Vita Mandoloncellistica

マンドロンチェロ弾きcockatooの生活
マンドリン関係のこと・・・は少ないかも(笑)

ファッションアドバイザー

2005年10月17日 | Free Talk
■更新情報(昨日のことですが)
 ・【CD Rack】に一枚追加しました。
 ・トップページからレヴールME第5回演奏会のチラシへのリンクを張りました。
  (イマイチ綺麗にスキャンできませんでした・・・)




福島に勤めていたしたっぱの頃、
その頃私は駅ビルの一角にある婦人服店で売り子をしていた。

夏物売り尽くしバーゲンも終わり、なんとなく館内中に「ホッ」とした空気が流れていたその日。 店長は休み、他のメンバーは早上がりで帰ってしまい、夕方は私ひとりで店番をしていた。

あと一時間もすれば閉店。 そろそろ閉店準備でもするか・・・ と思ったとき一人のお客さまが。
あ、あれは店長のお得意様の○○さまだども!

○○さま・・・年の頃は20代後半のステキなおねえさま(当時私はまだ22歳)。 小柄ながらスタイルの良い美人OL。 お仕事帰りにご来店されることが多いのだが、普段は必ず店長が接客していたのだった。 私はご挨拶はしたことがあるものの、接客はもちろんちゃんとお話したことすらない(汗)

しかーーし!!
その日は店長は休み。 そう、いつもなら店長もいるはずの曜日だったのだが、バーゲン期間中に休日出勤をしていたため、代休を取っていたのだった。
どうすんべ・・・店長のお得意様に失礼なことは出来ないだども・・・ 高まる鼓動・・・額に滲む冷汗・・・

「いらいらいらいらっしゃいませ! こんこんこんこんにちは!!」

「こんにちは(ニコッ)」 (あ゛ー 声もステキなピンク色だども・・・)

「あれっ? 今日店長さんは??」

「もうもうもうもうしわけありませんっ! 今日お休みを頂いておりまして・・・明日なら・・・」

「そう・・・実は急にスーツが必要になって・・・」

「すすすすスーツですか」

えっ? もしかして明日またいらっしゃったりするんじゃなくて今日私から買うつもり?
いいいいいいんですの??

ひと通り店頭にある商品をお見せして、どうやら一着のスーツをお気に召された様子。
試着してみると・・・ とってもステキだども(照)

「うん、気に入ったわ。 でもちょっと袖丈が長いかしら?」

確かに。 ではちょっと失礼して針を打たせていただきます。
真っ直ぐ前を見て「きをつけ」してください・・・

あっ!!
手に触れちゃった・・・(汗) すすすみませんっ!!

「ん?? どうしたの?」

いえいえいえいえ何でもありませんでござる。 良かった気付かれなかった・・・

「それから・・・スカート丈もちょっと詰めてもらおうかな」

「!! かかかかかかしこまりました!」

普通のタイトスカートなら、今どきのジョシコーセーたちがやってるみたいにウエストのところで折り返してもらって、丈詰めした雰囲気を見てもらうんだけど、そのスカートは今ではあんまり見かけなくなった「ハイウェスト」でした。 ウエストで折り返すことが出来ません。

覚悟を決めて○○さまの足元へ片膝付いてしゃがみこむ私・・・
するとっ!
目の前30cmくらいのところに○○さまのすらっと伸びた脚がっ!!(どきどき)
ますます高まる胸の鼓動。 聞こえちゃうんじゃなかろうか・・・(汗) しかもその私の姿は目の前の鏡ですべて見られているのです(大汗)
いよいよスカートの裾に手を掛け、内側へ折り返し、震える手で針を。 私の手によって、○○さまの脚が露わになってゆくーー!!(←あほ)
もし万が一フトモモに触れちゃったりしたら大変なことになります。

「キャー痴漢よ!」 「なんだなんだなんだ」 「けしからんやつだ」 「警備員、いや警察を呼べ!」 「ちがうんですちがうんです」 「問答無用! おとなしくお縄をちょうだいしやがれっ!」 「カツどん食うか?」 「かぁ~さんがぁ~よなべぇ~をしてぇ~」

「私がやりました・・・(涙)」

ってなことになって、翌日の新聞には「寂しい独身男、婦人服店内で痴漢」なんて見出しが躍ることになるやもしれません。



なんとかかんとか接客を終えお見送りしたときには、もう秋だというのに私の背中は汗でびっしょりだったのでした・・・