人狼プレイ目録

人狼物語~月狼国~に関しての記事や、長期人狼をプレイした中で思ったことを纏めてます。

感覚的な要素を言語化してみる

2017-02-08 21:02:50 | 考察論
感覚的に狼を探し出しても、それをうまく説明出来ない人がいます。
よく「パッション」とも言われていますが、相手が気になるならば、そこには少なからず「気に掛けるだけの要因」が潜んでいるもの。
それを言語化出来ないのは、とても勿体ない。


なんとなくで疑われた側も、面白くないものです。
また、理由が曖昧という点において、当人が疑われる可能性もある。
疑うなら疑うだけの根拠を見せること。
それが他者からの理解を深め、また発言にも説得力を持たせることにも繋がります。





ハッキリとは言語化出来ないけどなんとなく気になる という時は、以下の部分から違和感について考えてみると良いかと思います。

①自分の考えとの違い
②過去に見た狼との類似性
③言葉の言い回し
④相手のレスポンス速度
⑤相手に対しての感情
⑥相手の対人関係

以下、一つずつ説明していきます。
言語化する際のコツと、推理を詰める「反証」時のコツも同時に挙げていきます。





①自分の考えとの違い

戦術論か、あるいは他者への印象か。
「自分はそうは思わないんだけど」と感じるところをピックアップしてみましょう。


【言語化に際して】

・該当箇所を指摘する
・自分の考えはこうであると、ハッキリと主張する
・相手の主張との差異を明確にする

これらを意識すると、言語化しやすいかと思います。


【反証に際して】

・相手の考えにも妥当性はないか
・自分と違う主張をしているからといって、それが狼由来と言い切れるか

戦術論ならば、一長一短。
違うからと即狼とはせず、相手の立場も踏まえて一度考えてみましょう。





②過去に見た狼との類似性

一番よくある事例でもあり、またそれだけにパターンも多いです。


【言語化に際して】

・類似箇所を具体的にあげる

それが狼要素として伝われば良し。
伝わらないものであれば、そういう狼と対峙したという経験則を説明してみましょう。


【反証に際して】

・村人としては有り得ない部分なのか
・自分で勝手にイメージを重ねてしまっていないか

過去の狼に恐れを抱くあまりに、対象者のイメージを勝手に重ねてしまい、警戒してしまう というのはままあり得ることです。
「そういう狼を見たことがある」と言われても、対象者からすれば反論出来ない部分でもあり。
イメージを押しつけ過ぎてしまわないよう、相手側の発言もしっかりと精査してみましょう。





③言葉の言い回し

時々、気になる言い回しを使う人もいます。
(これはまぁ、役職を問わずに変なことを言ってしまうこともあるのですが……)


【言語化に際して】

自分がその違和感をどこで感じたか。
いつ頃感じたか。
具体的に「どの発言を見た後か」まで絞り込めれば吉。
対象者の発言を全体ぼんやりと眺めて、少しずつ範囲を狭めていきましょう。


【反証に際して】

・村人では有り得ないことなのか
・単なるうっかりの可能性

上記二つを考えながら、相手と対話してみましょう。
紛らわしい言葉を使う人も、中には居ます。
視点漏れ発言を素でやってしまう村人というのも中には居ますので、即決めつけずに相手を見るようにしてみましょう。





④相手のレスポンス速度

対話の中で相手からの返信が遅ければ、それだけで気になることもある。
また、各種反応が遅ければ、それだけ素早く反応した他者と比べ、見劣りしてしまうもの。


【言語化に際して】

そう感じたのはいつか。
時間がかかるのが何故狼と思うのかを纏めてみましょう。


【反証に際して】

相手の元々の文章速度。
相手が喉がなく、レスポンスを控えていた可能性。
多忙で離席がちだった可能性。

素早い反応を求めてしまうと、相手へのハードルを勝手に上げてしまう可能性が生じます。
誰もが常に議事録に張り付いていられる訳ではありません。
諸々鑑みると、速さを評価は出来ても、遅さを否とするのは難しいのかもしれなせんね。
(狼でも慣れていれば素早く反応出来るので、それで即人間と考えてしまうのも早計な気がします)

