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モダニズムだけじゃない建築ブログ

お蔵出し決定版 その30(2007年 4月 京都市)

2009年02月24日 18時19分34秒 | 建築
 mさんの記事「Time'sⅠ・Ⅱ」を受けて、自分もコンクリートブロックによる安藤建築を紹介したいと思う。 
 北海道では、現代の住宅作家が外壁にコンクリートブロックを用いる例が多く、初めてこの「B-Lock北山」を見た際にも、あまり違和感は無かった。円弧を描くブロック壁なども、札幌市内でも見ることが出来る。B―Lock北山では、その円弧の壁が目隠しとなり、所々明いたスリットから店舗が覗く。チラリズムで人の興味を引いている。また上部へ続く階段は最上階で極端に狭くなるのだが、遠近法の作用使って、限られた敷地内でドラマ性を演出している。

 第一印象の違いだろうか。Time'sⅠ・Ⅱと比べ、良い印象を持っている。Time'sⅠ・Ⅱは川面まで1Fのフロアラインを下げ、動線もドラマチックでやはり面白い建築なのだが。この印象の違いは何故だろう。自分でも明言出来ずにいる。

「B-Lock北山」
設計者:安藤忠雄 竣工:1988年 京都市北区上賀茂岩ヶ垣内町41