ワニなつノート

「選ぶこと」と「三つの守り」(その1)

「選ぶこと」と「三つの守り」(その1)


「それは、地域の小学校? それとも選んだのかしら?」

「選んだのね」

    ◇    ◇    ◇    (・_・;)

初めて小夜さんに出会ったころ、ものすごーく「恐かった」記憶があります。その「恐さ」は、自分の中の差別やずるさや身勝手さとか、自分がいい人のふりをして隠しておきたいものを、すべて見透かされてしまうように感じられたからだったと思います。だから20代のころは、目を見て話すこともできないくらい恐かった覚えがあります。

でもその頃から、会報の片隅に書いた私の一言にさえ、「その数字の意味は…」と丁寧に葉書をくださったのですが、当時はそのやさしさを味わう余裕もなく、いつも怯えていたのでした(>_<)

ただ、その恐さが私には宝物でした。今でも、子どものことを考えるとき、交渉や相談のとき、「これでいいのか、本当にこれでいいのか」と考える基準は、小夜さんや伊部さんの存在でした。
「これでいいのかな…」
「小夜さんに怒られないかな~」
「これなら大丈夫かな…」
「うまくいったら、誉めてくれるかな~」と(o|o)


             

「選んだのかしら?」
「え・ら・ん・だ・の・ね」


この言葉を読んで、あの頃の静か~な迫力を思い出しました。で、思い出したのが、ワニなつ最新号のなっちママの原稿です。「子どものために選ぶ」ことが、どういうことなのか、いろんなことを味わえる大すきな原稿です(o|o)

      ◇    ◇    ◇

《なっちのお留守番》

「ママ明日の日曜日仕事だよ。パパも仕事だって~。
なっち一人で留守番する?」

「ヤダ、待てない。おばあちゃんち行く」

「ぇ……じゃあ、し―ちゃん遊べるか聞いてみたら?」

「うん」

そして「もしもし 明日遊べる?」と早速自分で、暗記している番号へ電話をかける。約束を取り付けると一気にテンションは上がる。でも側で聞いている話の内容は…???? 約束する時間もハチャメチャだし。朝から遊ぶのにお昼寝食べたら~とか話てる…(@_@;) 大丈夫??

約束の朝はいつもにも増して早起き。
「しーちゃん起きたかな? しーちゃんご飯食べたかな?」
「まだ…じゃない…? まだ6時半だし……」
…待ちきれないんだね。

同じマンションのお互いの家をかわりばんこに行き来して楽しんでいるらしい。無論…私が帰宅する頃には部屋中荒れまくっている…お菓子食べ散らかしてゴミだらけ。砂糖入れ放題の、糖尿病になりそうなほど甘いコーヒーを自分で作る…。飼いネコを私がいない間に…いたぶりに近いほどこねくり回し愛情を注いでるらしい。絵の具をしたら出し放題で周りはスゴイ事になっている…。うるさい母がいないと自由を満喫。でも一人で留守番はキライなんだよね。友だちがいる中での自由は格別?! 

因みに散らかすのはなっちさんのみ。しーちゃんは「なっちゃんダメでしょと教育してくれ、時に我が家の机の上を整理し、なっちさんの時間割をきっちり揃えたりする。

でもしーちゃんとは、学校は別。

バカな母である私が、まるで軍隊のように規律正しく見えた学区の学校と私自身が向き合えなくて、勝手に学区変更をしたから。

子どもの本来過ごす場所や生活に親が細工をした事の反省は消えない…。
本来、しーちゃんと学校でも繰り広げられるはずの宝のような時間を私が奪った。

二度と細工はしない。

でも今の学校で、すでに出会ったみんなの中に溶けているなっちさんを見守ろう…。
そこはなっちさんが自力で築いている宝の出会いと時間だから。
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