人狼プレイ目録

人狼物語~月狼国~に関しての記事や、長期人狼をプレイした中で思ったことを纏めてます。

役職解説

2013-04-01 23:56:17 | 入門編
【村陣営】
勝利条件は、人狼の全滅。
人狼≧人間になれば、敗北となる。
また、第三陣営が加わる場合は、それによっても勝敗条件が異なる。


・村人
村陣営の軸となる存在。
特殊な能力は持たないが、その発言、その推理が勝敗を決する事になると言っても過言ではない。


・占い師
「占い」の能力が使える。
それにより、選んだ対象が人間か人狼かがわかる。(選べるのは一日一人、結果は翌日得られる)
狂人を占った場合は村人同様に人間判定となるので注意。

村の主力となる役職。それ故に、騙り(偽者)が出る可能性も極めて高い。
騙りが居る場合、信用勝負が大事になる。


・霊能者
処刑した人物が人間か人狼かがわかる。(結果は処刑の翌日に表示される)
狂人を処刑した場合は占い結果同様、こちらも人間判定となる。
また、突然死した対象に関しても処刑者同様に結果が表示される。

占い師とは違い、騙りが出る場合と、騙りが出ずに確定する場合とどちらも有る。
確定した場合は村のまとめ役を担う事になり、騙りが出た場合は結構な確率で吊られてしまう、悲しい役職でもある。
がんばれ霊能者…!


・狩人(守護者)
一人を指定し、人狼の襲撃から護る事が出来る。ただし、自分自身を護衛の対象にする事は出来ない。
護衛が成功した場合、翌日は襲撃による犠牲者が発生しない。(国によって護衛の正否がわかる処とわからない処がある)

村の盾となる役職。自分自身を守る力は無い為に、狩人である事がバレると襲撃される可能性が高い。
よって、村の中に目立たず潜伏する事が求められる。


・共有者(結社員)
一部の編成で加わる役職。
相方が居て、互いに役職を証明する事で、立場を確定させる事が出来る。

狼のように意思疎通は出来ない。あくまで、他の共有者の名前がわかるだけである。




【狼陣営】
勝利条件は、村の人数を人狼≧人間にする事。
第三陣営が加わる場合は、それによっても勝敗条件が異なる。


・人狼
2日目以降、一人を指定して襲撃する事が出来る。
一部の特殊役職を除き、人狼は人狼を襲撃する事は出来ない。
対象が狩人から護衛されていた場合、襲撃は無効となる。

人狼同士での意思疎通が可能。
占われた場合は占い師に、処刑された場合は霊能者に、人狼であるという事が開示される。


・狂人
人間でありながら、狼に荷担する者。
占い判定、霊判定共に人間扱いとなる。また、人狼の襲撃対象にも含まれる。
また、誰が狼かはわからない。狼からも、誰が狂人であるかは不明。


・囁き狂人(C国狂人)
一部の編成で加わる役職。
狂人ではあるが、人狼と意思疎通が可能。
国によって、人間として扱われる場合、人間・人狼どちらにもカウントされない場合があるので、その都度確認を。

通常の狂人と同じく、狼の襲撃対象には含まれる。





ここで紹介した役職は、通常の編成に出てきやすい「基本的な役職」になります。
それ以外の役職も多々存在しますので、そういった村に入る前には、一度その国のルール、役職解説に目を通してみるようにしましょう。

単体考察を行うにあたって

2013-04-01 20:23:40 | コラム
エイプリルフールの更新日記第二弾。
信じるも信じないも、各自の判断にお任せします。


単体考察を行うにあたって。
皆さん、白要素を探す、黒要素を探すといった部分は共通して行っているだろうと思います。
そこからさらに深める場合、大事になってくるのが

・性格などの気質・個性に由来するものか、それとも役職由来かを見極める
・狼の動き を知る

この二つ。

ただ闇雲に黒い発言を探した場合。
それで引っかかるのは、「不慣れな狼」と「無頓着な村人」そして「狩人」になるかと思います。

まず、狼というのは「潜伏を考え、自分の振るまいには気を使うものである」
基本的な行動理念として、狼は「自分が狼であることをバレないよう」考えて振る舞っています。
狼としての動きに慣れていない不慣れな相手は、黒要素探しで見つかるかもしれません。
でも、慣れた狼は、それでは見つからない。

