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高樹のぶ子のSIAブログ

2007年07月27日 / SIA人物紀行

SIA人物紀行 ベトナム編(下):ラ・マンの家の前で - 昼の闇、痛々しい烈しさ

「SIA人物紀行 ベトナム編(下):ラ・マンの家の前で - 昼の闇、痛々しい烈しさ」
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「烈しい昼の闇」と「時のなかの時」 (ビー玉)
2007-07-29 02:53:20
「ラ・マン」の映画に登場した
15歳の少女と中国人青年が逢引した家が残っているんですか!
知らなかった・・・。

今までの人物紀行のなかで最も興味をそそられた逸話です。
「烈しい昼の闇」と「時のなかの時」
という言葉が心に刺さりました。

「時のなかの時」とは、
何十年もの人生のなかで裂け目のように開かれた一瞬ですか。

ならば、私、何回か、その裂け目に落ちてるかも・・・。
人生の時のなかの時って、
過ぎ去ってみると、自分の人生の一部ではないような、
己の日常からは明らかに違う正に別世界に開かれた
しかし幸せな、同時に苦く苦しい一瞬であるように思います。

ラ・マンに登場した15歳の少女は、その後、
どんな人生を送ったのでしょうかねぇ・・・。
 
 
 
マルグリット・デュラス (ふわく)
2007-07-29 16:23:55
思えばわたしの人生はとても早く、手の打ようがなくなってしまった。十八歳の時、もう手の打ちようがなかった。十八歳から二十五歳の間に、わたしの顔は予想もしなかった方向に向かってしまった。十八歳でわたしは年老いた。誰でもそんなふうなのだろうか、尋ねてみたことは一度もない。


- マルグリット・デュラス 『愛人』 

ラ・マンの映画は、映像が衝撃的で性愛のシーンばかりが強調され、多感だった私には正視に堪えない作品という印象が強いです。原作の本はそれほどでもないらしいですが・・
あらためて、この作品を考えてみると、フランス人の少女と富裕な中国人の単なる恋愛小説ではないようですね。

高樹さんは、「時の中の時」を、何十年もの人生の中で裂け目のように開いた瞬間と表現されていますが、
このような、究極の時の裂け目に落ち込んだ体験というのは
その人の人生にとってどうなんでしょうか?
15歳で究極の快楽を知ってしまった女の子にとって、人生は重いものなんじゃないかと思います。
やはり、人には言えない体験ですものね・・


経済的な問題や家庭内暴力なと不幸せな家庭の女の子が、
親からもさげすまれた言葉でののしられながら、隠微な世界にのめりこんでいくという苦痛・と快楽・・・

やはり、その後の人生は屈折するしかないでしょう。
作者のマルグリットはそれを昇華して作品を残していますが、
やはり深く傷ついた体験を基にしていますね。
最後まで愛人がいましたね。38歳年下で・・・

高樹さんは、その裂け目に落ち込まないですんでいる私たちは幸せか?と問われていますが・・・
やはり、知らないですむものなら、知らないほうがいいのかもしれないな~と思います。
つらすぎます。
ただし、クリエーターとしては何かを作り出す発信源となるのかもしれませんが・・・・
 
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