人狼プレイ目録

人狼物語~月狼国~に関しての記事や、長期人狼をプレイした中で思ったことを纏めてます。

コラム「狼時の振る舞いについて」

2017-08-01 02:01:22 | 狼について
狼探しの観点は、見る人の数だけあります。

白い人を非狼と見る者。
癖のある人を非狼と見る者。
見る側によって、様々ではありますが。

大きく二分すると、
”白い相手”を村人と仮定し、消去法を含めて黒い相手を探す。
いわば、村人は白く、狼はそうではないと位置づけて見る者と。
”白い行動は狼でも出来る”として、安定性や村利発言を非狼とはせず、それ以外の観点から見る者とに分けられます。


それを踏まえた上で、狼時の振る舞いについて考えてみましょう。



■第一段階。
まずは、「違和感を消す」

露骨に黒い要素があっては、黒要素を素直に狼と位置づけるストレートなタイプに、ロックされかねない。
尻尾を隠し、村人に混じって違和感なく振る舞えるように。

ポイントとしては、
①自分が村人の時にはどう行動していたか、村人経験をいくつか積んでみて、その時の思考を思い出せるようにしておく
②狼だからと物怖じせず対話できるようにする

黒視される大きな理由は、村人思考との剥離と、潜伏由来の一歩引いた態度。
ここ二点を消せるようになると、黒ロックからは逃れやすくなるでしょう。



■第二段階。
「自分という人物を安定させる」

突然性格が変わったようになったり、強気に決め打ち主張をしている相手が突然弱気な希望を出してきたら、皆不思議そうに首を傾げることでしょう。

③基本的には、なるべく人物に一貫性を持たせるように。
④人物像から外れる時は、重要なタイミングを見計らう。

まずは初動いくつか発言してみる。
自分という人物がどういう方向性を持っているか、周囲からどう見られているか。
自分の発言、周囲の反応から、そこを一度考えてみましょう。

以後の発言は、「基本的には」そこから大きく外れることがないように。
大きく外れる時は、逆に、重要な局面となります。

協調性を大事にしている人が、真贋で村が揺れている時に、突然強めの主張をしてきたとしましょう。
それが「村にとって大事な時」あるいは「当人にとって譲れない時」であれば、一貫性から外れたと見られるよりも「その人にとって、それだけその主張が大事なのだ」と受け取られます。
そういう時は、逆にアピール時でもある。

基本は外れないようにしつつも、外れる時は「外れる局面である」ことを意識して、主張を強めに振る舞ってみましょう。



■第三段階。
「発言で印象を稼ぐ」

考察でも、戦術・戦略話でも、どういった話題でも構いません。
貴方が「しっかりと村を見て」「狼を探している」と思わせるか。
あるいは「その村に即したやり方を考え」「狼を追い詰めようとする思考を持っている」と思わせればいい。

戦術話ならば、①を軸に。
これも実際に村を経験して、色んな考え方を覚えていくといいでしょう。

考察ならば、大事なのは「相手を見る」こと。
そして、他者から「確かに」と思わせるか、当人に見せる場合は投影出来る像を見せられれば望ましい。

ポイントは
⑤結論ありきになってしまわないこと(要素あってこその考察とする)
⑥要素が取れたなら、主張としてしっかりと盛り込む
⑦考察にはわかりやすく結論を添える
⑧文章を綴る中に、自信の意思や感情を盛り込む
たとえば、戦術的な提案ならば、説得の中に熱意を見せる。
考察ならば、対象者への興味を持ち、「人を知る」ことを楽しげに見せる。

よく狼視点で他者の考察が出来ないという人を見かけますが。
狼であっても、相手の非狼は知っていても「相手がどういう人か」は知らないはずです。
そこに興味を持ち、「あなたはどんな人?」という好奇心を、狼を探しているとすげ替えてしまいましょう。

楽しげに相手を探り、「この人はこういう人か」を掴めたならば、「だから××だと思う」と結論まで繋げる。
これがあれば、色を知る為に相手を探っていたのだと他者に見られやすい。

黒考察が苦手な人は、狼視点の黒考察は村人達のあら探しだと思えば良し。
それでも悩むようならば、
・自分の意見と違うところ
・相手の意見の切り替わりポイント
・夜明け、決定まわり、COまわり等要所要所での相手の反応
・相手の全体的な印象
これらを見直してみよう。

・自分の意見と違うところ
→どうしてこうなるの? 私はこうだと思うんだけど
→なんでそうと言い切れるの?

・相手の意見の切り替わりポイント
→今まで××と言ってなかった? なんでそうなった?
→(理由を踏まえた上で、それが他者の意見にあわせたものであれば)追従ではないか?安易に他者の話に乗ってはいないか?

