●今回の倉庫での個展では本当にたくさんの作品が
売れました。中でも松灰釉のお皿や茶碗類はほとんど
完売状態です。中でも「ワケアリ食器」は安い値段設定
だったせいか最初の三日日間で、ほとんどなくなって
しまいました。今回買っていただいた方々には口頭で
どんな「ワケ」があるのかは説明したのですが、改めて
写真で説明しておきたいと思います。
●これがガス窯で約26時間焼成し、三日間の除熱後
の状態です。釉薬もしっかり溶けてガッツポーズでも
したくなるような焼け具合に・・・・。
●ところがそうは問屋が卸さない・・・。ごらんのとおり
焼けすぎて、つまり温度が高すぎて釉薬が棚板にまで
流れ出て、しっかりくつっいてしまいました。こうなると
ノミと金槌、そして高額ダイヤモンドカッターのついた
グラインダーの出番です。
●作業用白衣を着て、防護メガネに医療用のマスク
の「完全装備」で個展前日に丸一日フル創業でした。
●工房のガス窯は一回でこれだけの量の食器類が
焼けるので、一日中グラインダーがけをやっていると
右手がプルプル震えてきます。
●これが「ワケアリ食器」のタネアカシです。現在この
食器を使ってくれている皆さん!このようなワケがある
ので、なるべく食器のウラを見ないようにしてお使い
ください。
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他言引用
「ものすごく困っている人は、憂えていないんですよ」
糸井 重里