パリ五輪の団体出場国がすべて決まりました。さらに個人総合の上位から(団体出場国を除き)、
男子 8人
女子 14人
も決定。これは同じ国で誰かと交代できないワクです。
・FIG
ざっと見たところ女子は、国籍を移した選手が多い
ネムール(アルジェリア) ← フランスから
フィネガン(フィリピン) ← 米国から
アルタモノワ(チェコ) ← ロシア生まれ
アルタモノワはチェコ在住のようですが、上の2人はその国に住んだこともないような選手で、親のルーツを利用しての変更。まあこのために変更したのでしょうから、功を奏しましたね。マルティンズ(ポルトガル)、モレノ(メキシコ)らが連続出場。
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いっぽう男子はワク数が少ないこともあり、カリミ(カザフスタン)、ドルゴピヤト(イスラエル)、ダビチャン(アルメニア)ら、東京五輪代表を含むなじみの顔ぶれ。
・FIG
カリミは父親がイラン人、母親がロシア人だそうですがカザフスタン生まれ。ドルゴピヤトはウクライナ生まれですが、幼少時に両親とともにイスラエルに移住。無理やりな国籍操作とは違うようです。
まあちょっと気の毒ですが、パリ五輪団体出場を逃した国の反応
地元での五輪開催で、何としても団体出場したかったフランス男子ですが、「団体出場できる12位以内とはほど遠い19位に終わった」と落胆。国境を接するベルギーだけに、会場にはフランスからのファンも多かったそうです女子は出場権をゲット。
・フランス体操連盟
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ギリギリの13位で逃したブラジル男子は、ソウザとザネッティ不在でした。ですが「自由に選べる1人」と、「個人総合の順位により1人(ソアレス)」の2つのワクを得たとしています。これは重複できるようですね。
・globo
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同じく13位で逃したドイツ女子。こちらも「自由に選べる1人」と、「個人総合の順位により1人(シェーファー)」の2人が五輪出場権を得た、と書いています
・ドイツ体操連盟
「自由に選べる1人」と「個人総合の順位による1人」は重複できなかった気もしますが、まあとにかく今回は可能なようです。団体の弱い国は五輪が遠くなりますね。また、ふだんから種目別のメダルを優先していながら、今回はスペシャリストをはずして団体でというフランス男子のようなチームは、やっぱりうまくいかないなと感じました・・・
世界選手権(9月30日~10月8日・アントワープ)の男子団体で、日本が優勝!
・FIG
<男子団体>
1. 日本 255.594
2. 中国 253.794
3. 米国 252.428
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4. 英国 249. 461
5. スイス 244.426
6. ドイツ 244.026
7. カナダ 243.028
8. イタリア 241.160
予選で中国は、
孫煒
侍聡
蘇煒徳
劉洋
尤浩
でしたが、決勝ではなぜかアジア大会(杭州)から飛んで来た林超攀が侍聡に代わり出場。どうなっているんですかね突出した選手不在ながらスイスは団体で強さをみせました。