・夜明け、決定まわり、COまわり等の要所要所での相手の反応
→(反応が大きい場合は)大げさに作ってはいないか?
→(反応が淡泊な場合は)反応が薄い。予め知っていたからではないか?
※両方とも、村全体の反応と比較して対象の反応が極端なほど良い。
ただ、強反応の場合には、それを逆に非狼的と見る人も少なからず居るので注意。
反応が弱い場合は、相手の人物像等と絡め、悩む様子等を盛り込むと良し。

・相手の全体的な印象
→(強気な人ならば)強誘導に出ている狼の可能性はないか?
→(大人しめの人ならば)溶け込もうとしている狼ではないか?
→(弱気な人ならば)周囲にあわせようとしていないか?
→(社交的な人ならば)好意を振りまくタイプの狼の可能性は?
※どれも度を過ぎると黒塗りと取られます。
あくまで「そういう狼の可能性は?」と検証を始める形で。
もし誰か対象者に白を取っている人が居るならば、その人に検証を投げてはいけない。(反論から、相手の白固めをされることが予想される)
相手の色が取れていない人、あるいはあまり白視していない相手と共にやるようにしましょう。


どれも、「まず要素ありき」で、かつ「一見、説得力がある」ことが大事。
厳しいようならば、無理に塗らずとも大丈夫です。
そうせずとも、終盤になれば自然と狼候補が狭まってきます。
灰が少なくなれば、白い相手を除外していっても、狼が作れます。
「この人が狼じゃないか!」と詰めたならば、そこから色々と膨らませてみましょう。

考察・主張をする時には、③④も忘れずに。



■第四段階。
「対話で他者に取らせる」

他者との関係性を築くことは、長期人狼においてとても大事です。
GSが同じくらいの相手が二人いて、どちらかを吊るとなれば。
きっと、自分と話が出来る相手、気の合う相手を残そうとする人が多いでしょう。
人は知らず知らずのうち、好意に影響を受けているものなのです。

⑨自分側からも、村を、そして村人を好きになる
好意を持てば、相手からもそれが返ってきます。(好意の返報性)

⑩何度も会話を持つことが大事
繰り返すことで、自然と相手との関係性が築かれます。



■第五段階。
「尖ったところを作る」

安定性ばかりでは、普通に「こういう狼もいるよね」と言われて終わります。
あえて目立つ角を作ってみましょう。

基本的な考えは第二段階の④で書いた通りですが。
自分の主張の中で、特に強く押せるところを作ってみる。
そこを軸に推理をしていると思わせられれば、極論でも案外通るものです。

狼をやっていると、周囲の様子や見られ方を気にして主張が弱くなったり、他者にあわせる形になったり、疑いが弱くなったりしがちです。
疑われることを恐れず、「自分はこう思う!」という部分をいくつか作っておきましょう。
それが真実でもでっち上げでも、どちらでも構いません。
「自分が村人としてそう思っている」と理屈が通せるならば、それが貴方にとっての真実となります。

狼時に陥りがちなのが印象が薄かったり、誰をどう見ているか他者に伝わらなかったり、疑い先が行方不明になること。
強い主張を持てれば、「この人はこう思っているんだ」と他者に印象付きます。
それだけでも、大分違ってくることでしょう。



■第六段階。
「さらに踏み込む」

ここから先は、どんどんと「魅せていく」「取らせていく」部分になります。
基本は、取ってくれたらラッキー。
誰も拾ってくれなくても、それはそれ。
数打ちゃ当たるくらいの軽い気持ちでやっていきましょう。
何かしら、芽が出ることもあるものです。

⑪過去の発言に繋げられるところはどんどん繋げていく

「なるほど、あの時はこう思ったけど、これはこういうことだったのか」
「やっぱりこの人はこうだよなぁ」等々。
ただ「こうだと思う」というよりも、「過去にはこう感じたけど~」というバックボーンを見せることで、「継続して考え続けている」「対象について、ずっと考えていたんだ」と周囲に思わせることが出来ます。

一貫性はストーリー性に繋がる。
「この人はこういう人」「この村でこう考えて動いている」と相手に取らせることが出来れば、それは「村人像」として相手の中に強く印象づけられるのです。


⑫他者を揺さぶる

第四段階にて取らせた部分から、更に発展させる。
ただ相手と仲良くなる、懐柔するだけでなく、此方が「非狼である」と思わせるようになる。
時には相手のことを「こいつ本当に人間で大丈夫なんだよな?」と疑って見せることも大事です。

ただ仲良くなるだけではなく、「相手にとって自分は必要な存在」となれれば何より。
自分側からも相手を必要として見せるのは当然ですが、ただ懐柔と思わせない為にも、「相手を見極める姿勢を見せる」なり、「相手が狼だったらどうしようという不安を滲ませる」ことも大事。
あくまで滲ませるのは、不安程度で結構です。
下手に強く出し過ぎて、相手から「自分をSGにしようとしているのでは」などと取られてしまっては、元も子もありません。

適度に匂わせて、程よく引き上げる。
この塩梅が重要となります。





最初に白要素を見るか、非狼要素を見るかという話をしましたが。
第一、第二、第三段階はこの「白要素」を作る段階となります。
第五段階は、「非狼要素」を作る段階。
第四、第六段階は、上記に加えて”自分を吊らせにくくする”為の段階となります。

ただ白く振る舞うだけでは、「白いだけなら狼でも出来る……」と言われるのがオチ。
そこから更に、見せられる部分を作る。
他者との関係性を構築して、吊られないようにする。
そういった過程が必要となってきます。




①村人時の思考を思い出す
②狼だからと物怖じせず対話する
③人物に一貫性を持たせる
④人物像から外れる時は、重要なタイミングで
⑤結論ありきになってしまわない
⑥要素が取れたなら、主張としてしっかりと盛り込む
⑦考察にはわかりやすく結論を添える
⑧文章を綴る中に、自信の意思や感情を盛り込む
⑨自分側からも、村を、そして村人を好きになる
⑩何度も会話を持つことが大事
⑪過去の発言に繋げられるところはどんどん繋げていく
⑫他者を揺さぶる



上記はあくまで私のやり方ではありますが。
他の皆様からも、コツ等ありましたら是非お教えください。
特に私個人としましては、白く見せるコツよりも「非狼印象」を稼ぐコツが欲しいところであります。

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