タミさんは寝たきりの期間が長く、お尻に褥創(床ずれ)ができ
それが悪化したので、入院してきました。
それだけなら往診・訪問看護で対応予定でしたが、
家族が介護に疲れたのか
「胸痛を訴えている」といって救急車を呼び
休日に救急搬入だったのです。
来て見れば心電図・X-P異常なし。
熱はあるものの、本人けろっとしていました。
(休日ならば 先生もとりあえず入院させてくれるに違いない)
そんな 家族の思惑が80%感じられるいきさつ。
タミさんは気難しい。
気に入らないと「痛い、痛い!痛いわよっ!」と大声を上げます。
まだボタン外しただけですけど・・・と突っ込みたくなるけど
認知症もあるしね、高齢だから我慢我慢。
最初のうちは いつも顔をしかめて文句ばかりだったけれど
最近やっと慣れて打ち解けてきたのか
ふっと笑顔を見せてくれることも増えてきました。
昨日、世間話をしながらオムツ交換をしていた時のこと。
タミさん機嫌よく
「あたしはね、ここの病院が気に入ったから
暫く面倒見てもらうことにしたよ。
よろしくね。」
なんて言ってます。
あやちゃんが優しく握手してやりながら
「でも体交は厳しくやりますよ~。お尻が治らないからね」と言うと
「そんなこと言うと あの世で可愛がってあげないからねっ!!!」
と睨まれました。
「・・・・まいりました」
あの世じゃ タミさんは間違いなく先輩だもんね。
究極の脅し文句に 負けちゃったあやちゃんでした。