高樹のぶ子のSIAブログ
とんでもない問題!地検が不起訴の理由にプライバシー?
みなさん、ちょっとしんどい話になりますが、どうか一緒に考えてください。
今朝6月30日の朝日新聞の社会面に載った記事です。写真でも読めるかと思いますが、ある医師がタクシー運転手を刺し警察に捕まりました。そして地検はそれを不起訴処分にしました。不起訴処分というのは起訴猶予(情状を考えて起訴を猶予する)とは違います。
嫌疑が無い、あるいは嫌疑不十分、ともかく裁判にしないと言うことです。
その理由を検察庁は「プライバシー」という言葉で伏せました。
とてもとてもおかしいことです。
一体誰のプライバシー?被疑者?被害者?それとも間違い逮捕した警察?
あるいは検察庁は何らかの別の説明をしているのかもしれません。
新聞がスペースの問題で、こうした記事にしたのかもしれませんが、どうしても記事からはそうは読めません。
事件が起き、逮捕者が出て、それを不起訴処分にした判断の理由を、検察庁が「プライバシー」とするのは許されないことです。
多分、いえ、決してそんなことは無いでしょうが、被疑者が地元有力者の関係者であったとか?まさかね?人違い逮捕とは考えられないし。様々な憶測を生みかねない。
ともかく「事件」がおきたのです。それに警察や検察官が対処したのです。
その判断は国民に公開されるべきであり、「プライバシー」を理由に説明がなされないのは、まったくとんでもないことです。
ずさんな逮捕、取調べが行われた末に不起訴処分にして「プライバシーの問題」だから、不起訴の理由を説明できない、ということも可能になってきます。
プライバシーを守る、と言えば、公権力の「説明義務」も免れるのでしょうか?
これはマスコミが「不要に個人を傷つける」プライバシー問題とは、全く本質的に違うことなのです。
すべての「刑事事件」もプライバシーにかかわるものです。公権力がプライバシーを理由に判断の根拠を示さないのは、とんでもないことです。
高樹のぶ子
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コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )
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司法も信じられません。
緒方元公安調査庁長官の詐欺事件もしかり。。
ただ表面に見える問題ばかりとは思えませんね。
警察にもみ消されたことが私・・ありますよ!
大学時代に車に撥ねられたことがあるのですが・・
その時の加害者は県警の身内の人でした。
ある意味私はよそ者でしたから・・
とんでもない扱いを受けました。
まるで私が加害者扱いのようなものです。
田舎の警察は特にひどいですね。
警察は・・とっても透明な世界だとは思えない私です。
今回の「光市母子殺害事件」のように・・
とっても信じられないような裁判が行われているのが現実です。
私たちは・・
いったい・・
司法の何を信じていけばいいのか?わかりませんね。
裁判員制度が始まったら・・
いったいどうなるのでしょうか。。
「うう~~~、しんどい。。。文章にできない・・・」
何かと未熟者ですので・・・
ただ、ひとつ想うのですが、今回の話だけではなく、日々沢山起こっている
「事件」や「事故」がありますが、例え法的に解決し、加害者が
死刑や懲役刑、はたまた不起訴や無罪になろうとも、被害者の受けた、
心の傷の深さは変わらないのではないかと思います。
とゆうことは、加害者がどのように裁かれるかが、解決とゆうことではなく、
自分の心に刻まれた傷とどのようにして付き合ってゆくかとゆうことが問題に
なると思います。
そして、いつの日か心からの笑顔で日常を過ごせるようになったときこそ、
傷をつくった出来事が「過去」のこととなり、その傷は勲章となり、
先の人生での影の魅力にもなりうるのではないかと思います。
そして、苦しんだ分、残りの人生が味わい深いものになるのではないでしょうか。
やはり、自分に起きた問題は、「耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶ」ことで、
自分自身でしか解決することは出来ないのではないかと感じます。
なので、法の裁きとゆうものは、国や全体の秩序やモラルを保つものでしかない
のかもしれませんね。
殺人未遂事件を不起訴とは、酷い話ですね。
法律にはずぶの素人ですが、検察審査会に審査の申し立てをするべき事件だと思います。