人狼プレイ目録

人狼物語~月狼国~に関しての記事や、長期人狼をプレイした中で思ったことを纏めてます。

コラム「エアポケットの出来るわけと危険なわけ」

2017-07-21 20:32:46 | コラム
久しぶりの更新です。
最近は国の管理人室にばかり色々纏めていました。
社会心理学のコーナー作ったんだよ~と、こっそり宣伝)
それらを纏めながら少し考えていたことがあるので、久々にコラムでも。



長期人狼では、よく「エアポケット」とか「エアポケ」と言われます。
放置枠と言われることもありますね。
それによって一時の安心を得る人もいるでしょうが、多くは終盤に位置が悪くなり、結果吊られてしまったり疑いを向けられることがあるようです。

この「エアポケ」現象が何故起きるのか、それによって何故後々で立ち位置が悪くなってしまうのか、少し考えてみました。



放置されやすい人というのは、「ある程度慣れた発言の出来る人」が多くなります。
放置される理由として、

・一見おかしなところが見当たらない
・村利な発言ができる
・寡黙ではない
・発言が安定している

これらが挙げられます。

そう。放置されやすい人は、序盤ではむしろ白印象を得ている人となります。
これが何故、中盤から終盤にかけては違ってきてしまうのでしょう。




まずは、序盤の放置現象とその問題点から見てみましょう。


A)序盤は寡黙灰や素黒い行動を取ってしまう村人などに目が行きやすい

原因の最たるものは、これでしょう。
序盤は、ある程度発言出来る人よりも、それ以外に能力処理やリソースが向きがちです。
そういった人々が占いや吊りで精査対象から外れていくと、中盤~終盤に放置されていた人に目が向きやすくなります。


B)発言が安定していることが共通見解として持たれたならば、それ以上の情報共有がされない

Aから更に深めたものとなります。
精査優先度が高くないが故に、それ以上目を向けられることがなくなります。
つまりは、村の議論において「取り沙汰されることが減る」のです。


C)内心気にしている人が居たとしても、能力処理候補からは遠い為に本格的な精査とはなりにくい

人が複数居たならば、皆他の人がどう考えているかも気になるものです。
疑いが表層化しない対象については、何か抱えていたとしても、表には出てきづらいものです。
詳しく精査されないままに「みんなあの人のこと白く思ってるんだ」という漠然とした印象だけがついてしまいがちです。



このように、エアポケに入りやすい人というのは

・精査/処理優先度が低い
・発言が安定している
・黒く見られづらい

というように、議論においては良い面を多く持つ人だったりもします。




それが何故、中~終盤では悪い扱いを受けてしまいやすいのか。





1)序盤の占い吊り処理を終え、安定位置までもが狼候補として精査される状況になってきた

序盤の処理で狼が見つからなければ、残る中から探していくことになります。
自然と、安定域と言われていた人達にも、目が向けられることとなります。


2)それまでによく精査されていた人は、取られた要素が積み重なっている

放置されず、常に精査対象となっていた灰には、それだけ評価が積み重なっていることでしょう。
黒視ならばともかく、白視だった場合は、その位置は揺らぎにくいものとなります。
そういった”精査され続けていた灰”と比較した際に、放置されていた灰は「積み重なった要素が圧倒的に足りない」ために「相対的に位置が落ちやすい」のです。


3)黒視や不安、不満が一度に出てきた場合、その流れが加速しやすい

具体的に言うと、Cの時にあえて口にしていなかった人々が、その内心を吐露しやすい状態となるのです。
気になるところがあった。
皆が言うほど白くは見ていなかった。
それまでは精査対象ではなかったが為にそれぞれが内に秘めていた意見が、表に出やすくなります。


4)それまでは疑い位置に居なかったが為に、備えが出来ていない





このように、エアポケ灰が終盤吊られやすいのは、

「精査され続けていた人との相対比較」で位置が落ち、自分自身は検証が足りていない為に要素不足に陥りやすい、急な疑いに対して備えや検証を行うより先に、流れで吊られてしまう

という状況かと思います。


これを防ぐ為にも、最初から放置対象を作らないこと。
白視されていると言っても、常に精査を続け、要素を場に出すこと。
白視されている相手に対し、その白視に疑問があるならば、その時点でしっかりと場に出すこと。
これらの対応が大事ではないかと。



放置されやすい人というのは、本来ならば頼りになる相手でもあります。
そういう人を、危機に陥らせてしまわぬよう。
村全体で、しっかりと見ていってあげてください。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする