計画していた東北の旅に、バイク改良がようやく間に合った。
やはり、手放しでうれしい。予定では朝5時に出かけるはずだったが、寝不足や多すぎる荷物の
削減に手間取り7時の出発。今日はどこまで行けるやら。予定では宮古市の中の浜キャンプ場を
目指したのだったが・・・
荷物の選択や、パッキングも以前に比べればうまくなったが、なかなか整理整頓のだめな自分は
キャンプは苦手科目だ。まあ、衣食住を小さなバイクにつみこんで家内の引力圏を脱出する喜び
は格別でもある。
150kmほど走り給油。燃費は18Kmだ。ノーマルは24kmくらい出ていたが、性能を考えればOK。
W650は、時速150km位が一つの分岐点。ノーマルはそれ以上になると『もう、やめて』という
感じの音と振動がアクセルを緩ませる。ところがこいつは6000回転が常用で使えてしまう。
『お?(アクセル)開けるかい?俺は構わんよ・・しゃけ爺さんさえよけりゃーナ』と語ってくる。
170kmから先が確実にストレスなく常用レベルであるのだ。
もちろんスーパースポーツ達に比べれば超高速でないが、Wには充分な性能だ。
100kmに加速するのがバッバーアアああああああああという感じだったのが、
バウーバルッばあああと2秒くらい早く加速出来る。
音質は低回転時は、ビートのナサートよりポッシュ寄りの音質だ。
80kmくらいの時速まではバーチカルツインの鼓動感がある。Wのもってる魅力をすべて吐き出せる
マフラーで、スタイリングも写真で見る以上に不思議なほどWにしっくりマッチする。
ノーマルより8kmも軽く軽さを実感できる。
写真のようにノジマのチタン管『雄鮭の生殖痣』のようにいい色に焼けてきたと、満足したが、
次の瞬間タンクを見て愕然としてしまった・・・・
あ゛ーっ!W1のエンブレムバッジがはがれている・・・
別にW1に憧れなど全くない。
ただ今回のカスタムは『ちょっとレトロな街道レーサー』なので、W1についていた
古いKAWASAKIのエンブレムバッジがよく似合うのでつけるだけだ。W1~W3と呼ばれ
たKAWASAKIの650ccバーチカルツインの現代版、『W4』とでも呼ぶべきモデル
として実現させたかったのだ。
レッドバロンの奴、はがれないといってたのに・・・。くすん
気を取り直して、『W650オーナーズクラブ』のユニフォームキャップの前たてを立てて後部
にくくりつけ、栄光の?チーム名を強調する。
前の晩、仕事も遅くなり寝不足。前沢SAに着いたら既に12時半。花巻JCTから遠野を経て日本
の秘境『重茂半島』を走り浄土ヶ浜で夕陽みて宮古でキャンプと思ってたが、ハーレーの人と話が
珍しく弾み(ハーレー乗りとは普段あまり気が合わない)、前沢牛も食べそこなったが楽しかった。
前沢からは飛ばして時間稼ぎ。先ほど150kmほどだしたらゴーグルがずれだしたので、安物の
シールドをつける。170kmまで上げたら、バンと音がしてシールドが飛んだ。幸い後続車は200m
以上離れていた。
眼鏡は飛ばなかったが100kmに落としても眼が痛く、涙が出来って渇き始める。
花巻JCTから釜石自動車道東和ICまでは現在無料。R283、K161を経てR396を遠野へ。
柳田国男の『遠野物語』を読んでから来ようと思ってたが、本は昨日までに手元に届かなかった。
途中、その舞台、日本の民家100選に入ってる旧家『南部曲り家・千葉家』を目指す。
写真は遠野街道沿いを流れる『猿が石川』。のびやかで、東北らしいのびやかさを感じた。
千葉家は南部で一番大きな農家だったようだ。今も御子孫が住んでおられる。
石垣も城と呼べそうな大きさだ。
さらに近付くと、武士団を雇っていたのではと感じた。回廊の柵になってる窓は、上から弓を射る
のに適している。母屋も厩も蔵もでかい。屋根のかやぶきを取り換えるのには、600人も人出が必要らしい。
こちら側の厩戸向こう側の母屋が、L字になってる作りを『曲がり家』と呼ぶらしい。
人も馬の様子を見ながら安心できるし、馬も人の生活を知ろうとするという。
土とともに生きてきた人々の生活を感じる展示が、タイムマシンに乗った気分だ。
稲作に必要な用水池の上には、豊穣と繁栄を祈る氏神様が祀られている。
ひし形の綱にかかっている神は、稲光りを表している。『稲妻』と書くぐらいで、きっと稲とは仲の
良い関係なのだと思う。
昔の人は、馬とも神とも自然とも仲良しだったと実感できたことが嬉しかった。
次回は、浄土ヶ浜です。お楽しみに。
写真を見てくださってありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
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チョイチョイお邪魔させてもらっています。
マフラーの話、目茶苦茶共感もてました。
(お~ッ!!解る・判るッ・その感じ!!)
又、お邪魔させてください。
バイクは5台目ですが、マフラー交換は初めてです。
ノジマ管はマニアックと聞いてましたが、とんでもなく素直でよく働きます。
大変気に入ってしまいました。
これからも遊びに来て下さい。