人狼プレイ目録

人狼物語~月狼国~に関しての記事や、長期人狼をプレイした中で思ったことを纏めてます。

村側の作為について

2013-04-22 22:44:15 | コラム
村側の作為という話が少し見えたので、こちらでちらり。

私は元来、村人は村に対し嘘をつかずにいる方が良い、と思うタイプであります。
ただ、時には村人も村に対して作為を持って動く。

どうしてそういう事態が発生するのか。
また、それによるメリット・デメリットは。
そんな相手に対してどう対処すると良いのか。
そういった部分を、少し書いてみたいと思います。


まず、作為を持って動く村側について、どういう場合が考えられるか。

1)潜伏役職保護(素村による役職ブラフ)
2)逆に潜伏役職がブラフを張って隠れる
3)村騙り/スライド
4)役職の独断潜伏
5)思考隠し

だいたいはこんな感じかな。
他に「こんなのがあった」というのに気付けば、加筆します。

さて、パターン別に解説。




1)潜伏役職保護(素村による役職ブラフ)


caseA・占霊潜伏

占霊の場合、大抵は投票COで解除となります。
故に、初回襲撃(と占い吊り)のみ避ければいい。
素村がブラフを張る場合、「初回襲撃のみ対象」ということ。
誰かの動きが気になった場合、投票COによって役職が明らかにになるので、その後に真意を確認してみましょう。

役職がCOとなった後は、もうブラフを張る必要はない。
その段において、作為が消えるか否か。
また、作為を持って動いていた部分が村利を考えてのことであったか。
そういった部分の確認が出来るかと思います。

占霊潜伏時にブラフを張る場合、だいたいは素村が自分に襲撃を引きつける目的ともなります。
非役職的な発言をする人が増えてしまっては、真役職がどれだけ潜伏をがんばっても、消去法で透けてしまう。
故に、潜伏時は灰全員が心がけることは大事。

ただ、占霊ブラフを張ることは、今度つまり非狩人要素ともなってしまう。
解除した後、その状態から狩人ブラフを張り始めても、説得力がなかったりする。
そこは一応考えておこうね。


caseB・共有潜伏時

潜伏共有が噛まれたとして、相方が生存していれば相方が気付くわけだし。
共有は能力がないこともあり、個人的には占霊狩が噛まれるよりいいんじゃ?と思ってしまう派。

そもそも、共有はノイズになるくらいなら出ろ、という考えもあったりする。
素村が共有ブラフを張って、結果作為を取られて黒くなるようでは、それは本末転倒な印象も。
共有の為に苦手な人が作為を用いる必要はないと思う。

共有ブラフも有りは有り、またそれがうまくいった例も多数ある。
ただ、それを考えるにあたって解説を読む必要がある人は、それを実行せず自然と振る舞っていた方がいいと思う。


caseC・狩人潜伏時

これが一番多いパターンで、また同時に面倒な部分でもある。
狩人がうまく潜伏する為には、一種必要な部分でもある。

狩人がうまく潜伏する為には
・周囲が非狩発言をしないこと(消去法からの透け回避)
・自身が狩人透けしないこと
・回避CO/対抗COが発生しないこと
・狩人以外、別の人が狩人と誤認されること
これらが考えられます。

まぁ、消去法からの透け回避は、これは素村全員が意識しておこう。
人狼ゲームをやっていく上で、これが必要になる場面はとても多い。
2つめ、3つめは狩人当人のスキルや状況が関わってくる部分。故に、今回の説明では除外しておく。

村側作為に関わってくるのは、主に1つめと4つめ。

まず、自分は狩人ではないけど、それを言ってしまうと非狩発言となってしまうし、どうしよう…という場合。
そういう村人は、だいたいどこかで歯切れが悪くなります。

どうしてそうなるのかといった裏の思考部分を考えれば、かわいいものです。
大目に見てあげましょうw
非狩発言をあからさまにしてしまう訳にはいかない、というのは誰もが考えること。
これはある意味、誰もが陥る状況です。
故に、致し方ない部分かな、と。

歯切れの悪さ故に白く見えないという部分は出てくるとは思います。
そこはもう、見る側が察するしかないかな、とは。
「これ言ったら非狩ってバレるから言えなかったんだ!」とか、そんな発言は狩人潜伏中はなるべく引き出さぬ方がいいですしねw
まぁ、狩人が出た後でなら、確認してみるのもいいでしょう。


