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**アカシアの木蔭で**

流れていく時間と逆らわずに流れていく自分を、ゆっくりペースで書いて行こうと思います

感謝の手紙

2005年08月08日 | 病棟
中原さん、とてもうちの病院が気に入ったらしく、夏中居ようかなあなんていう。
「看護婦さんもヘルパーさんも優しいし、食事も民宿のように豪華で美味しい。
 そのうえ10畳の個室が4000円で、風呂まで入れる」って。
・・・・リゾート入院は だめですってば。

次の入院さんが決まっているので丁重にお断りすると、感謝の手紙を書くと張り切っていました。
(ああ ああ それぐらい、喜んで頂きますから、時間通りに帰ってね)
冷たいようですが よくいるんです、美味しい夕飯食べてから帰るとごねる患者さん。
それから 一日あと一日と引き伸ばしにかかるご家族。
大変さはよく分かるので、出来るだけの譲歩はしますが、今回は無理です。
退院の日は、昼をはさんでダブルブッキングにちかいのですから。

検温に廻っていると、中原さんの病室から看護婦の佐藤さんの声が聞こえてきます。
たどたどしく 何かを読んでいるようです。
(本でも読んであげているのかなあ)
検温は後回しにしました。
しばらくして 佐藤さんが情けない顔してやってきました。
「あたしさ、感謝状の出来はどうか 音読させられちゃったよ。
 それもすごい指導が入ってさあ・・。
 出だしは季節の挨拶からなんだけど、柳が涼やかな風になびき・・・って始まるのよ?
 それで、柳の注釈まで書かれてて、この柳とはどこそこの由緒ある柳で・・・なんてね。
 上出来です、有難く頂きますって言って、やっと逃げてきたんだから」

う~ん、経済や政治の話をちゃんとするかと思えば これだ、
やっぱりまだらボケなんだね。
今日の疲労度NO,1は佐藤さんでした。
お疲れ様!!!!

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