植物生態学者の見た「自然と山の幸」

刻々と自然は移り変わり,人工の景観が,自然の植生を破壊する。さあ!大変。せめて食べられる野生植物のすべてを次世代へ残そう

夏の思い出

2008-11-29 18:05:14 | ワイルド・フードなどの料理,その他利用法
写真はナツグミ。ナツグミは酸っぱいもの,渋いものが多いけれど,我が林で育てているナツグミは,完熟させると,甘くて渋みがすくない。大昔に箱根山系で枝を採取,挿し木繁殖したものだ。

自然の野山で観察・調査し,身辺で育てておいて,さらに詳しく調べる。やがて新しい疑問が湧いてくる。また,その産地の山に出かけて調べる,という流儀を20年以上続けている。

今日はうれしいことがあった。
埼玉県川口市安行で,種苗業を営む方,「草木屋・横山隆さん」からアオハダの苗が到着した。じつに素晴らしい苗で,しげしげ見つめて満足々々。
アオハダの若い葉の「料理と味」について,来年,さらに勉強できる。
横山さんに感謝。

〔モチノキ科・モチノキ属〕
アオハダ Ilex macropoda Miq.:北海道(西南部など),本州,四国,九州の
低山地にはえ,朝鮮~中国に分布する落葉高木。帯灰白色の薄い樹皮を透かして,
内皮の緑色が見えるので,青膚(アオハダ)という。葉は短枝に束生, 広卵形~
楕円形,長さ4~7cm。
◎若葉を重曹を入れてゆで, 水にさらし, ゴマあえなどを味わう。