魔女年生まれの私が人生１００歳代に思う

　自分に少々魔女性があると思うのは、心がまったく年を取らないことかも
知れないことだ。そんな意味では年齢なりの思慮分別があまりないので、それは
十分意識している、ことに仕事面では相当に注意をしているので、そのための
失敗はなかった。昔からあまり嘘はつけないホンネ人間、さらに性善説の持ち主で
ほとんど人を疑ったことはない。そのためか、私が大先生のご指導を受けたとき
長年付き合っていた男性の友人は、「あんまり純粋だから騙されないだろうか？」と
本気で心配してくれたほどだった。でもそうバカでもないし、カンも悪い方でもない
ので、スタッフに裏切られた経験は二度ほどあったが、詐欺にあったこともない。
（実に巧妙な電話詐欺が二件あって、すぐに警察に通報した経験もある）長年生きて
いるが、多分一度も騙されたことはないと思っているが、実は気が付かないだけかも。
※１９８７年ロシア開催「中央アジア国際心理学会」でS教授と通訳の学生と

これは嘘偽りもない事実だが、79歳から82歳の今まで３人の男性達から結婚
したいと言われた、と言っても夫を一所懸命介護しているし、別に恋愛関係でもない
しやましいところはない。私が見た目よりずっと家庭的で、また夫への対応法がどう
も男性には魅力的に見えるようだ。３年ほど前お酒の席で全員の前で、「小池さんと
結婚したい」と突然言われたのは、私より３０歳以上年下なので、全員のけぞったが
最もビックりしたのは私だった。さらにその後日談もあるが、彼はもう一度言った。
「生まれ変われたら結婚したい」と。実はその時は独身の彼に良かれと、ある知的な
美女を紹介した場面だったので、「二度も言ってくれるなんて」と、内心はとても
嬉しかったが、さすがに本当に困った経験もあった。それだけではない。何度もさよなら
しても、大先生もかなり私にご執心らしく、今日もまた二度も電話があった。
「ご主人がいるから遠慮しているけど、もしも一人になったら絶対そばにいて欲しい
と思う」（実は以前も言われたことがあった）「それって私と結婚したいということ
ですか？」と聞いたら「勿論そうだよ。だけど迷惑だから、あなたが一人になるまで
待ってるからね、僕は絶対長生きするから」と答えた。
※ヨーロッパとアジアとの境界線

また10数年以上「マイエンジェル」なんて言って、毎日メールをくれる友人もいる。
決して計算したわけではないが、私の天性の自然の言動に惹かれるようだが、私は
かなり天然ボケ？の面もあり、時々言語障害になることもある。
　これも突然思い出したが、ある農場で可愛い子ブタをたくさん見たとき、「こんな
可愛い子ブタがみんな食べられちゃうのだ」と思ったら、可哀そうでたまらなくなり
突然涙が溢れた。この年齢にしてそんなところが私にはかなりある。
まったく作為のない一言が、全然気づかずに、男性の心を惹きつけているのかも
知れない。好きなことは一所懸命にやり、我儘だけど協調性もあり、愛情深くこまやか
な方だと自認している。感性が豊かで、涙もろく、人一倍臆病で神経過敏、瞬時の私の
しぐさや表情などが、もしかしたら面白いのかも知れないと分析している。
　※ロシア、エカテリンブルグ　教会見学はスカーフと巻きスカートをつけさせ
　　られ友人の大学教授と観光

　でも、これらはほとんど夫に報告しているが、彼はただ笑って聞いている。
結婚１５年目の記念日にこう言った。「絶対に悪妻になると思った。でもたとえ
浮気されても良いから能里子と結婚したかった、でもまさかこんな良い女房になる
なんて思わなかったよ」と。つまり私はそんな女なのだ。
　たとえ認知症でも、私を理解しているおおらかな夫を、私は今でも尊敬し愛して
いるから一所懸命介護できるのだ。平均寿命や、健康度、年齢差などから考えても
夫を先に送ることが彼には幸せだと思う。でも、もしもそうなったとしたら、淋し
がりの私はもしかしたら、また結婚するかも知れない。
　ナーンテ思ったりするけど、人生１００歳時代はもしかしたらそんなケースが
続出する可能性もあるかも・・・夫は「いいよ、どうぞ、どうぞ」なんて言うけれど。
　
☆これみんな真実だけど、現在の高齢者はこんな一面もあることをご理解下さいね。
　「傘寿まり子」の漫画より、もっと刺激的でしょ！