相手がその時間に落ち着いて議事録に取り組んでいたか等、確認からしてみると良いかと思います。





⑤相手に対しての感情

相手に対して反感を覚えてしまうと、自然と黒ロックがかかってしまうことがあります。
この場合は一度心を落ち着かせ、冷静になってから再度見直すことをオススメします。


【反証に際して】

・相手のどういうところに反感を覚えてしまっているのか
・該当部分は狼だから起こることなのか

上記二点をまず考えてみましょう。
感情が高ぶると、相手への判断が落ち着いて下せない状態ともなります。
それでは、とても勿体ない。
もし落ち着いて対処出来ないならば、自分が嫌と思う箇所をあげて「ここを改善して欲しい」と伝えてしまってもいいと思います。

皆が皆落ち着いて狼を探せる村になると良いなと願います。


【言語化に際して】

まず「好き嫌い」の表明になってしまわないように。
「こういうところが嫌だ!」と言語化しても、それは狼由来とは限りません。

言語化するよりも、まず落ち着くこと。
落ち着いて考えた上でまだ相手が狼と思うならば、「相手の行動のどこが狼的であるか」を纏めてみると良いかと思います。





⑥相手の対人関係

相手が構築している人間関係由来。


【言語化に際して】

相手の対人態度がどう狼的であるか。
相手を狼と仮定して、どういう狙いがあるのか。
そういった部分を意識してみると良いかと思います。


【反証に際して】

・それは村人でもあり得ることではないのか
・相手の性格と照らし合わせて、どうか

よく「敵を作らない立ち回りをしているから狼」という見方をする人がいますが、元々攻撃的な部分を持たない人であれば、敵が出来ずともおかしくはありません。
当人の性格も加味した上で、相手をじっくりと観察してみましょう。





どれもあくまで一要素として、別の見方も織り交ぜつつ見ていくことをオススメします。


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考察の精度について

2016-08-30 21:55:39 | 考察論
考察の精度を上げるには、といった質問をいただきました。

難しい質問とは思います。
すぐに改善出来る部分ではなく、本来長い時間かけて培われる部分であるからです。



考察を出すにあたり、その判断基準となるのは「当人の経験則」が大きいでしょう。
自分が入村して経験したことや、ログを読んでみかけたことのあること。
それを見る相手に重ね合わせて、判断をする。
それの組み合わせが、考察という形で表に出る。



まず第一に、経験則を多く持つこと。
色んな実例を知ればそれだけ多くのサンプルと目の前の相手を照らし合わせることが出来ます。
こればかりは、各自経験を積むしかない。
とはいえ、参加する村どれも楽しいものと思います。
入村してどの村も楽しんでいる間に、自然と広がっていく部分と思います。



第二に、多角的に判断を行うこと。
一つの要素だけを見て決めてしまえば、それが誤りであった際に気付けない。
それ以外の観点からも見てみることが大事です。



主観のみで判断を行ってしまうと、自分を騙しに来た相手に弱くなったり、自分を疑ってくる相手を人外だと判断してしまったりしがちです。
主観で判断を行う場合は、必ず「客観的な判断」も同時に行ってみるようにしましょう。
これは判断の為だけではなく、説得の為の材料ともなります。

主観的な判断は説得に向きません。
「お前視点ではそうなのだろうな」で全てが終わってしまうからです。
他者に納得させようと思えば、それ以外の材料の提示が必要となる。
主観的な判断で相手の色が見えた場合でも、そこで突っ走らず、まずは再確認の為と説得の材料の為にも客観的な材料を探してみましょう。

