●方法俳句406・オノマトペ55・吉井幸子1・2018-11-22(木)
○「小春日の積木ぐわらりと崩れをり」(吉井幸子1)
○季語(小春日・初冬)(「俳句界201403」より引用)【→方法俳句-索引1・索引2・索引3・索引4 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:「ぐわらりと」は「ぐらりと」の旧仮名なのでしょうか。積木の物質としての重さがさらに強調されるような「オノマトペ」です。それは「小春日」の中で起こった出来事です。
●吉井幸子(よしいさちこ)(1936~2017)
○好きな一句「青空をずり落ちさうな干蒲団」2
○季語(干蒲団・晩冬)(「俳句界201303別冊「平成名句大鑑」」より引用)
【Profile】:大阪府出身。1972年から82年まで「草苑」同人。1984年「晨」に創刊同人として参加。1991年「槐」に編集同人として参加。2001年「努(ゆめ)」創刊代表。現代俳句協会会員。
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■Pickup「初冬・三冬のオノマトペ俳句」8句(20181122)
01「ひうひうと風は空ゆく冬ぼたん」(上島鬼貫)(冬ぼたん・三冬)(技法俳句66オノマトペ6)
02「ざらと置くロザリオもまた冬景色」(柚木紀子)(冬景色・三冬)(『麺麭の韻』1994)(方法俳句210オノマトペ25)
03「霰してしばらく磧きらきらと」(中田剛)(霰・三冬)(方法俳句259オノマトペ30)
04「夜咄の天井みしと下がりけり」(西池冬扇)(夜咄・三冬)(方法俳句310オノマトペ37)
05「天地の間にほろと時雨かな」(高浜虚子)(時雨・初冬)(『六百句』1947)(技法俳句29オノマトペ4)
06「ぱらぱらと星生みてゆくしぐれかな」(中戸川朝人)(しぐれ・初冬)(方法俳句109オノマトペ8)
07「穭田のひつぢそよりと冬立てり」(藤田あけ烏)(冬立つ・ 初冬)(「草の花」)(方法俳句147オノマトペ13)
08「小春日の積木ぐわらりと崩れをり」(吉井幸子)↑
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