ブックレビューが続きます。
こちらも防災関係。
タイトル通り、東日本大震災で実際に被災したママたちの体験談です。
体験談をずらっと並べるのでなくイラスト付でテーマ別にわけてあるページ、じっくりと読むためのページ、イラストレーターさんによる実録マンガ、地震対策や備えのページ、と色々あって読みやすい。
読み物として敷居がひくいっていいと思うんですよね。
登場するお母さんたちは小さい子を持つ方が多いのですが、困り感は障害児の母と結構共通点があります。
避難所で子供が泣いたり、騒いだりすると、白い眼で見られたり、どなられたりして、肩身がせまい。
仮設住宅でもそれは同じようで、子育て世代だけの仮設が欲しいとの声もありました。
お金のこと、将来のこと、健康のこと、いろんな心配があるのに、周囲に気をつかってびくびくして暮らすって、よくないですよね。
たった2ページだけですが、特別なニーズのある子供たちのための記事もあって嬉しかった。
やはりママたちの作った本だけあって、女性の視点で震災、防災を見ていて、男性では気付きにくいだろう視点もあって面白い。
前に紹介したananの本もだけど、震災のストレスをやわらげるためのアロマテラピーも紹介されています。
ティーツリーというアロマが防災の備えとしてはおすすめ。
水に1滴たらしてうがいをしたり、マスクに1滴しみこませたりすると、インフルエンザの予防にもなるそう。
また避難所の生活臭はストレスになるので、マスクに自分の好きなアロマオイルをしみこませておくと、匂いのストレスも軽くなるし、アロマの香りが周囲に漏れることもなく(人によってはアロマの香りが苦手な人もいるので)、良いそうです。
早速ティーツリーオイル購入しました!
家庭での避難訓練としての「防災ごっこ」の提案も良かった。
タイミングは防災食品の消費期限が切れる直前がおすすめ。
電気を消し、防災用品だけで、トランプなどをして過ごしてみる。
同じように防災ピクニック(避難所までの経路確認、危ない場所の確認も兼ねて)や防災キャンプも提案されてます。
ママ目線でセレクトした防災グッズには100円ショップでそろうものも。
さすが、主婦の目線!
二色刷りの可愛いイラスト満載でわかりやすく、読みやすい本です。
お値段も1050円とお手頃。
ぜひ、子育て世代のおうちに1冊。
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