ほぼ半年ぶりの山歩き。
常念岳を実現するためにブランクを解消したいと梅雨明けを待っていた。
本来は麦草峠から北八ヶ岳の縞枯山と雨池を歩くつもりだった。
ところが信越道の横川付近から雨になってしまった。
急遽佐久平パーキングで車をとめ、空をみると八ヶ岳方面も雲が厚くかぶっている。
時間がかかっても甲府の方へでも行くかと走り始めてみると途中で浅間山や高峰高原の山がきれいに見えてきた。
そこで小諸インターから高峰高原に登り、まだ登ったことのない水ノ塔山をめざすことにした。
車坂峠にある駐車スペースに車をとめた。
ここはすでに2000m近い標高。涼しい。雨はほとんど降っていない。
駐車場の近くの草原にヤナギランやニッコウキスゲが。
車坂峠から湯ノ丸へ抜ける未舗装の車道を歩いて、スキー場のゲレンデを横切り、水ノ塔山へと向かう。
この白いキク科の花がわからず、変えてから調べたら栽培種のフランスギクが野生化したものらしい。
最近、スキー場の道路に近いゲレンデで繁殖しているそうだ。
こんな感じで増えてきている。
以前はこのあたりはヤナギランがもっとたくさんあったように記憶している。
時とともに自然界も変化をしつづけているようだ。
湯ノ丸へと続く未舗装の林道を歩いて登山口へとむかう。
見えている右のピークが水ノ塔山。左は東篭ノ登山。
篭ノ登山は夏と冬にも登っているが、水ノ塔山は未踏だった。
登山口には高峰温泉の建物があり、車もたくさんとめてあった。
登山者がとめていいのかわからなかったので、車坂にとめて歩いてきたのだ。
天気がよくなってきたようだ。気分も明るくなった。
古い火山らしく岩がごろごろした登山道を登っていく。道には日差しももれていた。
この道の右側はまだスキー場のゲレンデが広がっている。
シャクナゲがほんの少し咲いていた。
シャクナゲの木は途中点々とみられるのだが、花はここだけだった。
たぶんハクサンシャクナゲ。
この花は帰ってから調べてみたけどなんだかわからない。
途中の岩がごろごろのところで展望が開けた。
正面にこれから登る水ノ塔山。篭ノ登山や池の平の三方ケ峰も見えてきた。
ホラルブクロ。
ミヤマコゴメグサかな。
雨が多いせいかもうキノコもはえている。
火山性の砂礫地になるとオオイタドリがあらわれた。
ふたたび岩礫地帯になって展望が開けた。
佐久平も見下ろせるようになってきた。いいぞ。
コースの4分の3くらいのところにあった岩塔。
下の方からも見えていて、ちょっとした目印になる。
クルマユリ。
こんどは黒斑山も見えてきた。
頂上に近づいたあたりでミネウスユキソウを発見。
まだ咲き始めらしい。この先数カ所で見られた。
頂上直下は岩が顔を出していて両手も使って登るところもあった。
それより、そのころから風が出てきて下界から雲がのぼってきた。
ちょっと待ってほしい。たのむよ。
でも願いもむなしく頂上に立った時は周囲がガスに覆われてしまっていた。
とりあえず標識をいれて記念撮影。
今日は足慣らしなので東篭ノ登への縦走はしない。
登山口の高峰温泉が1950mなので標高差250mしかないので時間は十分にある。
ガスが晴れるのを期待してゆっくりと食事休憩にした。
山頂は北側は針葉樹におおわれて展望は南側だけだ。
風に吹かれながらガスの中で休んでいるとからだが冷えてきた。
でも待ったかいがあってガスが一時的に晴れ上がった。
左の高峰山と右の三方が峰のあいだから佐久平が見えてきた。
左には高峰高原。スキー場のゲレンデが広がり、左奥には黒斑山。
その後はふたたび雲があがってきて景色はガスに隠されてしまったけど、一時でも晴れてくれてよかった。
まだ7月24日で、夏本番はこれからというのに気の早いナナカマドが一部紅葉していた。
そしてまたキノコも発見。
北日本はまだ梅雨のさなかなので山の天気は読みにくい。
今回は、予想以上に雨の範囲が南に広がってしまった。
帰り道から八ヶ岳を見渡すとかなり雲が少なくなっていたものの頂上稜線はまだ隠されていた。
今回は方向転換が成功したようだ。
久しぶりの娘との山歩き、余裕をもって終了出来てよかった、よかった。
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