ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

バスを待ちながら

2017-12-06 06:48:36 | エッセー
 今日はシニアスクールの日、9時20分発の渋谷行きに乗るためバスを待っていた。
駅前のケヤキほとんど葉がないのを何気なく眺めていたが、残っている枯れ葉が
風でハラハラ落ちるのが、何か無情を感じた。それを見ながら、昔のことを色々と
思い出した。

 梅が丘はスッカリ変わった。その頃は渋谷発の小田急バスは梅ヶ丘が終点で
バス停は南口だった。家のビルを建て替えるとき、私達は北口駅前最上階の
マンションの角部屋に一時入居した。娘一家は南口の駅に近いマンションの6階
に住んでいて、その頃まだ小学生だった孫娘が、通学のため玄関を出て歩いて行く
姿が、駅舎を挟んで毎朝ベランダからよく見えた。
 それを心の中で「行ってらっしゃい」と、夫と二人で見送ったのも、とても
懐かしい思い出だ。

 北口駅前の3階には私の「梅丘ヨーガ教室」があったが、そのマンションは
立て替えてスーパーになった。南口駅前には「能里ダンス・スタジオ」もあった
あれは一体何年前の事だろう。小学生だった孫娘は今では母になり、私達はすっかり
老人になった。月日の流れは恐ろしいように早い、と回想しちょっとセンチになって
いたら、渋谷行きのバスが着た。先にバスに乗っている友人に「お早う」と挨拶し
たら「今日の駒澤大学の講座は宗教だ」と突然途端に戻った。
「私はやっぱり過去より現在に生きたい」と改めて思った、冬空の美しい朝だった。。
コメント
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