その過程で疑問が見えたならば、一度立ち止まって、主観判断は本当に正しいものなのか考えてみること。
これをやるだけで、検証作業と説得材料を集めることの両方が出来る。
客観要素の補足は、是非試していただければと思います。



もう一つの多角的検証方法として、村側視点と狼視点の使い分けというのがあります。

村側視点で「村人ならこうなるだろう」「村人ならこんなことしないはずだ」という観点で判断を行ってしまうと、自分の理想通りに動かない相手を疑ってしまったり、上手な人外に騙されたりする。

村人としてどう動くかは、人それぞれです。
相手の個人要素、性格などを加味せずに判断を行ってしまうと、誤った結果に繋がることも多い。
「村側ならばこうなるだろう」という予想は、そう動かない=だから人外だ と即繋げてしまわないよう、ご注意ください。
そこの差異を解消しようと思えば、相手が動けない要因を探ったり、相手の考えを知っていくこともまた大事と思います。


また、狼は違和感を出さないように振る舞うもの。
ブレの少ないテンプレ的村人行動を取る相手がいるならば、それはむしろ狼の可能性が高いのでは? と私などは考えます。
(その狼が違和感なく振る舞えること、ある程度の経験があることが前提となりますが)


そういった相手をどう判断するかというと、「人外側の観点で相手を見てみる」ことが一番有効かな。と。
狼ならば、どう動くか。騙りならば、どうするか。
そういった観点で「こいつは狼じゃねーな……」と取れる相手を除外していく。
この見方も付け加えてみていただければと思います。


慣れれば慣れるほど、綺麗に立ち回れるものです。
でもそれはスキルでしかなく、当人の狼/非狼に直結するものではない。
相手が人外として立ち回っているかどうか、人外経験から得た経験則を元に考えてみる。

人外の得意な人は、村人をやっても強いという話は時々聞きます。
人外に慣れていれば、こういった見方が自然とできるからでしょうね。




村人視点で違和感を取るやり方も、勿論時に有用でしょう。
ただ、それのみでの判断では、慣れた人外に騙されることもあります。
是非、人外視点での要素取りにも挑戦してみてください。
一つのみの判断ではなく、色んな見方を重ねて相手を見ていくことが、最も確実なやり方となるでしょう。

勿論、多角的に判断するということは、結論出しが遅れたり、判断が鈍ることもあります。
それぞれに結論が割れてしまえば、対象への評価に悩むことにもなるでしょう。
ただ、複数の見方で判断をして、どれもが同じ方向を向いた場合には、それだけ信じられる結果に繋がるとも思います。


注意点として、結論に引きずられてしまわぬようにだけ、覚えておいてください。
結論ありきでバイアスに塗れた思考で判断を行ってしまうと、自分の持つ印象を補強する材料だけを拾う結果になりかねません。

多角的な検証を行う際は、それまでの印象は捨てて、フラットに見ること。
これが一番大事です。

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言語化について

2015-11-30 22:18:00 | 考察論
発言には読みやすい発言とそうではない発言があります。
一般受けする発言か否か、と言い換えていいかもしれません。
特殊な用語を使ったり、わかる人にしかわからないような喩えを使った場合、相手は咄嗟に内容を理解できなかったり、脳内で情景を想像するというワンクッションが必要になったりします。

あえて想像させる、あえて特定の相手にのみ伝わりやすい言葉を用いる。
そういったテクニックもありますが、一般的には「多数が読みやすい発言」を書くことを心がけた方がいいでしょう。





人狼において、主に求められるのは「狼を探すこと」です。
周囲に伝える内容も、誰を狼と思うか。どうしてそう感じたか。
そういった部分が大きくなってくるかと思います。

