Vita Mandoloncellistica

マンドロンチェロ弾きcockatooの生活
マンドリン関係のこと・・・は少ないかも(笑)

吟遊詩人

2007年04月25日 | Mandolin Life
さて第1部最後にお送りします曲は、アマディ作曲 組曲「吟遊詩人」です。

・・・って「吟遊詩人」ってどういう人のこと??

goo辞書によりますと
 中世ヨーロッパで、各地を遍歴し、楽器を奏して詩を朗唱した旅芸人。

ですって。
やっぱりよくわかりませんけど、日本人でいえば松尾芭蕉みたいな感じ? 楽器は弾かないけど。

原題は「Suite Medioevale」
手元の伊和辞典で「medeioevale」を引いてみると・・・
 (=medeievale)1.中世の 2.中世的な、中世好みの

ん??
どっから「吟遊」とか「詩人」とか出てきたんだ??
たまに「中世の吟遊詩人」という訳題を見かけることがありますが、その「中世の」はここから出ているんでしょうか??

4楽章からなるこの曲、中野二郎氏の「マンドリン古典合奏曲集」では

 第1楽章 供奉
 第2楽章 若き修道士の歌
 第3楽章 牧歌
 第4楽章 結婚祝典

という訳題になっています。
「供奉」???
大変お世話になっておりますgoo辞書によると
 (1)行幸などの行列に供をすること。また、その人。 (2)「内供奉(ないぐぶ)」の略。

よくわからないので「供奉僧」を見ると
 (1)本尊に仕える僧。仏に仕える僧。供僧。 (2)神宮寺の社僧。

・・・やっぱりよくわかりませんが、なんだかものすごくイタリアやヨーロッパらしくありません(笑)

でも他に第1楽章を「行列」、第2楽章を「若き騎士の歌」、第3楽章を「牧場」「愛の歌」などとするような訳題も見かけます。
今回のレヴールがどれを採用しているのか、まだプログラムを見ていないのでわかりませんが・・・中野二郎氏編曲のスコアを使用して演奏しますので、中野氏の訳を使ってるのかな?

各楽章の原題は、第1楽章「Corteggio」、第2楽章「Canzone del Paggio」、第3楽章「Idillio」、第4楽章「Festa Nuziale」
それぞれをまた手元の伊和辞典で引いてみました。

 corteggiare(io corteggio) ちやほやする、(女性を)口説く、言い寄る

 paggio 1.騎士見習い、小姓、近習 2.花嫁の裳裾を持つ男の子

 idillio 1.田園詩 2.平穏な生活、純愛

 nuziale 結婚式の

・・・ん??
もしかしてこの曲ってもっと艶っぽい、色っぽい曲なんじゃ??

主人公は騎士見習いの若い男性。
町で見かけた女性を口説いたり、愛の歌を歌ったりして、純愛を育み、めでたく結婚式。
もしかしたらそんな曲なのかも??

第1楽章中盤のチェロの甘い甘いメロディは女性を口説くつもりで弾けばいいのね。
よっしゃ!!(←なにが?)

とりあえず、第1部の1曲目、2曲目の間に、客席に可愛い女の子を見つけて、その子に向かって弾くことにします(?)