若葉マークと星のこども

自閉っ子といっしょに~ゆるい感じで日々構造化~

ペアトレでの取り組み(その2)

2010-12-27 17:48:10 | ワークショップ
さてワークショップ4回目では、それぞれの取り組みの結果を発表し
お互いにアイデアをだしたり、意外な事例にへー、となったり
楽しいトークタイム。

ミニの「部屋の片付け」はスムーズに解決できちゃったので
今度は別の課題にチャレンジ。

ここまでとんとん拍子で来ていることもあり、ちょっとよくばってみることに。

介入が難しい「感覚の刺激」の軽減に取り組むことにしました。

もともと「噛む」ことに安心をおぼえる傾向のあるミニ。

不安が強いとハンカチや衣類を噛むことが増える。

今とくに気になっているのは、えんぴつを噛むこと。

他人に迷惑をかけるわけではないし、本人の気持ちがおちつくなら、と
とくに介入しなかったんですが、
3年生になってから、本当にひどくて、ぼろぼろになった鉛筆からとうとう芯が出てくるまでに。

さすがに健康が心配になります。
やめられるなら、やめさせたいな、と。

まずはスモールステップで、短い時間でも鉛筆を噛まないでいられたら、と
家での学習(15~20分程度)の際、鉛筆をかまずに使う、という目標をたてました。

①最初の準備

新しい鉛筆を用意する。(噛めばすぐわかります)

鉛筆に「かみません」と書いたテープを貼る。

鉛筆に金属製のキャップをつける。

鉛筆をいれるトレイを用意する。(新品の鉛筆にキャップをつけると筆箱には入らないし、トレイならミニが自分で見てすぐチェックできるので)

課題のレベルを少し下げる。(考える時に噛んでしまうので)

②きっかけ

課題をはじめる時間になる

③できなかった時のヒント

「かみません」の約束カードを提示

④目標行動(課題分析)

・鉛筆を持つ
・噛まずに使う
・鉛筆をしまう
・セルフチェック
・母に報告

⑤結果

7回達成でアンパンマンの人形(\120)

このプランで始めてみて、まず一日目、課題に取り組んでいる時
消しゴムを二回、口許に持っていくミニ。
「あ」と小さな声で注意喚起すると慌ててやめる。(かろうじて噛んではない)
これは、私のミス。
課題のレベルを下げるんじゃなく、量を減らすことで対応しようとしてた。

なので翌日は思い切って、ミニがひっかかりそうな課題(3桁の繰り下がりが2回ある引き算)をカット。

その後は鉛筆を噛むことも、消しゴムを口に持っていくこともなく。


環境設定次第でできるんだ!
って、驚きでした。

ミニの場合、学校ではまだ鉛筆を噛んでいるんだけど
家庭学習での経験がフィードバックされていて、噛む頻度が前より低くなっています。


こんな感じで、ペアトレでの実践は大成功!
環境の設定次第で、できることって増えるなぁ、と頭ではわかっているつもりのことを
実践として再確認できました。

ああ、楽しかった。


これも少ししたら、ミニの飽きが来そうです。
何か工夫をしないとね~。

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