慣れた狼が心がけて動くのに対し。
村人は案外そういった部分には無頓着なものである。
故に、単体でぽろりと黒い発言が見えた場合。
それは「無頓着な村人故に零れた発言」の可能性を考えた方がいい。

「白く見えるように」というのは、狼も意識する。
でも、村人は素で振る舞う人が多く、「黒く見えないように」という意識は案外薄い。

故に、単発の黒い発言があったからといって、即狼と判断するには至らないというのが私の考えです。

「素黒」という言葉をよく聞きます。
これはほとんどの場合、狼ではなく村人が黒く見られた場合に使われている言葉なようですが。
これは役職による意識の持ち方に表れるのではないかと考えます。

狼は「自分が狼と悟られないことを第一に考えて動く」
村人は「狼を探すことを第一に考えて動く」

自分の発言に注意を払っているのがどちらであるかは、これでわかっていただけるかと。
重ねて言います。
黒い発言を探した場合。それで引っかかるのは「不慣れな狼」か「無頓着な村人」か「狩人」なことが多いです。

狩人は、狼と同様に自分の潜伏を考えて動く役職。
ただ、狼のように仲間がいる訳でもない。故に、誰かに相談もできない。
また、狼のように状況を見通せているわけではない。故に、視野の広さは狼にかなわない。
狼よりも孤独で、情報も少なく、視野も狭く、自分の潜伏を考えるが故に立ち位置を気にする必要が出てくる。

狩人が狼と誤認されやすいのは、もはや仕方の無いことかと。(※1)



なれば、狼はどのように探したらいいか。
そんなの一言で言い表せるなら、苦労はしないですね。はい。

個人的に気をつけている部分は
・初動
・疑い先の変遷(※2)
・何かイベントが発生した時の反応
こういった部分になります。(あくまで個人的な部分ですと一応)


黒い発言が見えた場合。相手が黒く見えた場合。
そういう時は、落ち着いて「相手を狼だとして、狼がその動きを取ることにメリットはあるのか」という部分を考えてみるといいかと思います。

また、相手の考えが役職由来ではなく、性格由来の可能性もあります。
性格由来ならば、発言全般を通して「一貫性が取りやすい」
そういった部分から、見てみるのも有りかなと思います。(※3)



何が言いたいのか段々わからなくなってきたので、この辺りで筆を置きたいと思います。

黒いばかりが狼ではない。
逆に、狼ばかりが黒いわけでもない。

だからこそ、面白くもあり、難しくもあるんですよね。


(この考えは、一部友人の影響を受けております。いつも戦略話につきあってくれる友人達に、改めて感謝を)






※1
最近考えているのですが、だからこそ狼が狩人を探す際には「村人の考察で、自分達以外に潜伏感や黒要素を取られている相手」に注視してみるというのは、有りかなぁと。
村人達の「異物センサー」を狩人探しに活用するというのも、案外面白いんじゃないかなと思います。

以上、ここだけ狼視点なお話でした。



※2
疑い先の変遷が、どうして狼探しのポイントとなるのか。

狼というのは、村人をSGにしていく必要があります。
村人を吊りにかけて、自分が吊りを逃れる必要が出る。
村人をうまく吊れたとしても、SGは日々減っていくことになる。

村人ならば自然に気になる先を気にしていくことになりますが、狼は「最初から答えをわかっている」けど「疑う相手、白く見る相手と振り分けている」ことになる。
日が進むにつれて、そういった思考変遷部分に綻びが生じる可能性が出てきます。

「日々誰かをSGにしていく必要がある」のが狼。
そして「最初から誰が狼であるかを知っている」のも狼。

そういった「狼とはどういった存在であるか」を考えてみるのも、また面白いと思います。

案外、一番狼探しに長けているのは、狼の動きに通じた人なのかもしれませんね。



※3
最近「一貫性の有無」という観点をわりと見かける気がします。
私も一貫性の有無は「対象の人物像を見る」為には使いますが。
それはあくまで「この人がどういった見方をするか」「どういった性格で動いているか」といった見方であり、「直接白黒を判断するものではない」のです。

