一人ディズニー見聞録

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戸田恵子のボー・ピープ

2022-06-27 07:42:00 | 声優
「ボー・ピープは逞しくカッコよく変貌を遂げましたが、私自身は19年も経ってかなりくたびれてきまして(笑)」。


これは、『トイ・ストーリー4』(2019)のジャパンプレミアに登壇した戸田恵子さんが会見中に話した言葉だ。戸田さんは、『~2』以来19年ぶりに登場した羊飼いのボー・ピープの日本語吹き替えを務めたが、前回出演時よりも逞しくカッコよくなったボーを見事に演じきっていた。


前作よりも大幅に設定が変わったキャラクターの声を務めるのは大変なことだと思うが、ベテラン声優の戸田さんはそれを難なくこなすことができた。しかも、『~2』の時のボーの声より、今作の声の方が適役だと感じた。その理由は、戸田さんの声がボーのキャラクターに適した要素があるからだと思った。


戸田さんの声の特徴は、大きく分けて2つある。1つは、逞しく生きている女性の声であることだ。戸田さんが、過去に日本語吹き替えを務めた主な人物・キャラクターは以下の通りだ。


〇人物:ジュリア・ロバーツ、ジョディ・フォスター、サンドラ・ブロック、ニコール・キッドマンetc.


〇キャラクター:サリー・カレラ(『カーズ』シリーズ)、おソノさん(『魔女の宅急便』)etc.


「おソノさんて、ジュリア・ロバーツと同じ声だったのか」ということはさておき、ここで紹介した女性たちは皆、困難な状況に負けない強いメンタルとその状況を打ち破る行動力がある役を演じたり、実際にそれらを兼ね備えて人(サリーは車)たちだ。


彼女たちは、強いメンタルと行動力があるため、作品の中や実際の世界で活躍することが出来ている。現在も芸能界の第一線で活躍する戸田さんを見ると、前述した逞しく生きる女性たちと同じ力があると考えられる。そのため、戸田さんの声は逞しくカッコよく生きる女性たちの声を務められるのだ。


戸田さんの声の2つ目の特徴は、誰かをサポートする力があることだ。「戸田恵子の声と言えば?」と聞かれたら、多くの人はアンパンマンを思い浮かべるだろう。アンパンマンは、困っているキャラクターがいたら必ず最初に優しい声色と口調、そして優しい言葉で相手に寄り添うのだ。それにより、そのキャラクターは困りごとをアンパンマンに話し、心の負担が軽減され、マイナスの気持ちが癒されていくのだ。


アンパンマンを始め、『きかんしゃトーマス』のトーマス、おソノさん、サリー等、これらのキャラクターは困っているキャラクターたちを慰めたり、助言を与えることが多いのだ。つまり、戸田さんの声には誰かの心を傷を癒したり、アドバイスをあげるなど誰かをサポートする力があるのだ。


これらの特徴を踏まえると、戸田さんが『~4』のボーの適役であることは納得できる。今作でボーは、外の世界で強く逞しく生き、また主人公・ウッディを随所で助け、「子どものおもちゃ」として生きる以外の生き方を彼に教えるなどウッディのサポート役としても活躍した。このようなボーの声には、今まで彼女と似たキャラクターを演じてきた戸田さんにはピッタリだった。


ボー・ピープの吹き替えは、逞しく生きる女性と誰かをサポートする力のある声を持つ、戸田恵子さんにしかできないものであった。

<引用webサイト>
https://www.youtube.com/watch?v=yfrwiU-G2uM&t=208s
戸田恵子、ボー・ピープに19年ぶり“再会”「カッコよく変貌」と感激 「トイ・ストーリー4」ジャパンプレミア - YouTube




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