伝わりやすく書くには、必要な内容を過不足なく記載すること。
では、どういった内容があれば考えが伝わりやすいか。

・結論
・根拠、理由
・詳細

一般的にはこの三つは必須とされています。

●結論
自分の考えを端的に纏めたもの。
結論は短く纏めた方が、意志が伝わりやすいです。

●根拠
●詳細
どうしてそう感じたかの理由を提示します。
相手のどの発言からそう感じたのか。
「具体的な箇所」の提示。

どうしてそれが狼視/人視に繋がるのか。
そう感じた思考の説明。
その要素がその判断へと繋がる裏付け部分。

これらをわかりやすく記載することで、説得力は上がると思います。




(例1)
「夜明けの反応から、ジムゾン狼だと思う」

これだけだと発言に具体性が伴っていませんね。


(例1-改)
「ジムゾン狼だと思う。
 襲撃を挟んだ後も、ごく普通に話を続けていたよね。
 でも、彼は襲撃された方の占い師を真と信じていたはず。
 真と思う占い師が噛まれたら、普通少なからずショック受けると思うんだ。

 それがないのは、彼が狼だからじゃない?」


“ジムゾンが狼だと思う”という結論。
“襲撃を挟んだ後の発言”という具体的な箇所の指摘。
“占い師襲撃を見ても平然としていた”“人ならば真と思う相手が襲撃されたらショックを受けるだろう”という推理の詳細。

これらを盛り込むだけで、思考の流れは見えやすくなったかと思います。




また、例文改では結論をまず先に提示して、その後に根拠と詳細を説明。最後にもう一度結論を置いて〆としています。
結論を冒頭に置くことで、内容を読まずとも「どう考えているか」がパッと見で伝わりやすい。
詳細の後にもう一度結論を記載することで、より結論をわかりやすく相手に伝えられます。

主張をどういう順で置くか。
それによってもまた「見やすさ」「主張の伝わりやすさ」は異なってくるのです。




必要に応じて

・前提
・因果関係
・論証、反証
・対処方法
・実行案

これらを添えるといいでしょう。




(例2)
「状況からしてパメラ偽じゃない?」


(例2-改)
「状況考えると、パメラ偽の可能性が上がった気がする。

 昨日までの世論では、パメラが真視されていた。
 狼からしたら、パメラ真なら襲撃したい、邪魔で仕方ないと思うんだけど。

 パメラ襲撃をせず、狩人候補ですらない共有襲撃。
 これ、パメラ真だとすると、随分と悠長な襲撃だと思う。
 狼にとってパメラ怖くない→パメラ偽ってことじゃない?」


これは“前提”(世論がパメラ真視であったこと)を添えたもの。




(例3)
「霊襲入ってる時に占い黒出しとかwま、とりあえずロラしよか」


(例3-改)
「この占い判定は信用できないわー。
 狼が占われて黒出るって時に、呑気に霊襲撃するかね。
 普通に考えたら、占判定隠しに占襲撃しない?

 黒出された側の発言から判断するとして、役職吊り開始しようか」

これは説明を補足して“対処方法”“実行案”を添えたもの。



このように結論の後に根拠と詳細を置くことで、発言を読みやすく&主張が伝わりやすくなります。



・結論は簡潔に纏める
・理由には具体的な根拠を添える
・発言を指摘する際は、どこかわかりやすく(アンカーを用いるか、発言そのものを引用するか)

また、書き終えた後に

・わかりやすい言葉で書かれているか
(難解な単語や言い回し等は使われていないか)
・誰のことを指しているか、すぐに読み込めるか
・結論は一目でわかるか

これらのことをチェックしてみるといいかと思います。





「この人が狼じゃないか」と思っても、漠然とそう感じただけで理由が言語化できないこともあるかと思います。
そういう時は、自分が何に対して違和感を覚えたのか探り当てることが大事です。

