ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

夫を長生きさせるのは妻の甲斐性

2018-05-06 06:07:37 | エッセー
 昭和34年5月6日は、私の父の命日だった。
26歳の私は息子を身ごもっていて、出産予定日が11日のため、万が一
を考えて、お葬式には出られないため、3歳の娘を連れてお花を持って
タクシーで早朝実家へ帰った。最後のお別れをした父は、まだ59歳の
若さであまりにも早く亡くなった。あれから57年過ぎ、私達も高齢になり
二人ともいつ死んでも当然な年齢になった。
     
 1日早く地下鉄白金高輪駅近くの実家のお墓参りをしたが、墓地は最も
高台の一等地にあり、代々住職のお墓と並んで建っている。
多分昔に山を切り開いて作ったのだろうが、その急で高い石段を上るのは夫に
とっては、年ごとに大変になるようだ。手すりにしがみつくようにして上まで
登ったが、そこにある水道から手桶で水を持って行くことができない。
私が手桶の水を持ったのは今年初めてなので、改めで夫の老化を痛切に感じた。
あんなに健脚で歩くのが早かったし、力持ちで何でもやってくれて、頼りがい
のある人だったのにと、改めて夫をしみじみ見た。
 月日の流れは恐ろしいように早い。この7月に86歳になる夫と、いつまで
一緒に暮らせるかと思うと、その日その日がたまらなく愛しい。
    
昨夜テレビ番組でアメリカから来た博士が「認知症を改善する画期的な方法」
を紹介していた。その中の食事法は、毎日我が家で手作りする食事に酷似して
いて、彼が8年目にしてこの精神状態をキープできるのは、私がいろいろ工夫
している食生活が、もしかしたら相当効果があるのではと思った。
 昨日サトイモ、シイタケ、生揚げを煮たので、私の味付けが大好きという友人に
「良かったどうぞ」とメールした。すると、今年一番に咲いたアジサイに、愛らしい
バラを添えて届けてくれたが、あまりに可愛らしくしばらくじっと眺めた。
コメント
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