cottonの山日記

「孤高の人」を読んだのがきっかけでH15年から山にはまっています。

【苦行の巻機山】

2020-03-09 | 登山
2020_0307新潟県の巻機山(まきはたやま)に山スキーに行ってきました。メンバーはMIZUさん、Nobさんと私の3名。
時間が遅くなると雪が重くなってしまい快適なひゃっほ~が出来なくなるということで、駐車場6時スタートを目標に水戸を3時にスタート。MIZUさんをピックアップしNobさんとは現地で集合。

巻機山は新潟県南魚沼市と群馬県利根郡みなかみ町の境、三国山脈にある標高1,967mの山であり、日本百名山のひとつ。山名の由来は、頂上一帯が御機屋と呼ばれ、美女が機を織っていたという伝説によるもので、山麓の南魚沼市大木六に、機織りの女神である栲幡千々姫命が、巻機権現として祭られている。

路肩に駐車し6時過ぎにスタート。例年に比べ雪がめちゃ少な~い。
少し進むと、陽が当たり白銀に輝いた割引岳(わりめきだけ)と天狗岩が見えてきた。
そして橋を渡り、井戸の壁と呼ばれる樹林帯の急斜面に突入。雪はサラサラしてるものの、場所によってはアイスバーンとなっているところもあり、シールが効かなかったり滑ったりして悪戦苦闘。
途中でスキーアイゼン装着し登っていると、後ろの方からスキーアイゼン落とした方いませんかの声。自分の板を見てみると右板のアイゼンが無い。「すみません。私のです。」届けていただいたアイゼンを見ると、なんと固定する部分が破損。あちゃ~。
仕方なく左の板のスキーアイゼンだけで登っていたら、キックターンする際、右板がアイスバーン上で滑り私は5m滑落。樹木に足がかかり止まったものの、ここがオープンバーンだったと思うと冷や汗。ちなみに1本のストックは10m滑落。
ここで、板を外し、スキーブーツにアイゼンを装着してストックを救助にいき、今度は板をザックに括りつけブーツアイゼンで登り上げました。
このアクシデントで、今日の体力の1/3を使い切った感じ。スキーアイゼン1本だけで突破しようとした判断に反省。やはり、最初から板をザックに括りつけブーツアイゼンで登ったNobさんの判断が正解でした。
ちなみにMIZUさんもシール障害(シールと板の中にサラサラ雪が入ってしまいシールが機能しない)を起こし悪戦苦闘。
やっとのことで尾根まで登り上げ大休止。もう疲れた~。

気を取り直して、巻機山に向かうと、途中から風が強くなり、気温は0℃程度だが体感温度は結構寒かった。
2時にヘッドランプを点灯し暗い中を巻機山頂まで登り、もう滑ってきたスキーヤーに聞くと、上はガリガリとのこと。
さてどうするか? もう疲れちゃったし、上部の雪は美味しくないとのことなので、今日はここまでとし、シールを剥がし滑降タイムに突入。
最初はまあまあの雪質だったが、あっという間に湿った重い雪となり、ひゃっほ~気分は半減。トホホ。

そして、いよいよ本日の核心、藪藪の井戸の壁を滑るというよりは板を横滑りしながら降りたり、足を踏ん張ってボーゲンで下りたり、もう太ももはパンパン状態。まさしく苦行でした。
そこで皆で出した結論。雪が少なく、山頂まで登り米子沢を滑降できない時は巻機山は来るべきではない!!!

不完全燃焼だったので、帰りに「そば処中野屋塩沢店」で「へぎそば」を食べて半燃焼山スキーとし今回の山行を締めました。これもまた山スキー。めでたしめでたし(^.^)