母のところへ到着し 受付で
「先ほど血圧を測定した後、Tさんもご一緒です・・・こちらでお声掛けしますか?」
以前登場した、母のお友達 Tさん
今も足しげく母の部屋に通ってくるらしく・・・
家族で話がしたいなら、部屋へ戻るように話しますよ・・・という事
「大丈夫で~す」
とにかく私は母の顔を見て一息ついて、夫に電話がしたい一心 理由はこちら
部屋に行くと、ちょうどTさんはトイレへ行っていた
小声で「昨日、あの方(名前を覚えない)泊ったのよ!」と母
「え~!? なに!? 泊ったってどういう事?」
『 夜遅くまで居て、帰らないから困っちゃって・・・
「泊っていく?」って言ったら「そうね」って
泊ったのよ~もうビックリ 』
ってこっちがびっくりだよ
トイレから戻ったTさん
今までと様子が違い、なんだか表情がすぐれない
「Tさん、私はすることがあるので、どうぞゆっくりなさってください」
と、まずはシーツ類をはがし、洗濯機に入れ
(今日は洗濯しなかったんだな)それも一緒にスイッチオン
その間 2人はと言うと
Tさんが床に落としたクッキーのカスを掃除中
「掃除機でやった方が早いよ」
ところが、その掃除機が全く吸わない
そりゃそうだ 見た事が無いほどゴミフィルターが
フィルターの所在を聞こうと姉に電話
これは買い替え時ということになる
なんだか事がチャンチャンと進まない
ゴミフィルターの掃除をし、カスはコロコロで掃除
「そうそうその前に夫に電話だよ」
「ちょっと早いけど、そろそろお昼を食べに行ったら?」
「そうね、行きましょうか?」
「どこへ?」
「ひぇ!?どっどこへ? って1階の食堂へ」
「朝も行ったし、いつも行く食堂ですよ」
「食堂?どこのことかしら?」
母も一生懸命説明するが、この繰り返し
Tさん これはやばい どうなっちゃったの~
「私もセブンイレブンに行くので、3人で下に降りましょう」
スタッフに「すみません、午後はTさんの事、よろしくお願いします」
これだけで通じる
鍵を直す前に・・・
そうだそうだ 洗濯物 干しちゃおう
洗濯機から出したタオルをパタッパタ
ん?
なんか細かいものが飛んでるんですけど・・・なに?
ティッシュ?
ゼリー
洗濯機にシーツ類を入れる時に、洗ってない洗濯物が入っているのには気づいていた
(今日は洗濯しなかったんだな)・・・と
いや~~ん
紙パン(たまに登場)が入ってた
細かいものは吸収何とかポリマーだ・・・
今までも
お風呂場のバケツの中で、水をタップンタップンに吸った紙パンがあり
そのたびに姉も私も
「これは使い捨てだから洗わなくていいの」「捨てるの大変なんだから」と
そのたびに
「あらそうなの・・・知らなかったわ~」
洗濯機再度スイッチオン
壁や床に飛散した何とかポリマーの拭き掃除
電池を入れ直し、買ってきたサンドウィッチを食べ終えた頃、母ひとりで帰宅
「申し訳ないけど、Tさんが来なくてホッとしたわ・・・」
まずは紙パン事件を報告
「使い捨てだから、汚れてなくても洗っちゃだめよ」
「知らなかったわ~」
その後、ベランダでパタパタし、コロコロもしたけど完全には取りきれない
そうだ、洗濯機のゴミフィルターも掃除しなくちゃ
「そんなのがあるって知らなかったわ~」
の言葉通り、ゴミフィルターも大変な事に
「なんだか大変な思いさせちゃったわね~」
「ちょっとだけでも大掃除出来たから良かったんじゃない」
「あの方いつもはああじゃないんだけど、時々変なの」
「頭の中がショートしちゃう感じね」
「義母もそういう時あったよ。なにか不安だったりイライラすると なることがあった」
「今日も急に私が来て、いつもと違う状況になったからかもね」
「でさぁ?昨日Tさんが泊まったって話しだけどさぁ」
母が言うには
昨晩、遅くにTさんが訪ねて来た
だからと言って、彼女はあまり話さないので、自分があれこれと話しかけた
11時になっても帰らなかったので
「もう遅いから泊って行く?」と言ったら「そうね」
私が泊まった時のようにマットを床に敷き、薄掛けと毛布を掛けた
「ちょっと待って!Tさんパジャマはどうしたの?」
上着だけ脱いでそのまま寝た
「ちょっと待って!上段の布団をよく上げ下げ出来たねぇ」
スタッフのT君が上げ下げしてくれた
「いやいや・・・だって11時過ぎにTくんが部屋に来たの?」
Tくんが夜勤だったので助かった
「んんん~ん」
どうしても、母の言うことを100%信用できない娘
もう・・・どこまでが本当で、どこまでが妄想なんだか まったくわからん
全体の話のつじつまは合ってはいるけど・・・
「で、お母さん大丈夫なの?」
「ちょっと疲れてきちゃった・・・毎日来るんだもの・・・」
「よし分かった!帰りにスタッフにこれからは少し引き留めてくれるように頼むね」
「来ても何も話さないから、一生懸命話しかけるの」
「お母さん、ボケてる暇ないじゃないの」
「そうなのよ~」
帰りにTくんに真偽を確かめようと思ったが、いなかったので確かめられず
夜、姉に事の顛末を報告すると
「Tさんは数週間前から、お母さんが行っているディサービスに一緒に行ってるのよ」
仲良くしてもらっても、それはさすがに息が詰まるなぁ
スタッフも気にしてくれているから大丈夫だと思うけど・・・
さあ今後どうなる
なんだか目まぐるしく、疲れた一日でした