工房アパート時々倉庫

仕事半分、趣味半分。

金箔額②

2020年03月13日 | 作品作り
昨日のつづきです。
完成した例の金箔額に収まったイレーヌ嬢がこちら。



とてもスチロール板の額とは思えない。
でも、持ち上げると当たり前ながら軽いのなんのって。

暫く眺めていると、心なしか違和感が・・・。
ひょっとしたら、この額にルノアールの美少女は似合わないのかも。

だったらどうする?
ならば、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」なんてどうだろう。



去年は上野の森美術館へホンモノを見に行ったことだし
(㊟ー上のチラシはそれ以前の新国立での展覧会のものです)
軽い気持ちでちょっと入れ替えてみると・・・。

何だかこっちのほうがぴったしカンカン。
という訳でいい年こいて若い娘から牛乳女へ浮気しました。

ついでに、入れ替えたこの2作品の事をググッてみると
両者ともに甲乙つけがたい「物語」があるんですね。

ある程度は「日曜美術館」的な知識はあったものの
イレーヌは数奇な運命を辿っているし、牛乳女は謎だらけ。

むかし「あ~なたの過去などぉ~知りたくないわぁ~♬」
なんて歌があったけれど、女の過去など知らないほうが・・・。

とにかく、浮気は浮気。
イレーヌ嬢にはもっと相応しい額を用意します。

ここだけの話、工房の引き出しにはまだまだ日本画の美人たちが・・・