当初は契約してから1ヵ月後、7月に引っ越す予定にしていた
「どうせ引っ越すなら早くにして、あちらの生活に早く馴染んだ方がいいわ」
「え~そうなの!?」
それなら気の変わらないうちにと、姉と私のスケジュールを合わせ、引っ越しは6月中旬にすることに
ってことは・・・・
引っ越しまで20日!?
5月下旬
実家で、甥と姪たち(亡き兄の子供達)に経過説明をする
皆の予定が合わず、説明するのが遅くなったことを謝罪
母も自分の言葉で、心の変化を話し
「ばあばがそうしたいと思っているんなら賛成だよ」
最初は、私達がごり押ししたように感じていた甥や姪たちも
理解してくれたようだ
母の相当古いガラケーを、楽々スマホへ変更
スマホへの憧れは前からあり、満足気
ただ、ガラケーを使いこなしていたわけではないが
直の連絡方法として、これは外せないアイテム
母は入居を前向きに受け入れようとしていた
でも
「 昼間はいいんだけど、夜になると なんで引っ越さなくちゃいけないの?まだ私は大丈夫よ 」
「 プールにも行けてるし、あと2~3年は平気じゃないって思うの 」
「でもあなた達の説明を聞けば、入居した方がいいのは理解できるけど、涙が出ちゃうの 」と
母の心は千々に乱れていた
そりゃそうだ・・・
40年以上住んだ場所から引っ越さなきゃいけない
沢山の荷物を片づけなくちゃいけない
触ったことも無いスマホを使わなくちゃいけない
この時点で母の脳みそはパッツンパッツン 爆発寸前
結果、この頃の母は
契約の説明もこれまでの経緯も、何度聞いても理解できず
ちょっと込み入った話は、当然理解不能
いつも探し物をし、不安定極まりない状況
この頃の私達は、母の理解度に
「自立じゃなきゃ入居できないのに・・・大丈夫かなぁ」
そんな母を落ち着かせるために私がした事
否定的な事を言わない、声を荒げない、同じことを言っても聞き、何度も説明する
失敗や間違いは笑いに変える とにかく笑わせる
さて実家の片付け
実家はきちんと整頓されていたが
それでも「一戸建てあるある」
収納が多いだけに荷物は多い
父が亡くなり数年は
「断捨離しなくちゃいけないけど・・・なかなか出来ないの」
物が捨てられない年代だもの、仕方ない
ただ何度も何度も言う母 に
「最後には、〇トントラックいくらって方法で処分するから大丈夫」
「断捨離が出来ないことをストレスに感じて、生活したって楽しくないじゃない?」
「ただ・・・金めの物は一か所に纏めておくこと!」
「は~~~い」
それから、断捨離の話は一切しなくなった
持っていかれる物は限られている
さてどこから手を付けるか