病に倒れてから、初めて微笑む顔を見た。
病に倒れた直後は、「ありがとう」という言葉はよく発していたが、微笑むことはなかった。
ここにきて「ありがとう」という言葉は聞かない。
明日は、お父さんの命日だということを、今日が8月7日で、明日が8月8日で、と少しずつ説明していったが、理解はされなかったようだ。
今日の昼食は、とろみのついたお茶を、自分でスプーンで飲んだが、おかゆやおかずは自分から食べようとはしなかった。
スプーンを使うより、口を開けるだけの方が、いかに楽なことなのかを示していると思う。
ただ、今日は、顔を少し上に向けていた。しただけを見つめている状態ではなかった。
食事の途中に娘と妻が来たが、娘の顔を見た瞬間も微笑んだ。
ただ、その感情は長続きせず、注意力が続かない。
午後のリハビリでは、顔を拭いたり、お手玉を容器に入れたり、ひらがなをなぞったりの作業を行った。
お手玉を容器に入れるのも、集中力が続かず、少しやっては作業が止まってしまう。
促されると続けるという状態だ。
ひらがなをなぞる作業も、あ行とか行だけで、集中力は途切れてしまった。
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