高樹のぶ子のSIAブログ
煙の藝術、夢の住まい
前々回のブログで、ベトナム(ハノイ)の葬式通りで見つけた「お札の山」を紹介しましたが、折角ですので、二枚の写真もお見せしますね。
自転車とバイク、そしてこれが夢の住まい、マンションです。ベトナム戦争で亡くなった方々が、、あの世で、こんな住まいに住み、バイクに乗って・・と想像してみると、ほっとしますね。
高樹のぶ子
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もう30年くらい前ですが、フィリピン・マニラを訪れたとき、話の種にと不思議なところに連れて行ってもらいました。当地の高級住宅街の例に漏れず、塀をめぐらした一角にガードマンのいるゲートがあり、そこをクルマで通り抜けました。するとこぎれいな住宅が何棟も、なんとも良い間隔で建ち並んでいました。塀をめぐらしている家はなく、そのころの米国ドラマの中のしゃれた住宅街のような趣です。でも、妙に深閑としているのです。生活している気配がまったく感じられず、奇妙でした。実はそこは華僑の人々のお墓だったのです。死後も現在同等、もしくはそれ以上の生活を続けるために、家の中には家具や家電品、食器なども備えてあるとのことでした。確かに、エアコンの室外機などが見えていました。
今、考えてみるとたとえば秦の始皇帝は兵馬俑をずらりと並べたお墓を造営したのですし、同じような感覚というか葬の儀礼が続いているのかもしれません。死は、ちょっとした区切りであって断絶ではない。生の延長に死があるとすれば、死者はより身近な存在です。毎年お盆に帰ってきたりするのも、身近なればこそ…かもしれません。
しかし、先般、川端香男里東大名誉教授が、「サイデンステッカーさんを悼む」「日本と一体感深く」とのタイトルで、サーデンステッカー氏と川端康成氏の関係等についてコラム記事を投稿され、サイデンステッカー氏の逝去を残念がっておられました。
ストックホルムでの授賞式のエピソード等、面白く感じられる部分があり、それに関する私なりの感想もこめて、ブログで取り上げた次第です。
この記事とあまり直接的に結びつかないかも知れず、申し訳なく存じますが、先生の最新記事でもあるため、トラックバックさせて頂きました。
気が向いたら先生ものぞいてみて下さい。。。
By T. Satoh on 7th Sept., 2007