工房アパート時々倉庫

仕事半分、趣味半分。

「ワケアリ食器」とは・・・

2011年10月14日 | 倉庫

●今回の倉庫での個展では本当にたくさんの作品が

売れました。中でも松灰釉のお皿や茶碗類はほとんど

完売状態です。中でも「ワケアリ食器」は安い値段設定

だったせいか最初の三日日間で、ほとんどなくなって

しまいました。今回買っていただいた方々には口頭で

どんな「ワケ」があるのかは説明したのですが、改めて

写真で説明しておきたいと思います。

Dsc06257

●これがガス窯で約26時間焼成し、三日間の除熱後

の状態です。釉薬もしっかり溶けてガッツポーズでも

したくなるような焼け具合に・・・・。

Dsc06260

●ところがそうは問屋が卸さない・・・。ごらんのとおり

焼けすぎて、つまり温度が高すぎて釉薬が棚板にまで

流れ出て、しっかりくつっいてしまいました。こうなると

ノミと金槌、そして高額ダイヤモンドカッターのついた

グラインダーの出番です。

Dsc06265

●作業用白衣を着て、防護メガネに医療用のマスク

の「完全装備」で個展前日に丸一日フル創業でした。

Dsc06263

●工房のガス窯は一回でこれだけの量の食器類が

焼けるので、一日中グラインダーがけをやっていると

右手がプルプル震えてきます。

●これが「ワケアリ食器」のタネアカシです。現在この

食器を使ってくれている皆さん!このようなワケがある

ので、なるべく食器のウラを見ないようにしてお使い

ください。

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 他言引用

  「ものすごく困っている人は、憂えていないんですよ」

                       糸井 重里