〈川俳会〉ブログ

俳句を愛する人、この指とまれ。
四季の変遷を俳句で楽しんでいます。「吟行」もしていますよ。

拾い読み備忘録(29)

2016年01月27日 20時43分23秒 | 専門書
雪どけや 村一杯の子どもかな
              一茶
「挑発する子どもたち」と題された一文を、こんなのどかな一句から始めるとしたら、それは、あまりにも奇異に響くだろうか。子どもたちをめぐって、自殺、殺人、暴力行為などの血なまぐさい事件が頻発している今日、子どもへの信頼を危うくさせ、私どもを不安に陥れるそれらこそ、最大の挑発性を持つのではないか。それなのに、何故、いまさら、のどかな時代の、のどかな村童風景などを…・・。
しかし、のどかに見えるこの情景は、本当に「のどか」なだけであろうか。先ずはこの一句に注目し、十七文字の中に溢れ返る、子どもたちの歓声に耳を傾けてみよう。…・・
 「異文化としての子ども」本田和子著 紀伊國屋書店 1982年
                                 富翁
コメント (1)    この記事についてブログを書く
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1 コメント

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雪どけや (先輩)
2016-01-28 15:31:59
その雪、どけや子供がいっぱい遊びたいのに
家に閉じ込められて可哀想。ともとれるかな。。。。
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