらさげてやってきた。

広場の上空でホバリングしながらロープをさげ、小屋の人たちが手早く網をひろげて荷物をだし、傍らに運んでいく。

ヘリはすぐに引き返していった。

イワヒバリもそのようすをじっと眺めていた、わけではなさそうだ(笑)。

8時40分すぎ、小太郎山への分岐に到着。小太郎山は北岳から北の方に突き出した尾根の先端だ。

晴れていれば、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、アサヨ峰から鳳凰三山を見渡せると思うが、Mさんにはあいにくガスに包まれていた。

今ごろはすでに引き返し始めている頃だろうといいながらわれわれは先にくだる。

白根御池にむかって急斜面をくだっていく。草すべりだ。晴れていれば展望を楽しみながらくだれるのだろうが、ガスの中。

かなり下るとダケカンバの林の中にマルバダケブキがたくさん咲いていた。

ここにもたくさんの花が咲いていたが代表してセンジュガンピを。

そろそろ白根御池かと思われる頃、小太郎山に立ち寄ったMさんが追いついてきた。さすがだ。

10時26分白根御池に到着、池のほとりにはたくさんのテントが。

小屋のかたわらでゆっくりと休憩し、その後広河原へとくだって帰宅した。

ちょうど5年前の夏の山行だったが、この時いっしょだったOさんは最近ガンを発症し、手術後の放射線と抗がん剤の治療を続けている。

この秋には軽いハイキングにでもいっしょできるといいのだが。

 

 

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