陶芸に絵画に盆栽に野菜作りまで節操もなく
何にでもすぐ首を突っ込む「便利な」性格・・・
と言うよりは、単に熱しやすく冷めやすいだけ
なので、アートと呼べるかどうかのギリギリの
コレクションが色々ありますのでご紹介します。
まずは、美術館の展覧会のチラシ(?)コレクション。
美術館めぐりも趣味のひとつなので、チラシと入場券
は必ず持って帰ります。この展覧会のチラシなども
この西郷孤月さんのチラシはなんと縦に開くように
なっており、さらに裏が掛け軸になっているという大変
ユニークなものです。
さらにユニークな珍品がこの小金沢健人さんのチラシ。
一見普通のチラシに見えますが、なななんと・・・黒い胴体
部分に切れ込みが入っているのです。まさに、新進気鋭
のアーティストの面目躍如といった感じのチラシです。
次はごくごく普通の「プーシキン美術館展」のチラシです。
では、これが何故珍しいチラシかと言うと・・・。
実は、本来ならば横浜美術館で6月26日まで開催のはず
だったのですが、東日本大震災時の福島第一原発事故
のためプーシキン美術館が作品を貸し出し禁止にしたため
「まぼろしの展覧会」のチラシとなってしまったからです。
「だからどうした?」と言われればそれまでですが、ワタシ
個人としては一生忘れることの出来ない「負の思い出」
がつまったチラシとなりました。
この2枚「ゴッホ展」のチラシは同じもののように見え
ますが、上が名古屋市美術館発行で、裏表一枚だけで
紙質も薄い感じです。下が九州国立博物館発行で
三つ折になっており、紙も厚いものを使っています。
実際に手にとってみるとわかるのですが、このチラシ
の差は「市立」と「国立」の美術館の予算の差なのかと
思ってしまいます。
紙質といえば建築家の白井成一さんのチラシは写真
のようにツルツルとした半透明の紙で、開くと四倍になる
変わったチラシです。建築家と言えば六本木の森美術館
でやっていた、ル・コルビジュエのチラシも同じような感じ
の紙質でした。
まだまだ紹介したい綺麗なチラシもたくさんあります。
たかがチラシですが、さすがこのようなアート系のチラシは
チラシそのもののにチラシの作り手のセンスが感じられて
集めだしたらやめられないコレクションです。それに何と
いってもタダなのがいいですね。