Natural Mystic ~ナチュラルミスティック~

There's a natural mystic blowing through the air

渡辺貞夫 クリスマス・コンサート

2008-12-11 21:53:48 | 音楽
2週間程前、隣市のコンサートホールで渡辺貞夫がライブを行うと言うことを知った。完全に出遅れたがどうにか2階席の真ん中が手に入る。音を楽しむには十分な席である。

事前情報が全くないまま会場へ行く。ステージにはピアノ・ドラム・ベース等が並べられていた。どうやらソロツアーではないらしい。周りの客はというと流石多摩地区のベッドタウン、気軽に見に来たと思われる高年齢層の夫婦が多くわざわざ渡辺貞夫を選んで見に来ているという雰囲気の人はあまり見なかった。

19:00、定刻通りスタートした。流石に明るい曲調は健在である。しかしサックスが止むと気怠さが伴われそうな雰囲気が漂う。

曲を終えた後の説明であったが、バックの連中がブラジリアンなためやはり独特の怠惰な雰囲気が漂うようだ。特にギターが氏が尊敬するというバーデン・パウエル息子というせいかやたらと氏が気を遣い、また父親の曲を演奏するためどうしてもボサノバ調になってしまう。また、この息子が落ち着きがなく曲の合間にも常にギターのチューニングをしているという有様であった。

とはいえ、どの曲も氏のサックスやフルートの音色が入ると渡辺貞夫らしさが発揮され訊いていて心地良かった。



途中15分程の休憩を入れての約1時間。アンコールも含め全部で約2時間30分のライブであったがブラジル色が濃いのは否めない。欲を言えばアフロアメリカン。アフリカン的な色調を見たかったがまあ、クリスマスコンサートツアーの第1回目といえばこの辺りがある意味スタンダードであろうか...。

ともあれ、久々にスタンディングや手拍子さえない聴かせるライブを楽しんだのであった。