1:自分の考える戦略との違い
2:進行案等の異なる主張
3:灰/役職への見方、考察の違い
4:過去に騙された狼との類似
5:発言への反応の仕方

これらの中に当て嵌まるものがないかを探してみましょう。

1と2の場合は、相手がなぜその戦略を主張しているのか。
狼由来でそれを推しているか否か。また、相手の主張に正当性があるか。
自分の意見と相手の意見双方を検討しつつ、「狼が自陣営に有利な案を推している」のか「村人が本気で言っている」のかの見極めが大事となります。
言語化の際は村視点での進行を考え、それとの齟齬を訴えるようになるかと思います。

3に関しては、相手がなぜそのように判断するに至ったか。
思考は曲げられていないか。判断している過程はちゃんと見れるか。
相手の思考の変遷を辿って、「継続して推理を行っているか否か」を確認してみましょう。
また、自身が違うと感じている部分を相手に直接ぶつけてみるのも手です。
評価されている対象への意見とあわせ、思考を追ってそれを言語化してみましょう。

4の場合は、過去に出会った狼の像を説明してみましょう。
狼とはこういうものである。こういう狼に出会ったことがある。
経験則もまた、推理の材料となります。

5に関しては、相手がどうしてそんな反応になっているのか。
そこを突き止めることが大事。
村ゆえにそういう反応になっているのか。それとも狼だからか。
その反応は村人では有り得ないのとなのか。
それらの検証を進めつつ、違和感を感じた具体的な箇所を指摘して言語化しましょう。


時には「対象への感情」が由来のこともあります。
その場合はなるべく冷静になるように心がけつつ、どういった部分からそう感じるのか、自身の感情と向き合ってみましょう。
改善が必要ならば、相手に求めてみるのもいいかと思います。
悪感情の場合は、言語化する際はあまり乱暴な言葉になりすぎないよう、お気を付けください。




それでも見つからないようなら、ここあたりから似たのがないかこっそり探してみてください。





言語化にも、慣れが必要です。
一番確実で唯一絶対の上達方法は「ただひたすら書く」ことでもあります。

レッツ考察!

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文章作成時の覚え書き

2015-09-28 20:36:29 | 考察論
自分用のメモ書きみたいなものなので、説明等色々端折っていますが、ご容赦ください。


執筆前に、書きたい内容(主題)について思考する

・前提はどの程度周知されているか
・誰に向けての主張か
・主張の内容を明確に絞り込む
・主題は「事実」であるか、それとも「意見」であるか


執筆にあたって、気をつけたいこと

・内容の説明に過不足はないか
・事実と意見を区別する
・一般的な表現であるか
・難しい言葉は混ざっていないか
・他の意味にとられる心配はないか
・文章は増長になっていないか


また、主題を念頭に置いて改めて

・途中で脱線はしていないか
・主題が複数混ざってはいないか



村での発言は通常の文章と比べても、それほど長くはない。
回数制ならばともかく、pt制の村ならば1発言に入れる主題は1つに留めた方が読みやすい。
主題が複数入った発言は論点がズレたり目移りが起こる可能性があり、「何を伝えたいか」が明確に相手に伝わらないことがある。
「ここで伝えたいことは何か」をしっかり意識して書くのが良い。



書き終えた後のチェック

・文章は論理的に構成されているか
・不要な言葉は削る
・表現が気になるところを直す
・直したものを読み返す
・違和感なく読み通せたらOK




項目として並べはしましたが、当然テクニックとして「あえてやらない」のはありです。
「事実と意見を区別する」などは、人外時にあえてぼかして織り込むこともよくあるでしょう。

あくまで一般的な話であり、かつ筆者自身の為のメモ書きと考えていただければ幸いです。

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議題回答とそれに添っての思考の纏め方

2014-10-13 16:36:48 | 考察論
国や村によっては「議題回答」という形で、自分の考えを出すこともあります。
(人によっては全くそれに添って答えない人も……私だ!)