一番面倒なのは、おそらく4つめに絡んでのこと。
あからさまに狩人ブラフを張るタイプ。

その作為故に、一部突出しかねない行動でもある。
また、潜伏している狩人にとっては、狩人回避を考えている狼的に見えて、気になる対象ともなる。

まず、全般的にブラフを張る人に言いたいのは
「それをすることによって、どういうデメリットが生じるか理解して行うこと」が大事。

自分の行動によって、村にノイズが発生する可能性があること。
それによって黒く見られるリスクがあること。
潜伏狩人にとって、敵認定される可能性があること。

もしそれによって疑われた場合、自分に貴重な占い手や吊り縄を使うことになる可能性もある。
村にとって、それは勿体ないことでもある。
ブラフなしで白くいられるのなら、それはそのままでいた方がいいかもしれない。


個人的には、ブラフを張る場合は
・それをした上でも、占い吊りを避ける自信がある
・意図を自分でしっかりと説明ができる
・それをしても、黒くならずにいれる
・真役職を刺激せずにいられる
こういった部分があってこそ、とも思います。

狩人ブラフを張るメリットは、被襲撃によって狩人保護ができる&灰狭めが可能、狼に狩人誤認をさせるという部分があります。
故に、うまく出来た場合のメリットは大きい。

ただ、それをすることによってデメリットも生じる可能性があるということを、しっかりと覚えておいて欲しい。


個人的には、素村なれば「非役職透に気をつける」だけでもいいかなーとは思います。
そこから先の小難しい部分は、メリデメリを全て自分で理解して、かつそれが悪く働いてしまった場合でも跳ね返せる、またしっかり自分で説明できるようになってからでも遅くはない。

早いうちから奇策に走らず、まずは地道なところから始めるのは、何事においても大事です。




2)逆に潜伏役職がブラフを張って隠れる

これはまぁ、あるあるですねぇ。
真役職、がんばれ。

あまり黒くならない程度に、あと、COした後の信用も考えて……ってなると、やっぱり役職潜伏は大変だなぁと思います。
特に狩人がんばれ。超がんばれ。
私は潜伏できません。(言い切った)




3)村騙り/スライド

(個人的に好きではないということもあり、かなり偏った内容にはなっております。あしからず)

それをすることによって、デメリットも「大きい」ということを踏まえて実行するべき。
初心者には「やめておいた方がいい」と言っておきます。

唯一許せると思うのが、共有者による役職騙り。
個人的には、特定目当てでCOというのも別にという感じではありますが、なぜこれが許せるかというと「共有者は相方がいて身元保証が可能な役職だから」です。
村騙りやスライドによるデメリットを、相方の身元保証が打ち消してくれる。
なればこそ、そこは戦術としては有りかな、とも思うのです。
(好き嫌いがある故に、自分がやるかはまた別問題ですが…)

ただ、素村やそれ以外の役職による騙りは、デメリットが大きい。
霊のスライドも結構ありますが、まぁこれは素村よりはありなのかな……でも、対抗が出た場合の信用勝負への影響等、そういった部分も考えて欲しいな、とは。

村人の場合。
まず、「村騙りは吊るべしという考えが一部根強い」←これを覚えておきましょう。
成功したならば、いい。
でも失敗した場合のリスクも知って、それを踏まえて動くべき。
また、吊り縄がタイトな場合、これは村騙り吊りのリスクがより大きくなります。

村騙りをするなら
・自分が吊られてもまだ手数に余裕がある編成であること
・狙い、作戦をしっかりと「自分の言葉で説明ができる」こと
・それによって黒視される、吊られる可能性を踏まえて動くこと
・村側にノイズを与える可能性があること
・反感を買う可能性があること

これらを踏まえて行うべき。
ここにあげたリスクは、どれも村騙りを行うことによって生じる可能性が「ごく普通に」あります。

そういった部分を想定して、それに対してしっかりと論戦で返せないうちは、するべきではない。
ハイリスクハイリターンな策ですが、リスクを負った時に「説明責任は当人に依る」のです。

