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スミレたくさんの雨乞山から陣見山へ(2022年4月8日)

2022-04-09 08:39:46 | 山日記

寄居から秩父鉄道で2つめの樋口駅でおりて、すぐそばにある雨乞山に登り、北武蔵ハイキングコースをたどって陣見山へと歩いた。

樋口駅は国道の脇にあって駅舎もホーム上にある。もちろん無人駅だが、最近秩父鉄道もICカードを導入している。

9時15分駅を出て歩き始めた。

国道を秩父側に歩いて右手の脇道にはいったところが登山口だ。この林道をあがっていく。しかし、なんの標識もない。

少し登ったところにある民家の前から振り返ると向かいの山の裾を満開のサクラが飾っていた。

未舗装だが歩きやすい林道を登っていく。両側が手入れされていない竹林となり、うぐいすの声がすぐそばで聞こえる。

道の脇はスミレがたくさん咲いていた。ほとんどはこのタチツボスミレだ。

新緑が萌え始めたのどかな雰囲気の中をスミレの写真を撮りながらのんびりと登っていく。

斜面がゆるやかなところは元は畑だったのではと思わせる。

スミレは小さいのでなかなかうまく撮れない。私のカメラはオートフォーカスの調子が悪いのだが、良くてもピントがはずれることはよくある。

葉っぱのさけたのはエイザンスミレ。これは見分けがしやすい。

これはコスミレらしいが、このへんになると私には確信が持てない。

林道はどこまでも登っていく。このあたりも人が住んだ気配がする。

林道の途中、一ヶ所だけ崩壊個所があった。でもすぐわきを安全に抜けることができた。

分かれ道があってまっすぐ行く道は下りになるようだ。

私は右に折り返して上にむかう道をたどって登っていった。芽吹き前の木々の枝の上にヤマザクラが青い空を彩っている。

林道の先が明るくなったと思ったら広い山頂に飛び出した。

雨乞山山頂だ。歩きやすい林道は、結局山頂まで続いていたのだ。

秩父盆地の側が芝の斜面になっていて大展望が広がっていた。

左手にこれから向う陣見山。鉄塔が何本か立っているのが見える。

右手は奥武蔵の低い山なみ。

11時少し前だ。ずいぶんのんびり歩いてきたものだ。少しお腹も空いたので休憩して、パンを食べた。暖かい。

休憩中に男性が一人登ってきた。トレランの練習らしい。写真を撮ったらすぐに引き返していった。

さらにもう一人男性が登ってきた。私と同じ高齢者だが、写真をなん枚か撮ったら先へと歩いて行ってしまった。

一服を終えて私も先へと進む。林道がそのまま続いているのだが、ここからは舗装されていた。

でも少し歩くとハイキングコースは林道をはなれて尾根に沿って続く。もちろん私はその道を歩いた。

小さなピークをこえて下るとまた林道に出る。

そんなことをもう一度繰り返したその先が榎峠だった。馬頭尊の石碑と祠。ここからは樋口駅へと下ることができる。

また林道をはなれてハイキングコースにはいる。しばらく歩いてまた峠で林道にもどる。

その手前にタチツボスミレの大きな株があった。

道路わきの看板にその名が書いてあったのでここが間瀬峠というのかと思ったら、間瀬峠は別のところだった。舗装された道からは秩父盆地が見渡すことができた。

陣見山が近づいてくるとヤマツツジが見られるようになった。

やはりツツジがあると春の華やぎが増してくる。

陣見山の山頂の少し手前で北のほうが見渡せる小さなピークがあった。

子持山に重なっているが谷川岳が見える。

その右には真っ白な武尊山。

いいところなのでよほどここでお昼にしようかと迷ったが、結局先へ進んだ。

新緑やツツジを楽しみながら登り着いた陣見山は、テレビ等の電波施設の塔や建物があり、展望もなかった。

さっきのところでお昼にすればよかったと思いつつ、そこは通過して先にすすんだ。

コースを少しそれたところに休憩によさそうなところがあった。

ツツジの下に座りやすい四角い石もある。

ここで昼食にしようとリュックを下ろして木の枝越しに先を見通すと浅間山が見えている。

これはコースを間違えたようだと地図を確認すると、陣見山からまっすぐ進む道は児玉町へと降るコースだった。

ツツジの花の下でおにぎりを食べてから道を引き返し、正しいコースに戻った。

少し急なところを下り終わると笹の明るい道になった。

道の脇に大きな切り株があって、もう一つ小さな切り株がちょうど階段のようになっていた。

登ってみると秩父盆地が見えた。やはり踏み台にするための切り株だったのだ。

陣見山からの下りには急坂が2箇所ある。道は広い。ロープもはってあるが、普通に歩いて下ることができる。

また峠らしいところに出た。ここにも馬頭観世音の石碑があった。

その側にカエデの芽生とスミレがセットのように生えていた。

このスミレは、これまでのものとは葉の形が少し違っている。アオイスミレと思ったのだが、花のかたちが違うようだ。難しい。(後日「日本のスミレ」という本でしらべたら、葉の形がタチツボスミレの山陰型に似ている。山陰型が秩父にありうるのかはわからない。)

今回のコースの最後の目標点である虎ヶ岡城跡が近づいて堀切があらわれた。

最上部の本郭はさすがに急になっていて木の階段を登る。

頂上は平坦になっていて、東屋があった。誰もいない。

北関東の方向が見渡せる。奥に見えるのは日光の男体山らしい。

標高300m以下になってきたので山の木々が新芽を輝かせている。

虎ヶ岡城跡から波久礼をめざしてくだる。やはり山城だけあって急な階段が続いた。

急階段が終わるとすぐに分岐点があった。左にくだると円良田湖へと出る。

地図によるとその途中にカタクリの咲いているところがあるらしい。ちょっと迷ったが予定通り波久礼に続く尾根道をたどった。

この尾根道は少しきついアップダウンのところもあるが、ヤマツツジとミツバツツジがたくさん見られた。

すでに標高は200m前後まで下がっているので荒川の水面が見えたりする。

3つほどピークを越えると石の祠があり、そこからは歩きやすい下り道となって、かんぽの宿寄居の裏手に出た。

そこからは舗装の道を歩いて波久礼駅へと到着。

今回のコースは鉄道の駅から駅へと歩くものなので、バスの時刻など気にする必要もなく、のんびり歩くことができた。

スミレも少し注意して観察でき、写真にも撮ったので幾種類かを見分けられるようになった。

機会があったら、樋口駅から榎峠をへて雨乞山へと登り、帰りは林道をのんびり下るという計画を実行してみたい。


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