これは先日の読売新聞の記事だが、長年の結婚生活では夫の協力も、理解もなく
長年の不満を募らせた結果が「卒婚」と言う形で現れたり、また家庭内別居と
いう形式なるそうだ。家族の健康管理、育児、家事、やりくり、人付き合いなど
主婦の仕事はなかなか大変だと思うが、まして共働きの場合は、より一層妻に負担
がかかるはず。私は現在育児以外はすべてを一人でやっているが、改めて思うのは
家庭内のことは本当に大変だと思う。
それらを妻一人に任せ、自分は仕事だけしかしないで、好き勝手なことをしている。
また、妻への思いやりも、家族サービスなどまったくない。それでは奥さんがそう思う
のは当然だと思う。私の友人のご主人は大酒飲みの上、口うるさく、思いやりのかけ
らもなく、何時もタイラントな態度だったそうだ。まだご主人が元気な頃に、友人と
2人で早朝南フランスへ行ったとき、私は夫が新宿のリムジンバス乗り場まで送って
くれた。彼女もご主人と二人できたが、友人は大きなリュックを背負い、大きなバッグ
を持っていて、ご主人は手ぶらだったので驚き、何のために新宿まで来たのだろう?
と不思議に思ったことがあった。
そんなご主人がガンになり、まったく食べられなくなり、遺漏の手術をしたが、友人は
ほとんど病院へ行かなかったそうだ。認知症にもなりしばらく前に亡くなったが、彼女
は内心喜んでいるようにさえ感じたが、それはもしかしたら当然かも知れない。
私が認知症の夫を介護を一所懸命できるのは、夫は包容力があり、家庭人としては
最高で、私を大きく羽ばたかせてくれた感謝の気持ちもあるからだ。
平均寿命から見ても女性の方が長生きなので、かなりの比率で男性の方が先に逝く
場合が多い。若い男性はずっと変わったが、中高年や高齢者は未だにそんなタイプが
多いようだ。また、たとえ介護を受けるにしても、仕方なくとか、いやいやよりも
やさしく介護をされるためには、ご主人方は「奥さんとの協力体制がとても大切ですよ」と
老妻としてアドバイスしたいと思います。