井戸端会議

３日のことであった。３歳のチビどもの『お楽しみ会』であった。当初名前からして母親共が集まっての生産性のない世間話の場と思いきや全く違っていて昔風に言う学芸会であった。３歳児のクラスだけのイベントなので人出は少ないが、終了後母親と保育師さんの懇談会とのことでその間子供の面倒を見ていて欲しいという。会はというと、朝早くから叩き起こされ、保育園でいつものように親が持ち込むビデオカメラだらけの会場でくだらないオママゴトを見せられ１時間程で終了となった。懇談会は約１時間だったため１１時まで子供と時間を潰して欲しいという。うららかな春の陽気の下、園庭で遊ばせたり近所の神社まで散歩して保育園に戻るとほぼ１１時だった。



間もなく玄関から母親共の話し声が聞こえてきた。しかし、ここからが凄かった。延々とそこで３０分以上母親共は井戸端会議を開いていた。子供は遊びに夢中だったので別にかまわないが、立ちっぱなしでのこのパワーには驚かされた。

その会議もとりあえず一人の母親がこの後に予定があったらしく玄関から出てくるとこぞって他の母親共も出てきた。しかし、こぞって出てきた集団はまたもやその場で第二次井戸端会議を繰り広げだした。この時間何と４０分。適当に嫁が話を抜けたため良かったがおそらくその後も長引いていたと思われる。

会話の内容は
・天気が暖かくて助かる
・何処ぞのタコ焼きはうまいとか
・自分の出身地だとか
・ゴミの回収に関する市の対応だとか

確かに当たり障りない世間話であるが別に何十分もわざわざ立って話すことでもなかった。まあ、そんな物だと言われればそれまでだが、よく考えれば年齢を問わずこのような会議は日常に繰り広げられているような気がした．．。

そして今晩、その続きとも思われる会議が駅前の居酒屋で繰り広げられたようであった。嫁が家を出たのは夕方５時頃、帰ったのはつい先ほどである。
「いや～、喋りまくったよ！」
なんとも凄まじいパワーである。

まあ、男の場合、立つ気力は失せ、地べたに座り込むのが落ちであろうが．．．。