千三句集（２７２）

昼日中いつしか夢路日向ぼこ
　富翁

今夜は しゃぶしゃぶ

(日本橋のしゃぶしゃぶ食べ放題にて）

連ちゃんの新年会に年寄りは
きついのだけど意地汚し

肉食は老化に良いと言うけれど
何事も食べすぎは良くない

先輩

同期会

(四谷三丁目にて）

峨嵋山の山椒の辛み四川味

締めに食うマーボーチャーハン最高だ

先輩

千三句集（２７１）

蝋梅の香り楽しみ眠りけり
　富翁

千三句集（２７０）

朝まだき波間波間に黒い鴨
　富翁

雪

初場所の力士の髷に白い雪
　富翁

雪

(ノイシュバンシュタイン城にて）

白雪の姫が住むよな古城なり

先輩

雪

(温泉に行きたいな、と夢見つつ)

雪の肌 ああ混浴に 憧れて
妄想が 何年続く 虚しさよ
本日の 午後に初雪 降るらしい
しんしんと 底冷えしのぶ いまるちゃん
安楽

千三句集（２６９）

明日雪かしんまで冷える夜の道
　富翁

千三句集（２６８）

おでん種相棒たちの湯浴みかな
　富翁

席題（寒い）

水鳥や冷たくないか冬の河
　富翁

寒い

(ラジオ体操をしていると冷たい風におびえて)

朝に夕に　寒さ到来　春を待つ
暖を取り　早朝読書に　励みます
二月まで　仕方がないから　辛抱す
安楽

席題「寒い」

独り身の寒さまぎらす一人鍋

父の洒落家中寒くしんとする

つねお

千三句集（２６７）

山茶花や赤い鼻緒のじょじょはいて
　富翁

千三句集（２６６）

冬の雁夕焼け空に染まりけり
　富翁