が、議題に添って答える場合のことを、ちまちまと考えて纏めてみました。
あくまで自分なりのやり方ですと一応。



よくある議題

■1.CO方法
■2.回避について
■3.●○希望(2d以降は▼▽希望も)
■4.役職考察
■5.灰考察

こんな感じかな?
もし追加して解説あった方がよさそうな項目があれば、誰か指摘してください。(ペコリ)





灰考察と希望以外の項目は、ざっと簡単に。



□1.CO方法について

最近はすっかりFOが主流になっている印象はあります。
初日にCOする以外だと、どんな手があるのか。
詳細についてはこちらに少し纏めてありますので、参考までに。

議題として答える時に考えるのは、「その村でその方法は適しているのか」ということ。
たとえば、無記名投票の村ならば、投票COのやり方は煩雑なものとなります。
村の設定、各参加者の状況。それらを見て、しっかり行えると思う方針を選びましょう。

また、占霊の潜伏を考えるということは、それだけ回避の発生が増えるということ。
村はまとめ制でしっかり決定が出るのか。
立ち会い不要などで決定を確認出来ない参加者がいる場合、それだけで回避まわりの機能が難しくもなります。

村の設定、状況を見て「どう進行するのが一番いいか」を考えてみると良いかと思います。




□2.回避について

占霊を潜伏させる場合は、それらの役職もですが。
大半は狩人用の項目となるでしょうか。
どの役職について言うか、それも大事。

狩人の場合、回避について深く言及することで狩透け/非狩透けをしないよう、議論は端的に切り上げる方が良いかと思います。

狩人の回避に関しては、抑止力の為に黙って死ね派閥と、しっかり回避しろ派閥とで長年にわたる抗争が行われていたり……。
どちらの派閥が良いとは私からは言いませんが。(私は回避派ではありますが)

戦術については、考えの違う人から突っ込まれても「自分の言葉で説明出来ること」
これが大事かと思います。
そのためにはメリットやデメリットをしっかりと考える。
その上でどちらを選ぶか。そういった思考過程、自分の考えをしっかりと確認しておいた方がいいかと思います。




□4.役職考察

表に出ている役職者の考察。
狩人はいやがることもありますが、ある程度村としての真贋を見たいというのもわかる気はします。

誰を真と思っているか。
偽の場合、内訳はどう考えているか。
そう考える根拠はどういった部分か。

それらが伝わると、わかりやすいのじゃないかなと思います。





さて、ここからがメイン。


人狼における推理のポイントは、いくつかあります。
真占を真と決め打てれば、そこを護衛して占いを使っていけば自然と村は勝てる。
でも、占い師は大抵の村で対抗が出る。
そして、狼は真占を墓下に送り込みたがる。

それだけでは勝てないことが多い。
だからこそ、単体でも狼を探す。
役職真贋も同時に見る。

多角的に判断を重ねていくことこそ、正しく村を勝利に導くことではないかと思います。






□5.灰考察

灰とは「役職者COしていない者」のこと。
主に素村、潜伏狼、狩人が含まれます。

人外の人数だけCO者が出たならばともかく、そうでない場合は灰に人外が必ず紛れている。
灰の発言を見て、誰が怪しいか。
あるいは、誰が信用出来そうか。
そういった「自分の考え」を開示するのが、この灰考察になります。



考えを纏めるより先に、まずは灰を見てみよう。
自分の考えをある程度纏めるまでに、灰をしっかりと観察し、疑問に思った部分などは聞いてみたりしてもいい。
「あれ、おかしいな」と思った部分があっても、案外聞いてみたら納得のいく考えを持っているかもしれない。
村同士でいらぬ疑い合いの状態にならないよう、理解を深めることも、また大事。



灰を見るポイントとして、いくつか簡単に。
ここにあげるものは、あくまで筆者の我流です。
狼探しを続けているうちに、その人なりの狼の探し方が見つかってくと思います。


・村への入り方は自然か

狼は出遅れを気にしたり、既に状況を知っているのに知らないふりをして現れたりする。
第一声は、実は最も狼を探しやすいポイントでもある。
逆にここを乗り切る狼は、強い。