やるな、とは言いません。
また、成功した時のメリットもあるのは確か。
だが、常に成功する訳ではなく、また失敗した時のリスクが大きい。
「失敗しても自分で弁論でどうにかできる」人にだけやって欲しい、というのが個人的な考えです。


村騙りを判断する側の場合。
やはり、当人がそれをしっかり説明しているかどうか。
リスクを考えているかどうか。
そういった部分が焦点となります。

狼による村騙り騙りも有り得る以上、村騙りを判断せずに残すというのはあまり進められません。
また、終盤に村騙りが吊られてそれによって負けた村というのもあります。

相手が発言で判断できるならば、即処理はしなくてもいいかもしれない。
でも、放置は危険。
判断が出来そうにないならば、しっかり手を打つこと。

個人的にはそんな感じに見ています。




4)役職の独断潜伏

これも村騙りのケースと同様。
自分が独断に走ったことを、しっかりと村に説明できることが大前提。
また、村人達はCO状況などからも推理を進めます。
そういった「推理が進んだ部分」を覆すことにもなる。
村人達の思考時間を考えれば、独断潜伏している間は「不正確な情報が村人達の手に渡っている」ことになるのです。

また、独断で動いた後のCOとなると、村人達からヘイトを買いやすい。
ヘイトとまでは行かずとも、信用状況で遅れを取ることもあります。
信用勝負への影響も考えましょう。

個人的な経験則では、独断潜伏に走った真役職は、むしろ偽決め打ちされることが多い印象です。
私が経験した村ではG470がそうかな。
あと、G284も最終的には村勝利となってますが、最初に霊COしてその後スライドした真占がほぼ狼視されていました。

村側が対象を判断する場合、状況や発言以外に感情や好感度も少なからず左右します。
村側に嘘をつくことで、村人達にとって「この人を真と思いたくない」という感情が生じる可能性もあるのです。

そういう状況になってもしっかりと自分で意図を村人達に説明して、信用を取れる自信があるのなら……
………………そういう人は、そんなことをする必要がないのも、また現状。

普通にやったらいいと思うよ。うん。




5)思考隠し

まとめ役が思考を隠すのは、ままある話。
まぁ、確白ならば考察対象にはないから、それはそれ。うん。

灰にいながら、思考を隠す場合。
だいたいは思考を狼に利用されたくない、また白視している先を明らかにして、噛まれたくないという感じかな。
これは、周囲が思考を引き出すようにしましょう。
村内での対話大事。

中にはとても手強いそういうスタイルを貫く人もいるけどね!
まぁ、そこはまた別の話だ……w








さて。長々と書きすぎて、だんだん主題がわからなくなってきました。
基本に戻ろう。




村側が作為を用いる場合、

・自分の言葉で、しっかりと意図を説明できる
・その結果疑われても吊り占いを避けることができる
(または占い吊りにかかっても大丈夫な状況である)
・疑いを解消するだけの動きが取れる

これらが必須と思います。
また、同時に

・それによって黒視(偽視)されるリスク
・村の思考にノイズを与える可能性
・反感、ヘイトを買う可能性
・吊り占い等の能力処理を施される可能性

これらのリスクも踏まえて動くべき。
成功すれば華々しくも見えますが、成功するばかりではありません。
失敗した場合、どうなるか。
冷静に考えてみることも大事です。



そういう相手を判断する場合。
・相手の意図に納得がいく
・それ以外の観点で、白視(真視)できる
・その策を実行したという「目線」で物事を見ている

これらが大事かなーと。
たとえば、村騙りやスライド能力者の場合、CO状況について「その策を取ったからこそ」の目線が出ていたりするものです。
そういう部分も合わせて判断してみましょう。


狩人ブラフの場合は、判断が難しいのだけどね。
やはり、それは他から判断をするしかないかと。
(狩人COの後はそういった意図を確認することもできるけど、それまでは、ね…)

だからこそ、実行する側が「それによって疑われるリスク」を踏まえて動くべき。
一番大事なのは、皆で狼を探すこと。
策士策におぼれてその策を行うことで自分が狼視されてしまっては、ね。


村人達も、一人一人思考を進めている。
それを忘れずに。

何か作為を持って動く場合、その妨げとなる可能性が出てくる。
それがうまく働くならば、いい。
でも、そうとは限らない。

だからこそ、村人は村に対して真摯であるのが一番と思うよ!