一貫性の有無は、いわば土台。
相手を判断する為に、その人の像を先に取って、そこからさらに判断を進める必要はあります。
ただ一貫性があるからというだけでは、相手の白黒を判断することは出来ないので、ご注意を。

「狼だからといって、一貫性がないとは限らない」
狼であろうとも、役職の裏に性格要素や当人の考察の癖などは存在します。
一貫性で止まらず、それを先の判断に生かしてみましょう。

「歪み」の原因となりやすいもの

2013-04-01 04:47:15 | コラム
エイプリルフールですが、全然関係ない記事です。
と言いつつ、付け焼き刃な知識なので、粗探しすると嘘が出てくるような気も……。



人狼をやっていると、心理学にも興味が沸いてきたりしますよね。
……私だけでしょうか。

人狼にも関わってきそうな認知バイアス(対象を見ようとする際、その認識を歪ませる原因となりやすい事象)や専門用語をいくつか紹介させていただきます。
興味のある方は、細かく調べてみてください。
「こういった心理が働いて、見方や捉え方、行動が歪む可能性がある」というのを知るだけでも、役に立つのではないかと思います。(立たなかったらごめんなさい)

なお、一行解説は文献を参考に、私が簡単に纏めたものです。
正しい説明を求める方は、個人で調べていただくよう、お願い申し上げます。




・バンドワゴン効果 ~Bandwagon effect~
主流意見に同調する傾向

・アンカー効果 ~anchor effect~
初期値(最初に提示された意見・情報)が強い影響を与える傾向

・ハロー効果 ~Halo effect~
個人を見るにあたって顕著な特徴に目が行ってしまい、他部分の評価がおろそかになる傾向

・確証バイアス ~Confirmation bias~
「思い込み」「先入観」によって正しい判断がなされない傾向

・感情バイアス ~Emotional bias~
自身にとって不快な事実から目を背けてしまう傾向

・ギャンブラーの誤謬 ~Gambler's fallacy~
独立事象を、それまでの出来事に影響されて考えてしまう傾向
(コイン投げで表が続いた後、次は裏が出るのではないか…と考えてしまうような心理傾向)

・偽の合意効果 ~False consensus effect~
他者も自分と同じ意見だろうと考えてしまう傾向

・単純接触効果 ~Mere Exposure Effect~
繰り返し接することで印象が高まる傾向

・希望的観測 ~Wishful thinking~
「そうあって欲しい」という考えに引きずられる傾向

・根本的な帰属の誤り ~Fundamental attribution error~
個人の気質や個性を重視しすぎて、状況を軽視してしまう傾向

・認知的不協和 ~Cognitive dissonance~
自分の考えと矛盾した考えを突きつけられた時に起こる反発、またその反応

・リスキーシフト ~risky shift~
多数の意見に後押しされ、慎重を欠く行動でも踏み込んでしまう(集団思考)

・あと知恵バイアス ~Hindsight bias~
事態を知ってから、それが予測可能だったと考える傾向

・自己奉仕バイアス ~Self-serving bias~
成功を自分の手柄とし、失敗の責任からは逃れる傾向

・外集団同質性バイアス ~Outgroup homogeneity bias~
自分の所属するグループの多様性が他グループより高いと考える傾向

・内集団バイアス ~Ingroup bias~
自分が所属するグループには好意的、外のグループには差別的な態度を取りがちな傾向



下4つは村進行以外の部分になりますが、エピローグや村外においてありがちな傾向に思います。

自分の思考が歪んでいる可能性を考えた場合、それが何に由来するのか。
正しく向き合ってみるのも、また良いのではないかと思います。

英語が得意な方は、こちらを見てみるのがいいかなぁと。

また、同様に誤謬についても色々と面白い記述がしてあります。
こちらは日本語のwikiでも細かく出てますので、調べやすいかと。
「誤謬」に関してのwiki


難しい部分でもあり、知らずとも普通に人狼を楽しめる部分ではあるのですけどね。
知るとまた面白い部分でもあると思います。