人狼プレイ目録

人狼物語~月狼国~に関しての記事や、長期人狼をプレイした中で思ったことを纏めてます。

手数計算について

2013-08-03 10:35:30 | 戦術論
手数というと、苦手意識を持っている人も多いかと思います。
他に出来る人がいるならば、任せてしまってもいい。
でも、常にいるとは限らない。

また、役職をやって自分で勝ち筋を考えることなどもあります。
覚えておいて損はない部分ですので、簡単に解説をば。

ここでは「通常編成」(GとかFとか)の場合のみ解説します。
特殊役職入りの場合は、その都度自分で考えてみようね……!






■吊り手計算式?の書き方


まずは、基本的な「吊り手計算の仕方」について。
ここでは「私流の書き方」で解説させていただきます。

最初に、村の総人数を確認してみよう。ダミー込みで、総勢何人いるか。
全体人数が16人と仮定して。(いわゆるフルメン=フルメンバーという状態ですね)



step1・ダミーの人数を引く。

まずは村人数からダミーを除いておく。
ダミーは1人なので、「総人数-1」で計算。
(ダミー=初日犠牲者のこと)

16-15



step2・そこから、2ずつ減らした数字を書いていく。

1で書いた内容の後に「>」を挟みながら、2ずつ減らした数字を書き足していく。
4か3になったら、数字を書き足すのはそこでストップ。

16-15 ←これの後に書き足していく。
16-15>13>11>9>7>5>3 ←数字が3になったので、ここでストップ。



step3・エピ予定を書き込む。

最後の部分に「>EP」と書き足しておこう。

16-15>13>11>9>7>5>3 ←ここに最後の日程を書き足す。
16-15>13>11>9>7>5>3>EP ←「>EP」を書き足して、これで記入は完成!




さて、ここからは見方を説明させていただきましょう。


●吊り手の総数を計算したい場合

「>」の数を数えれば、それは「エピまでの基本的な吊り発生回数」となります。

16-15>13>11>9>7>5>3>EP

この場合、「>」の数は7つ。
つまりは、エピ入りまでに(GJや突然死で変化がなければ)7回吊りが発生するということ。
これがダミー込15人村の場合は、15-14>12>10>8>6>4>EPで6回となります。



●日数と照らし合わせたい場合

基本、左から順に1d、2d~と見ていって大丈夫です。

ダミー生存の1dが一番左の数字。
ダミー死亡の2dが次の数字。
そこから吊り襲撃で一日ごとに二人ずついなくなっていって、最終的にエピ入りする……という感じで。





■陣営人数の把握

さて、吊り手の式が書けるようになったら、次のステップ。

村の1d最初の部分を見てみよう。
だいたいの場合、その村の役職内訳が書いてあると思う。
(書いてない場合、情報欄その他で確認してみてね…!)

大事なのは、「人狼」と「狂人」の人数。
通常編成の場合、16人村なら人狼×3、狂人×1が一般的。


人狼と狂人の人数を確認したなら

・人狼の数×2
・人狼陣営(人狼+狂人)×2

この二つの数字を確認しておこう。



人狼側の勝利条件は「人間を人狼と同数以下まで減らせば勝ち」なのです。
つまりは、「人狼1人に対し、人間1人」になると、狼の勝ち。
「人狼2人に対し、人間2人」でも、狼の勝ち。

つまり、「残り人数のうち半分以上が人狼なら、村は負けてしまう」のです。
このラインを確認する為に、上記の「人狼の数×2」という数字が大事になってくる。



●純粋な勝利条件の確認

関わってくるのは「進行中の村人数」と「人狼の数×2」の二つ。

人狼が3の場合、人狼×2で6の数字。
ここが、「村陣営のデッドライン」となる。
6人のラインを割る前に「人狼を一匹も吊れないと、村は負け」となってしまうんだ。
16人のケースで見てみよう。

16-15>13>11>9>7>5>3>EP

この場合、7>5 ←ここで6の数字を割り込むことになる。
残り人数が5人になった時、人狼が3人とも生存していたら。

狼狼狼人人

こういう状況になって、人狼の勝利条件を満たしてしまうが故に「人狼陣営の勝利」が確定します。
こうなる前に、人狼を処刑する必要が出てくる訳だ。

7>5 ←これが5手目。5手目でアウトとなる。
つまりは「ミス出来るのは4手まで」となるわけだね。
(私はこれを「吊りミス」と言っている。まぁ、ミスなんてしないにこしたことはないのだけどね…!)



ごちゃっと書いてしまった。
少し纏めようか。

・村の「人狼数×2」を計算する
・吊り手計算式と照らし合わせ、「デッドライン」となる日を探す



早期に狼を吊れれば、それに超したことはないのだけどね。
狼を吊れた場合は、元になる人狼の数を減らして計算していくといいよ。




●人狼陣営全体の数を考慮する


人狼陣営は、何も人狼ばかりではない。
だいたいの編成においては、狂人がいる。

狂人は狼の味方であり、場合によっては狼に協力して投票を合わせることもある。
そういうケースを考えると、「狼の数」ばかりを考える訳にもいかないんだよね。

ここで一つ、用語解説を挟もう。


・PP(パワープレイ)

これは、村の過半数を人狼陣営に掌握されてしまった状態が前提。
つまり、「狼+狂人の数が、村側人数を上回ってしまった」状態のこと。

こうなると、投票先も人外の意図で左右出来る訳で。
狼がCOして、狂人に票合わせを指示して村側を吊って終了を目指すことを「PP」と言う。

状況的に、村人数が奇数の時にしか発生しない。
(偶数の場合は、以下のケースに)



・RPP(ランダム・パワープレイ)

こっちは「村のちょうど半数が人狼陣営(人狼+狂人)」というもの。
村側陣営と人狼陣営で半々になるので、それぞれが投票先をきっちり合わせた場合は、ランダム勝負となる。
故に、PPの前にランダムという言葉がついている訳だ。

投票先が意のままになる可能性は、50%。
ただし、それが何日も続けば、可能性は変わってくる訳で。
ランダムといえど、案外侮れないものでもある。




さて。狂人が加わることで、こういったPP、RPPによる勝負決着の可能性が出てくる。
その為にも、「これを回避する手数」を考える必要がある。

それが、説明した「人狼陣営(人狼+狂人)×2」での計算方法ね。

基本的な考え方は、勝利条件を計算した時と同じ。
ただ、それに狂人の数が加わって「PP/RPP発生の為のデッドライン」を調べるものとなっている、というだけ。

16人フルメンを例に取ると……

人狼3+狂1で、人外4名。2倍した数字は8。

16-15>13>11>9>7>5>3>EP

9>7 ←この時点(4手目)でデッドライン発生。

つまりは、これまでに人狼陣営が吊れていないと、PP発生となってしまうんだ。
吊りミスは3回まで。4回目もミスったら、村負けとなる。



この「何回までミスできるか」という考え方は、役職ローラーとかを考えるにあたって大事になってくるので、把握出来るようにしておくと便利だと思う。




■吊り手計算の微調整

GJが発生した場合、2人ずつ減るところが、1人しか減りません。
その場合は実際の人数にあわせて変更して、その後の数字にも修正を加えてください。
偶数の時にGJが発生すると、手数が一つ増えているかと思います。

また、突然死が発生した場合、逆に減る人数が増えていたりも。
その場合も、実際の人数にあわせて修正を加えてください。


さらに、狼が吊れた場合も、こちらは「狼の数」を変更して考えてみましょう。
上で書いたのは、あくまで基本的な部分。
実際は村の進行に応じて、変更を加えていってね……!




■役職ローラーについて

役職が確定しないと、だいたい「ローラーしようぜ!」という声があがるかと思います。
役職ロラとは、真役職もろもと偽物を吊り殺してしまうこと。
真にとっては残酷な話かもしれませんが、これはこれで利点があるのです。

まぁ、ロラの是非はまた別の機会に考えるとして。
ここでは、手数の話をば。


よくある陣形で考えるとして。
2-2の場合。4人全員をロラする場合は「人外2人、真役職2人」を吊ることになり、「吊りミスを2回」消費することになります。
3-1で占い師3人をロラする場合は、人外2人、真占1人で吊りミス1を消費。

上記で書いた「吊りミス回数」の把握は、ロラの是非を考える際にも重要になってくる。
G13編成とかだと、安易にロラも出来なかったりする。
ので、しっかりと「その村の人数」で計算してみることをおすすめするよ。


ちなみにG13の場合

13-12>10>8>6>4>EPで吊り手が5回。
狼3狂1で人外4。

2回ミスると、もうRPP発生の可能性が出てくる。
故に、ロラも慎重に行わなければいけない、厄介な編成なのだよね。


役職吊りに何手使うか。
何手使えるか。
そこも村ごとにしっかり考えてみよう。




■おまけの用語解説~


●3d5CO

私なんかは結構使う用語なのだけど。
主に「3d5COとか面倒だし、初日FOで」とか、そんな風に言ったりする。

役職を潜伏させて初回投票COを使用した場合、3dになるまで役職者の人数が把握出来ない。
で、いざ3dに蓋を開けて5人COが出揃っていた場合。
そこから役職ローラーとなると、編成によっては手数が足りなかったりもする。

潜伏策を選ぶ場合は、3d以降のロラ手数とかも少し考えてみよう。
(まぁ、決め打ち大好きな人には縁の無い話かもしれないが……)



●真狂決め打ち

役職COした相手の「非狼」を決め打って、その対象を吊らずに残す場合などは結構ある。
たとえば、3-1の占いロラで狼騙りを見つけた場合。
真狼狼という内訳でなければ、残る占い師は真か狂人なわけだ。

こういう時、対象者を吊り候補から外して判定を見たり、ということは結構あったりする。
狼でなければ、直接勝利条件には関わってこないからね。

ただ、PPやRPPの懸念がある時に、直前に吊ることも多々ある。
そこは、村内で進行と相談だね。


もし偽でも狂人と決め打てるなら、吊り候補にはせず、RPP発生しても狼候補を吊った方がいいこともある。
RPPは通る可能性自体は50%。

▼狂→▼灰
▼灰→▼灰(50%)

上記は狼一本吊りしかないわけだけど、下は吊りを間違えても、翌日50%とはいえ可能性がある訳だ。

対象者が狼の可能性があるなら、危険ではある。
また、RPP発生自体、村にとってはかなり危険な状態でもあるのだけどね。

まぁ、一応の可能性として。





なんだか小難しい話が多くなってしまった。
わからないことがありましたら、何でも聞いてください。