・提案している戦術は、村のことを考えてのものか

戦術では色は取れないという人もいる。
確かに、難しい部分は役職ではなく慣れ/不慣れによることも多い。

だが。「その村の状況をその場で真剣に考えて発言している人」というのは、やはり人間臭く見える。
戦術論が出来るか、出来ないか。
慣れているか、不慣れか。そういった部分が問題ではないんだ。
「目の前にある村に当てはめて考えているかどうか」ここが大事。

狼というのは、案外表面的な発言になってしまうことが多い。
考えが当たってるか間違っているか、通るか通らないかという部分は実はあまり重要ではない。
「自分なりに考えて提案している」という人は、結構人間臭かったりする。



・能力使用への考え、能力者の扱いは一貫しているか

先に真占を真と決め打てれば~という話をしましたが。
そういった「自分なりの勝ち方/村でのやり方」というのは、案外人それぞれに持っているものです。

能力者真贋が得意なもの。
灰から狼を探すのが得意な人。
得手不得手は人それぞれ。
皆個性があり、自分の考えるやり方で狼を探していく。

自分が何を得意かわかっていない、まだどう村を見ていけばいいかわからないという人もいる。
そういった人は仕方ない。

だが、もし「占い師の真贋を見るのが得意です」と言っている人が、役職やその判定には目を向けずに灰を突いてばかりいたら?
その人は、人狼か狩人の可能性が高い。

自分の得意とするもの。好きなもの。興味のあるもの。
そういったものには、自然と吸い寄せられるものだと思う。
そういった自然さが滲まないというのは、どこかに作為が潜んでいる可能性がある。
こんな部分から狼が見つかることもあるので、着眼点の一つとして参考までに。



・村人たちへの見方、視線はどうか

村人ならば誰が仲間か知らないままに、手探りで狼を探しているはず。
相手の色を知らないからこそ、知ろうとする。

逆に、狼は仲間狼のことは知っている。
仲間への触れ方がぎこちなくなることもあれば、村人の色を探りもしないうちから相手を人と決めつけた発言をしてしまったりもする。

村人が村人を信じる為には、必ず理由がいる。
(中には自分は疑うよりも信じるタイプなんだ!という人もいるかもしれませんが……まぁ、そういう人は性格ということで)
その人が相手を信じるにいたった過程はどこなのか。
その理由は納得がいくものであるかどうか。
そういった人から人への見方を精査することも、人狼探しでは大事なポイントとなります。

また、狼は自分達が生き残る為に、村人に「こいつが狼だ」という疑いをかけていかなければなりません。
誰かを狼と疑っている場合に、
その人が本当に推理からそういう結論にたどり着いたのか。
それとも、相手が村人と知っていて黒塗りをしているのか。
あるいは、仲間をあえて疑って見せているのか。
これらを見てみるのも、また狼探しの良い材料となるでしょう。

狼は必ず「誰が狼か知った上で」発言しています。
他者の灰考察は、実は狼探しの大きなヒントだったりします。



・他者の希望はどうなっているか

希望とはつまり占い希望(●○)や吊り希望(▼▽)のこと。
その人の持つ能力使用への考えと、その人が出した灰考察と、その希望はしっかりとかみ合うかどうか。
希望だけ変に歪んでいないかどうか。
希望を出すまでに、その相手について精査したりする様子はあったかどうか。
そういった部分も、また情報となります。

人狼がそれまでの発言と希望先を歪めて出してきた場合。
「仲間とのライン切りを演出する」
か、あるいは
「吊りや占い先を操作する」
「追従と思われないよう、あえてずらす」
など、色々な作為が含まれている可能性が高いです。

(無論、人間でも希望先に集まっている人を占ったり吊ったりするのが勿体ないと思ったり、それまで疑ってた相手への疑問が解けたりで票入れが歪むことはよくあります)

