光陰矢の如し。月日の経つのはあっという間。後になってから、”あの時こうすればよかったかも?”なんて、後になってからもまだ”?”マークがついているようでは救いようがない。
一日一日を大切に生きるべき!という戒めは分かるけど、なかなか難しい。
ところで、定年退職をした概ね60歳以上の方々が多い昨今。みなさんは打ち込める趣味をお持ちでしょうか?私の周りには旅行に行く方が多いように感じます。みなさん覚えたてのTwitterとかFacebookなどで旅行先から写真や感想を送ってくれる。でも何年も絶えず旅行する人は少ない。その後どうしてるのだろうか?
やることがないと時間を持て余して、時のたつのが遅いと感じるのは事実ですよね!これが毎日毎日となると、同じような日を送っているから、昨日も一昨日も区別がつかなくなる。1年がたち、お正月に「あれっ?去年は何してたっけ?」となる。一日が退屈で退屈で「なんて長いんだ!」と思っているはずなのに、刺激のないだらだらした生活を何年も続けていると、むしろ「えっ?もう10年もたったの?わたしゃもう70才だよ!」てなことになる。不思議なことだ。
いつだったかテレビの番組でやってた。
秒速4mの速さで移動すると、1京分の1だけ時間が遅くなるそうだ。「京」は1兆の1万分の1。つまり10,000,000,000,000,000。ゼロが16個つく。しかし、タイムトラベルしている。3億年で1秒遅くなるそうだ。
「なんだよ!ふざけんなよ!こんな記事読ませやがって!こっちは忙しんだよ!」なんて言われそうです。怖い!
なんか、科学的には「光の速さはいつも一定で、動いている物体の時計の進み方は静止している時に比べると遅れる。」ようです。
昔の映画で「猿の惑星」がありました。超高速の宇宙船で宇宙を旅していた主人公がある時ある惑星に不時着した。ラストシーンでそれが未来の地球であったことが分かったとき、衝撃的でした。つまり、超高速で移動していた自分はほとんど年を取っていないのに、地球はずいぶん長い時間が経過し、人類が滅亡し、猿が支配していた。というものですね。
歳をとると新陳代謝が悪くなる。細胞の動きが鈍くなり、刺激がなく1日が退屈になり歩みがのろい。自分が子供の頃、「早くおとなになりたいなあぁ!」と思うほど、時間が進むのが遅かった。まだ分からないことが多すぎて、なんで?なんで?と疑問に思ったり、親から勉強しなさい!といつも言われ、隠れて遊ぶ忙しい日々を過ごしていたからか?
こう考えると、科学的理論と合ってるんじゃないの?と思える。
時間と言えば、人間の体の中にも時計がある。「体内時計」と言われるものです。すでに、この体内時計は科学的に体の働きに重要な役割を担っていることが証明されています。現代病と言われるものも、戦後、急激に生活リズムが変わっていったこと、夜更かし、昼と夜の逆転生活等にも一因があると言われています。夜更かししてもいい。夜更かしの生活リズムが整っていればいい。一番悪いのは、今日は早く寝て、明日は夜更かしする。翌日は徹夜する。こんな生活は体内時計を破壊するから、体の様々な働きが狂ってくるらしい。
退職して、ゆっくりと生きてもいいじゃないですか。昔の日本人のリズムで暮らしたら、細胞が昔を思い出して落ち着くかもしれないよ!いいアイデアも浮かぶかもしれないよ!「俺は何も趣味がない!」と落ち込むことはない。ゆっくり考えればいい。わずかでも何かを確実に毎日できることをすればいい。自分なりの充実を感じればいい。基準も水準もない。