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**アカシアの木蔭で**

流れていく時間と逆らわずに流れていく自分を、ゆっくりペースで書いて行こうと思います

ホロ苦い恋

2005年04月28日 | 生活
ゴールデンウィークが始まります。皆さんはどんな予定を立ててますか?
我が家では 私が休めない日も多いため、軽井沢に小旅行が精一杯。
去年は アメリカからお客様が来たのですが・・。
その時の出来事を書きますね。

GWにアメリカから娘のボーイフレンドが遊びに来ました。名前はショーン。
本人達は「断じてボーイフレンド・ガールフレンドではない!!ベストフレンドだ!!」
と言い張りますが、
家ぐるみの付き合いをしていたので 親同士期待の気持ちを込めて見守っているのです。
・・・まあ、海を越えて訪ねてくれるのですから、まんざらではないのでは・・・?なんて。
 彼の母は日本人なので、日本に来たからといってずっと我が家で過ごすわけにはいきません。
彼らの来日を楽しみに待つ人が沢山いるのです。
ショーンが雪が見たいといえば長野の山へ、川下りをしたいといえば天竜川・・・
日本中あちこちを観光するハードな日程を組んであります。
なんとか調整して、明日成田を発つという日に 彼だけ預かることになりました。
近くの大きな駅のホーム一番前で待ち合わす約束をした時、
急に娘が 自分一人で迎えに行きたい、
すぐには家に帰らず二人でデパートをまわって来たい といいだしました。
普段はEメールで話すだけなので 一年分の話を家族抜きでしたいのでしょう。
もちろんOKです。家で待つ間、私の中では嬉しそうな二人の笑顔がキラキラしていました。

・・・・ところが、帰ってきた娘の表情が冴えないのです。
ショーンはちっとも変らず、嬉しさでハイテンションだというのに。

理由を尋ねても 娘は口を濁すんです。「・・・なんでもない・・・」って。
気になりつつも、ショーンを居酒屋に連れていったり
(食べられるものがたくさんあるし、日本食をお試しするには丁度いいのよ!)
みんなでゲームしたり、慌しく時間が過ぎていきました。
そうして新しい時間を一緒に積み上げるうちに、
娘もアメリカにいた頃のようにショーンとふざけたり笑ったり喧嘩したり、
すっかり元に戻りました・・と私はおもったのです。
 たくさんの思い出を抱えてショーンを見送った後、娘がぽつりと言いました。
「ねえ、ショーンってあんなに子供だったっけ?
・・・・・・なんだか弟の面倒をみてるみたいだった・・・・」

・・・この時期の子供は女の子のほうが早く大人びていきます。
特に娘は、アメリカで過ごした三年間のために日本で辛い思いを体験しました。
自分から中学受験の嵐の中に飛び込み進路を決めるなんて、
渡米前の彼女からは考えられないことでした。
帰国してからの一年のうちに、
いつのまにか彼らの間にギャップが生まれていたのかもしれません。
二人で取ったプリクラの写真を少しホロ苦い想いで眺めたのは、
私ではなく娘なのかもしれません。

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