ワニなつノート

白雪姫と銀行強盗と小人プロレス(1)


白雪姫と銀行強盗と小人プロレス(1)


さっき、『笑撃!これが小人プロレスだ』
という本を読み終えました。

366ページの分厚い本で、
文章の硬さも苦手で、読み終えるまで
2週間くらいかかりました。

今朝は、最後の1章を読んだら、
本棚にしまうつもりでいました。

ところが、しまうどころか、
もう一度、気になっていたところを
全部読みなおすことになってしまいました(>_<)


さて、どこから紹介していいか、困っています。
(@_@;)

子どものころ、小人プロレスを、1回だけ見たことがあります。
女子プロレスのポスターには、
小人プロレスの写真もふつうに載っていました。
だから、私の中では、そういう世界もあるものだと、
なんとなく思ってきたのでした。

でも、考えてみれば、
女子プロレスのテレビ中継はあっても、
小人プロレスのテレビ中継は見たことがありませんでした。

それがどういうことなのか、考えないできました。

「1873年(明治6年)
東京府知事布達により、不具者見世物が禁止される」

そうした障害者を取り巻くこの社会のことと
つなげて考える知識も感性も、私には足りなすぎました。

そうして、最後の最後に、ようやく私に分かったのは、
子どもを分けてはいけないということ。
子どもを「隠す」ような「仕組み」を
作ってはいけないということでした。

(o|o)  (o|o)

小人プロレスの選手には、女子プロレスの選手と
結婚する人もいました。
そうした会話の中に、次のような言葉がありました。


【僕らネ、それでも世間一般の小人の人よりは
恵まれていると思いますヨ。
僕ら、恋愛には恵まれてますヨ。

以前ネ、新人の女の子に聞いたことがあるんですヨ。
俺たちのことどう思うかってネ。

そしたら、はじめは違う人のように思ったけど、
今は全然同じだと思うってネ。

僕らにはネ、普通の女性が僕らと恋愛してくれるはずがない
っていう思い込みがあったんですヨ。
障害者は障害者と一緒になればいいっていうようなネ。

でも最近、リトルと話をしててわかったんですヨネ。
それは違うっていうことが……。

それにネ、この会社の連中ときたら、
僕らと本気になってケンカするんですヨ。

普通は「弱い者」ですか? 弱い者をいじめちゃいけない
っていうんで、ケンカしないけど、
ここの連中は、僕らにモノだって投げつけるんだから。
でもそれがネ、それが一番の人間のネ、
なんていうか人間の原点?………ネ】

【この前ですか、『つくしの会』だったかな?
いや、軟骨異栄養症の全国大会が川崎であった時ですネ。
その時、五十過ぎたおじさん、この人も軟骨異の人ですけど、
そのおじさんがネ、自分をわきまえなくちゃいけないってネ、
そんなようなこと言ったんです。

自分を知ってネ、そして自分を知れば
普通の人と結婚しようなんて考えもなくなるし、
自分もそうして生きて、未だに独身だのようなことを言ったんです。

そしたらネ、
1人の女の子がこう言ったんです。

「私は結婚ができようとできまいと、
そんなことはいいんです」って、
「私は人を好きになって、その人にふられても、
その人を好きになっていられた時間が幸福であれば、
私はいいんです」って……」



(つづく)

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