歪んでいる部分はないか。
それは何故発生したのか。
そんな部分からも、案外推理が出来たりもします。



・自分への扱い、評価はどうか

村人は、狼を探したり、あるいは信じられる村人を探していたりします。
でも、狼は誰が狼かを知っていて、あえて探すふりをしている。
そういった部分を見抜くのに、実は自分への触れ方というのは良い材料でもあります。

自分を信じてくれてる相手なら、その根拠はどこにあるか。
自分を疑っているなら、どうしてそう思うのか。
懐柔されてないか、あるいはSGにしようとしていないか。
そういった感触を確かめてみるのも、また面白いと思います。

以前村で発言したことをbotに登録してあるので、参考までに貼っておきます。



・状況を考えてみる

状況からの推理、というのもあります。
ここに関しては、いちがいにこうと説明が難しいなぁ。
経験則から各人覚えて行く部分のようにも思います。
(機会があれば、一度考えてみよう……)




あれこれ書きましたが、大事なのは

【自分が各灰をどう思っているか】

それを認識しておくこと。
灰考察とは、それを纏めていくことになります。





という訳で、いざ灰考察へ。
大事なのは

・見やすく書くこと
・間に他の人のことをあまり挟まないこと
・結論は最初か最後に、端的に纏めること
・改行などを適時入れて、読みやすくすること
・誰が読んでもわかる文章で書くこと

パッと見で文字が詰まっていると、読む気が失せたりします。
見た目で損をするというのは、議事録でも十分起こり得ることだったりするのです。

改行、大事。
そして「読みやすい文章」も大事。
小難しい文章、綺麗な文章は、あまり意識しなくて良いかと。
むしろ、変に捻らずに素直な文章を書くのが一番読みやすい状態ではないかと思います。


結論が端的に纏まっていると、それだけで伝わりやすいです。
結論をどかんと先に出していると、以降の文が読み飛ばされたとしても、どう思っているかは伝わる。
丁寧に説明を置いた最後に結論を置くと、思考の流れが伝わりやすい。
纏め方はその人にあったやり方でいいと思いますが、どのケースでも「結論はわかりやすく纏める」ことが大事かな、と。



そして、自分の考えを伝える上で大事なのが
「結論」と「根拠」を明確にすること。

結論だけあっても、どうしてそう思ったかが欠けていては、自分の考えは正しく伝わりません。
そう思うに至った具体的な箇所があれば、それを指摘するのもいいでしょう。
喉と相談しながら、自分の思考を纏めてみると良いと思います。





□3.●○希望について

希望は、考察における結論の「さらにその先」に位置します。
例1)「Aが人狼だと思う。“だから、Aを占いたい”」
例2)「Bは人間だと思う。“だから、Bを占うのは反対”」
自分の考えを纏めた後、能力判断をどのように使うか、更に考えてみましょう。

逆に、考察で自分がどうしてその人を希望するに至ったか、その過程を説明出来ることが出来れば上出来です。






自分の思考を開示するのは、何も議題回答という形式に添わずとも出来ます。
ただ、それを求められているならば、その形式を使うことも増えてくるでしょう。
そういった場合、相手にわかりやすく伝えられるといいな、と思います。

形式に拘る必要はないとは思いますが、一応自分なりに纏めてみました。
「そう言いながら、お前自分じゃ議題なんて使わねーじゃーん」
と言われるのなら、「はい、その通りです!!!」

……えへへ。




それ以外にも、botに掲載した過去の村発言で役に立ちそうなものを適当にいくつか置いておきます。(表題は適当です)


我流の考察纏め方

狼の初動について

票とラインについて

考察の言語化について

他者の思考の開示補助について

まぁ、それ以外は思ったことはだいたいこのブログにだらだらと纏めてあります。
お役に立つかはわかりませんが、自分なりの考えですので、読み物としてでも見ていただけるなら嬉しいです。

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